ワコムは7日、マイクロソフトの次期OSであるWindows Vistaにペンと指による高度な入力操作機能が搭載されることを受け、同社のペンタブレット製品をはじめとする入力技術を利用して可能になる便利な機能を同社Webサイトで紹介した。■Windows Vistaのタブレット機能 Windows Vistaには「Home Basic」を除くすべてのバージョンに豊富なタブレット機能が搭載される。同社の紹介によれば、次のようなシーンでペン入力が有効に活用できるという。・メモ作成機能 Windows Vistaに同梱されるノート、メモ書きアプリケーション「Windows Journal」では、ペンによるメモ書きやスケッチが行えるほか、手書きメモの検索も可能となる。また、手書きの図を図形オブジェクトに変換することもできる。・手書き文字認識機能 Windows Vistaは、手書き文字認識機能を採用しているため、ペン入力した手書き文字を効率よくテキストに変換できる。・ジェスチャー機能 Windows Vistaはゼスチャー機能を搭載しているため、ペンの単純な動作だけでPCやアプリケーションの操作を行うことができるようになる。ユーザーは、行いたい操作と、ペンの動作の組み合わせを8種類定義することができる。・スニッピングツール 画面に表示したWebサイトや書類の中の任意の部分を切り取り、画像として保存できるほか、ペンで円、四角またはフリーハンドの囲みを描き、手書きコメントを入れて保存したり電子メールで送付することができる。■Office 2007のデジタルインク機能 Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNoteなど、Windows Vista上で動作するOffice 2007の各アプリケーションについては、ペンで文字を書き込む、印を付ける、滑らかな絵を描くなど、直感的な書き込みがごく自然にできるようになる。 これを受け、同社はペンによる手書き入力機能の活用事例として次のようなものを紹介している。・Wordの文章を校正する、契約書や書式に電子署名をする・Wordで会議や講義のメモを取り、思いついた考えを図式化する・Word、Powepointなどで新しい部屋の配置を絵で描き、修正を繰り返して完成させる・Excelのグラフや表に手書きで印やコメントを付け、分かりやすい資料を作成する・Excelに計算メモを書き込む、家計簿の数値に印を付けてメモ書きを残す・PowerPointによるスライドショーの最中に、スライド上に直接文字や図を書き込む・PowerPointで、家族の写真にコメントを書き込み、アルバムを作る・Outlookで手書きメールを送る