クリス・サッチェル氏(以下、クリス): 昨年GDCに来たとき、私たちが主に語った事はXbox360についてでした。そこでは、ゲーム開発コストが高騰と開発プロセスそのものの複雑化について実感できたと思います。その後、Xbox360が発売され、リニューアルされたXbox Liveサービス、Xbox Live のマーケットプレースMarket Placeも大変成功しています。すでに1000万回件のコンテンツダウンロードが行われるとともに、ゲームダウンロードが250万件回も行われてます。しかもゲームについては、そのうちの20〜30%もの人たちが製品版を購入しているのです。私たちとしてはゲーム開発者がいかにこれらのチャンスをつかみ、利益を得ることができるかを考えてきました。そこで、開発者にとって、よりゲーム開発に集中できることを念頭に開発したてきたのです。
マイクロソフト ゲーム開発グループジェネラルマネジャー クリス・サッチェル氏
まずXNA Studio Xbox Buildですが、これはゲーム開発者、SEエンジニア、グラフィッカーなど複数の人たちのフィードバックを統合し、手軽にプレビューをしながら、改善することが出来るしくみです。私たちはゲーム開発者にはゲーム開発に集中してもらいたいと思っています。単にコア技術に苦しみながらユーザーを待たせてしまう、という状況をなくしていきたいのです。
もうひとつ強調したいのがXbox Live Server Platformです。セキュリティ、課金請求、コミュニティビルディング、ゲームスコア、マーケットプレイスなどのサーバーをベースとして自分たちの望みどおりに新たな機能を追加することが出来るのです。『Project Gotham Racing 3』の『ゴッサムTV』などがその一例です。MMOでもデータのストリーミングを楽しんだりできるようになります。これらによって、セキュリティが強化された基盤にメーカー側のあらたな付加価値サービスを導入でき、より斬新なサービスが可能になると思います。セキュアな環境で、しかも認証システムがすでに準備されているのです。開発者からは、より斬新なサービスの提案をしてもらえると考えています。
もう一つの例は『Project Gotham Racing 3』の中のトラックエディターです。このようなフィーチャーを皮切りにコミュニティ構築が可能なコンテンツをユーザーが自ら作れるような環境を提供していきます。まずこれを最初のステップとしたうえで、ユーザーがより本格的なコンテンツを自ら作り、他のユーザーと共有できるモデルを模索していきます。まず開発者やパブリッシャーがこのような機能の拡充に対応いただけるか確認し、それぞれが積極的に取り組む意向があるのなら、私たちもいかにその動向をサポートしていくかについて考えていきます。次世代ではユーザーコンテンツが非常に重要になりますので、それを実現可能にするのが私たちの役割だと思っています。