ソニー・コンピュータエンタテインメント（SCEI）は17日、次世代ゲーム機「PLAYSTATION 3」（PS3）の概要を発表した。発売時期は2006年春で、価格は未定。 PS3は、CPUに米IBM、ソニー、東芝の3社が共同開発したCPU「Cell」を採用する。本Cellのスペックは、PowerPCベースコアの3.2GHzで、512Kバイトの2次キャッシュを内蔵。メインメモリは、米RambusのXDRメモリで、記録容量は256Mバイトとなる。 グラフィックスチップは、米NVIDIAの「RSX」（550MHz）で、ビデオメモリはGDDR3（ベースクロック700MHz）の256Mバイト。解像度は、フルHDの最高画質1,080p（1,920×1,080ドットのプログレッシブ表示）に対応した。 これらのハードスペックにより、浮動小数点演算性能は、2T（テラ）FLOPSを実現しているという。 光学ドライブは、2層で最大54Gバイトの読み取り専用Blu-rayディスク「BD-ROM」を採用し、ソフトはBD-ROMやDVD-ROMで供給される。また、PS/PS2と互換性もあるとのことだ。さらに、2.5インチのHDDスロットも用意。 サウンドは、Dolby 5.1ch、DTS、LPCMなどをサポート。 通信機能は、IEEE802.11b/g準拠の無線LAN、Bluetooth 2.0（EDR）、Gigabit Ethernet×3（入力1、出力2）を備える。 インターフェースは、USB2.0×6（前面×4、背面×2）、HDMI出力×2、AVマルチ出力、光デジタル音声出力を用意。カードスロットは、メモリースティック/Duo/PROに加え、SDメモリーカードやコンパクトフラッシュ（TYPE I/II）も装備された。 なお、SCEIは、米ロサンゼルスで5月18日〜20日に開催される世界最大のゲームショー「E3」において、PS3のプロトタイプを展示する。
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