トレンドマイクロ、2005年4月度のウイルス感染被害レポートを発表。減少の傾向 | RBB TODAY
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トレンドマイクロ、2005年4月度のウイルス感染被害レポートを発表。減少の傾向

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 トレンドマイクロは9日、日本国内における2005年4月度のコンピュータウイルス感染被害報告件数のレポートを発表した。4月のウイルス感染被害の総報告数は2,347件と、3月の2,704件から減少しており、特に流行したウイルスもなく傾向に大きな変化はないとしている。

 現在は既存のウィルスの亜種が次々に作成され、小規模な被害を与えてはすぐに収束するといったサイクルを繰り返している状況が継続。10位の「WORM_MYTOB」は、2005年2月にオリジナルが登場したメールの添付ファイルやWindowsの脆弱性を悪用してLAN内のネットワークで感染を広げるワームプログラム。これは北米を中心に世界的に広く感染が報告されていたが大きな被害にはいたらず、日本における被害数もわずかだったが、4月には60種類もの新しい亜種が発見されており、この期間における亜種作成の活発化が伺えるとしている。

 また、インスタントメッセンジャーを媒介にした不正プログラムの亜種も頻繁に確認されており、「WORM_KELVIR」というMSNメッセンジャーを悪用して自身のコピーを配る不正プログラムは、4月だけで20種類以上の亜種が登場しているという。このプログラムは、メッセージ内にURLが添付されており、これにアクセスすると不正なプログラム本体がダウンロードされる仕組みになっている。送信者の詐称も行なうため、友人のアドレスから送られてきたメッセージのように見えるケースもあるが、本文が英語で書かれているため、日本のユーザはほとんど騙されることがなかったという。しかし、今後はウイルスが日本語のメッセージを使う可能性もでてくるので注意が必要だと同社ではしている。

●2005年4月における「ウイルス被害報告件数ランキング」
 [1位] WORM_RBOT(ワーム型):164件
 [2位] WORM_SDBOT(ワーム型):92件
 [3位] WORM_NETSKY(ワーム型):61件
 [3位] TROJ_AGENT(トロイの木馬型):61件
 [5位] JAVA_BYTEVER.A(その他):59件
 [6位] WORM_AGOBOT(ワーム型):49件
 [7位] TROJ_SMALL(トロイの木馬型):47件
 [8位] VBS_REDLOF(VBScript型):36件
 [9位] WORM_ANTINNY(ワーム型):30件
 [10位]WORM_MYTOB(ワーム型):27件
《村上幸治》
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