幻の駅にまつわる秘密〜ショートシネマ「山手線デス・ゲーム」舞台挨拶 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

幻の駅にまつわる秘密〜ショートシネマ「山手線デス・ゲーム」舞台挨拶

エンタメ その他
「山手線デス・ゲーム」の舞台挨拶風景。左から天野裕成、桃生亜希子、増本庄一郎監督
  • 「山手線デス・ゲーム」の舞台挨拶風景。左から天野裕成、桃生亜希子、増本庄一郎監督
 コンテンツプロバイダのモブキャストでは、4月から「au」の「EZチャンネル」とYahoo! BBのサイトを通して配信するオリジナルショートシネマ「ミニッツ・ジャム」の舞台挨拶を開いた。

 「学校の階段」に続いて登場したのは、山手線に幻の30駅目が現れるという都市伝説をモチーフにした「山手線デス・ゲーム 前編」の出演者たちだ。

 まずキャスティングに関しては、おもしろい裏話がある。監督の増本庄一郎氏はもともと俳優だが、主演の桃生亜希子を「ずっと狙っていた」らしい。

 「彼女が出ていた別の作品を家でDVDを観たとき、この人といつか仕事をしたいと決めていました。でも僕は本業が俳優なんで、自分では決められない。そこに今回のお話をいただき、速攻で決めました(笑)。

 物語は、主人公が目覚めると山手線に乗せられてるんです。しかも記憶がない。で、山手線は29駅あるんですが、なぜか30番目の駅が現れる。その駅へ行くと願い事がかなうという設定になってます。その電車に乗ってくるのが桃生亜希子さんです。

 作品には、ロールプレイイングゲームみたいに1駅ごとに次々とキャラクターが出てきます。山手線はぐるぐる回って終わりがないので、30駅という『終着点』を作ってやろうと思ったのがシナリオ製作のきっかけです」(増本監督)

 当の桃生亜希子も監督を認めている。

 「監督は自分で演技をしながら、『間』を説明してくれました。台本を読んでもわからなかったのに、監督の演技がすごくおもしろくて。で、主旨がよく理解できました。作品にはひと駅ごとにぜんぜんちがうキャラクターが現れるので、それを見るだけでもおもしろいですよ」(桃生)

 かたや天野裕成のセリフは、監督によれば「8割方がギャグ」だ。で、「かっこいい人」がおかしなことを言う設定にしたほうがおもしろい、と、「かっこいい天野裕成」に白羽の矢が立ったらしい。天野はいう。

 「コメディはまったく初めてなんです。いろんな敵と戦うアクションの部分があるんですが、短い作品なのでかなり短縮してあります。ほんとならもっとねちっこく戦うんですが、あっという間に終わるしかけにしてあります」(天野)

 「学校の階段」と聞くと、いろんなイメージがわく。子供の目から見ればすごく大きく、古びたたたずまいの構造物だ。そこには何代も前からの子供たちの思いや暮らしがこめられている……。

 一方、29駅しかないのに30駅目が現れるという都市伝説をモチーフにした「山手線デス・ゲーム」も、同じ様にイメージが広がる設定である。

 なかなか期待できそうなこの2作品。たとえばデートの待ち合わせ場所に早く着きすぎたとき、恋人がくるまでの間に携帯で手軽に楽しむ。あるいは電車の中でヘッドホンをして視聴すれば、目的地へ着くまでの退屈な時間とはおサラバだ。

 携帯自体、小型のノートPCを押しのけていまやモバイルの主役だ。それだけに携帯で観られるショートフィルムって、ひょっとしたら業界に「革命」を起こすかもしれない。
《松岡美樹》
【注目の記事】[PR]

特集

page top