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確実な速度アップがみられる −「エアエッジプロ」ファーストインプレッション

 2005年2月にサービス開始予定の「エアエッジ プロ」の評価機をDDIポケットさんからお借りできた。まず、数時間程度使ってみたファーストインプレッションをお届けする。

 今回、お借りした端末は、先日の発表会でお披露目されたものと同じもの。カードの裏側を見ると、PSIDを2つ取得しているのがわかる。そのため、従来のAir H”カードが2枚分詰め込まれているとみられる。また、従来の端末と比較すると、パソコンからはみ出す部分が大きいのが気になる。

カードの裏側 ノートPCにエアエッジプロのカードを装着した様子
(左)ノートPCにエアエッジプロのカードを装着した様子(右)カードの裏側

 現在提供さているのAirH”では、32Kbpsを4チャンネル同時利用して最大128Kbpsを実現している。対してエアエッジプロは、最大8チャンネルを同時に利用することで、理論上、最大で256Kbpsの通信速度を実現するのだ。

 さまざまな場所で検証や他のインターネット接続サービスとも比較したいところだが、今回は時間的な問題から試験箇所を3か所にした。時間をあけて詳細なレビューを行う。

 回線速度の計測は、「SPEED 2.5」を用いた。使用したPCは、CPUがPentiumM 1.5GHz、メモリーは512Mバイト、OSはWindows2000 Professional SP4といったスペック。計測方法は、InternetExplorer6で事前にSPEED 2.5のページを読み込んでおいた状態で、「リロード」を行い実施した。計測はそれぞれ5回行い、あまりに平均と懸け離れた結果が出た場合のみ再計測した。ちなみに、全エリアともに京都市内でテストを行っている。

 それでは、実際に通信してみた結果を以下に示す。あくまでまだ本サービス前の試験サービスであるので、参考程度として欲しい。

●自宅

 1か所目は自宅だ。周りには高い建物がなく、かなり見晴らしがいい場所である。また、駅から近いので普通よりも多い基地局が設置されている。さらに、200mWクラスの基地局も2つ見える。そんなこともあり、ここは現行の128Kbpsサービスで理論限界値に近い100Kbps台が出るという非常に条件がいい場所だ。

 また、評価用端末で電波状態の計測コマンドを用いて調べたところ、レベル5の基地局が10個確認できており、8チャンネル分の確保は十分だと思われる。

8x/150k、123k、196K、160k、155k
4x/100k、94k、80k、110k、78k
1x/28k、25k、28k、26k、20k

 自宅付近の基地局は高度化されていないと思われるが、平均150Kbps台を連発し最大196Kbpsも記録した。256kサービスにおける理論値上の最大速度は233.6kbpsだが、さすがに200kbpsを越えることはなかった。さらに、4xよりも通信速度は安定しており、電波状態の良さが大きく反映された形になった。そのため、基地局の性能よりも電波の状態の方が影響しているようだ。

 参考までに、現行のAir H”128Kbpsサービスと32Kbpsサービスでも計測を行ってみた。128Kbpsは、ピーク時110Kbps。32Kbpsは、28Kbpsとかなりの健闘している事がわかる。エアエッジプロが試験回線であり、32kbspと128kbspのAir H”は商用サービス中の回線ということも影響しているかもしれない。試験サービス中のため一概には比較できないが、エアエッジプロの方が、現行のAir H”よりも通信速度が安定していることには注目すべきだ。


●京都の町家

 2か所目は、京都市中京区にある伝統的な建物である町家(まちや)。道から約20m奥まった所で測定した。ここでは、見通しのきく場所に基地局はない。都会とはいえ、障害物が多く自宅ほどの電波状況は望めない。

 実際に電波状態を確認する、アンテナレベル5の基地局は1つだけだが、電波は弱いが6個の基地局が見える。

 しかし、予測した事と全く違う結果になった。ここでも5回の計測したが、最大で105Kbpsを記録し、平均して100kbps前後の値となった。少なくとも128Kbpsより安定して速度が出るようだ。正直、ここまで基地局が見えない状態だったら、60kbpsが出ればいい方かと思ったのだが、これだけの速度が出れば立派なものである。

8x/105k、102k、98k、103k、70k
4x/70k、83k、64k、76k、95k
1x/25k、26k、28k、23k、18k


●予測通り期待していいエアエッジプロ

 今回はファーストインプレッションという事で、数時間程度の検証だったが、エアエッジプロは現行のサービスよりも確実に速度が向上するというメリットが得られるようだ。今回は、検証の対象外にしたが、6階建てのビルの屋上で、かなり見晴らしがいい場所で深夜にテストを行った結果、256kbpsに近づく値が連発した。条件がそろえば、常時200kbpsも夢ではないようだ。

 さらに、地下街や地下鉄駅、移動中など、常時チャンネル数を確保できそうにない場所で、ツインアンテナがどこまでスループットに影響を及ぼすかも気になる。

 なお、上りの速度は、Air H”128Kbpsよりもエアエッジ プロのほうが遅いという結果も得られた。電波感度がいい場所で測定しても60kbpsを超える事はなかったのだ。

あくまでも、サービス開始前の評価機なので、サービス開始時には、基地局の改修と端末のファームアップが改良され、商用サービスの開始時には解消されている可能性があることを加えておく。

 今回は環境による純粋な回線速度のテストばかりだが、次回は通信圧縮ソフトを使った状態でどのくらいの体感に差がでるかレポートする。

(廣瀬 丈矩)

連続でデータを流したときのトラフィックのグラフ。平均で88kbpsを記録している
(RBB TODAY 2005年1月12日 15:18)
キーワード: AirH”
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