7月末に行ったWEEKLYアンケートでは、FTTHサービスについて21.3%のユーザは「料金が高い」と答えた。では、どれほど高いのかフレッツ・ADSLとBフレッツにかかる費用を比較したところ、意外な結果が出てきたのだ。 ポイントは、“インターネット”と“電話”にかかる費用をトータルに考えること。フレッツ・ADSLは、加入電話(アナログ回線)と一緒に使うのが前提のため、この2つは切り離せないだろう。そのためフレッツ・ADSLの利用には、加入電話の利用料金(月額1,450円〜月額2,390円)も別途必要になるのだ。 これを踏まえると、「Bフレッツを利用している場合は、別に加入電話の契約が必要」ということになるだろう。しかし、最近ではFTTHでもIP電話が利用できるようになり、さらに今年中にはPSTNからの着信を受けたり、携帯電話への発信も提供される見通しだ。そのためこれらが実現されれば、現行の電話で提供されているサービスをすべてIP電話に任せてしまってもいいだろう。・ADSLに関してはなるべく速いサービスを利用・必要な機器についてはなるべくレンタル・電話の利用が前提のためADSLのタイプ2は考慮しない・NTT東日本と契約を条件に計算した2つのサービスに必要な費用は以下のとおりだ。●フレッツ・ADSL モアII+@nifty 加入電話利用料金: 月額1,450円(1級局)〜月額2,390円(ライト/3級局) フレッツ・ADSL利用料金: 月額2,750円 各種機器のレンタル料金: 月額440円 (ADSLモデム+IP電話アダプタ一体型) ISP料金: 月額2,000円 IP電話利用料金:無料------------------- 合計:月額6,640円〜月額7,580円●Bフレッツ(ニューファミリー)+@nifty Bフレッツ ニューファミリー利用料金: 月額4,500円 回線終端装置: 月額900円 屋内配線利用料金: 月額200円 ルータ+IP電話アダプタ: 月額380円 ISP料金: 月額2,000円 IP電話利用料金: 無料------------------- 合計:月額7,980円 このように、フレッツ・ADSLにおける最高値に月額400円を足すとBフレッツが利用できてしまうのだ。 なお、フレッツ・ADSLにて最高値(月額7,580円)になるのは、3級局に属するユーザが電話加入権がなくても利用できる「加入電話ライト」と「フレッツ・ADSL モアII」を契約した場合。ちなみに、1級局/加入電話ライト/モアIIの条件だと月額7,280円になり、Bフレッツとの差は月額700円になる。 Bフレッツにかかる費用はフレッツ・ADSLと比較しても意外と安いようだ。しかし、この2つにかかる費用が逆転する場合もあるのだ。>>後編に続く