Game Developers Conference(GDC)の初日と二日目に開催されるシリアスゲームサミットは、今年で3回目となった。2004年に第一回が開催された時には、会場はひと部屋だけで、全てのセッションに参加することができたのだが、昨年から大幅に拡充されて、複数のセッションが同時進行するようになった。今年は3つのセッション会場で、二日間合計で35セッションが行なわれた。昨年に比べて運営も小慣れてシンプルになった印象で、GDC全体の流れの中ですっかり定着した感がある。なお、このシリアスゲームサミットは、毎年10月にワシントンDCでも行なわれていて、年2回開催されているので今回が5回目である。GDCサミットでは、開発者向け中心のセッション構成で、開発事例の紹介やビジネス絡みのテーマが多めに提供されている一方、DCサミットではシリアスゲームのスポンサーやユーザーに向けた構成で、学術研究寄りのセッションや、シリアスゲームを利用するクライアント側の視点に合わせたセッションの割合が多い。
初日の基調講演は、リンデン・ラボ社のCEO、Philip Rosendale氏が「You Can (Not) Be Serious」と題して、同社のMMO「セカンドライフ(Second Life)」の概要と、そのバーチャル世界で起こっているさまざまな現象を紹介した。昨年のキーノートのRaph Coster氏に続き、シリアスゲームサミットのキーノートには、GDCの参加者全体の関心とシリアスゲームのコミュニティの関心のオーバーラップの濃いところを人選しているようである。それを反映して、出足の鈍くなりがちな初日の朝一にもかかわらず、多くの来場者が詰め掛けた。