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コラム −荻窪 圭−


荻窪 圭「デジカメチェック」

2006年7月24日


ペンタックス初の手ブレ補正内蔵デジタル一眼レフ「K100D」を試す



K100D本体と18-55mmズームレンズ。キットにもなっているレンズだけにつけたときのバランスはいい



●K100D

 ペンタックスのデジタル一眼レフといえば「*ist D」シリーズで、「*ist DS」「*ist DL」がそれぞれ第2弾まできてたのだが、今度は「*ist D」じゃないシリーズが登場してしまった。「K100D」である。今後、*ist Dは低価格モデル、それ以外は上位モデルと棲み分けがなされるのか、*ist Dという名前はなくなっていくのかわからないけれども、秋に登場する予定の(3月のフォトイメージングエキスポ2006で参考出品された)1,000万画素中級機につながる製品と考えていいかもしれない。

 ちょっとわかりにくいので整理してみよう。「*ist DS」は小型軽量低価格のデジタル一眼レフ。「*ist DL」はさらに低価格になったお買い得な廉価モデル。じゃあK100Dはというと、価格的には*ist DSよりちょっと安いくらい。感覚としては、2005年秋に登場した「*ist DS2」の後継機と思えばいいんじゃないだろうか。

 では2005年秋に出たばかりの*ist DS2に対してどんなアドバンテージがあるのか。

 *ist DS2に比べてちょっと大きく重くなったが、その分本体に手ブレ補正機構がついた。さらに、名前がシンプルになって呼びやすくなったのもポイントかも。

別アングルからK100Dと40mmのパンケーキレンズ。本体の奥行きがちょっと大きくなったので小さなレンズをつけるとそれが目立つ。シャッターボタン周りに電源スイッチがあるのはとっさのオン/オフがしやすくてよい


正面から。レンズは21mm単焦点レンズ。グリップはしっかりしてて握りやすい



●独自方式のCCDシフト式手ブレ補正内蔵カメラ

 CCDは*ist D系と同じ610万画素のAPS-CサイズCCD。最近はこのクラスでも800万や1,000万画素のカメラがではじめているが、K100Dは従来と同じ600万画素を採用。画素数的には寂しいかもしれないが、600万画素も1,000万画素も使った身からすれば、よほど高画素がほしいシーン以外は600万画素モデルの方が何かと扱いやすい。長く使われているCCDで映りも安定しているし、感度も高いしダイナミックレンジも広い。1,000万画素になるとどうしても細かいブレやピントのずれも目立ちやすくなるしレンズ性能の影響も受けやすくなる。買う人の判断しだいだけれども、気軽に使うなら600万画素で十分かと思う。

 このCCDがCCDシフト式手ブレ補正機構に組み込まれている。コニカミノルタ(今はソニーのα100)も同様の機構を搭載しているが、それとは異なる独自開発のもので、磁力によってCCDを動かすために応答性や駆動スピードが高いという。

 実際の補正範囲は約2-3.5段で、他社の手ブレ補正モデルと同等の効果は期待できるし、実感できる効果が得られた。

 レンズは従来のKマウントのものを利用可能。本体内に手ブレ補正機構を内蔵しているため、どのレンズを装着しても手ブレ補正が効くのはよい(レンズ焦点距離を自動取得できないレンズの場合は手動で焦点距離をセットすれば利用可能)。手ブレ補正のオン/オフはスライドスイッチですぐ切り替えられるのもよい。

 性能面では11点測距AFに注目。*ist DS2と同じだが、このクラスで11点はとても多い。十字キーでさっとポイントを選べるので任意の位置でピントを合わせやすいし、自動選択もあるので失敗の確率は低い。

 ファインダーを覗いてさっとAFポイントを切り替えてすぐ撮れるのでAFロックの必要も減る。

 ファインダーは残念ながら*ist DS2より廉価版になったようだ。ペンタプリズムではなくペンタミラーになり、表示倍率も0.95倍から0.85倍になった。ただこのクラスとしては他と遜色ない性能。ファインダー像はそこそこ大きくて見やすいし、スーパーインポーズされるAFポイントのインジケータもよい。

 電源スイッチはシャッターボタンの周りにあるのもよい点。この位置はファインダーを覗いたとき「あ、電源が入ってなかった」と思っても手探りでさっと入れられるのだ。グリップも適度な大きさで構えたときの不安定感もない。

 操作系は、セレクトダイヤルが1つだけであとは十字キーを使うというコンパクトデジカメを意識した設計だ。コンパクトデジカメからの乗り換えユーザーでもまず困らないだろう。

背面から。電源オン時やモードダイヤルを回したときは一瞬この画面が表示される。モニタの右には十字キー、その上にはセレクトダイヤル。WBやISO感度はFnキーを使ったショートカットでさっと選択できる。液晶ディスプレイは2.5型で21万画素





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