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コラム −高柳政弘−


2005年の落とし玉 人気デジタルカメラ5機種を“壊れる”まで落としてみた! (其の2)

2005年1月24日





 大変長らくお待たせしました。「2005年の落とし玉 人気デジタルカメラ5機種を“壊れる”まで落としてみた!」の其の2です。

 それでは、早速、デジカメ落としの本題に入ろう。カメラを落とす高さは、50cm、1m、1.5m、2m、2.5mの5個所。それぞれの高さで、電源オフ/オンの状態で1回ずつ落としてみた。なお、現場監督 DG-4Wを除いた4機種はいずれも、ボディから外側へズームレンズが隆起する沈胴タイプだ。したがって、これら4機種にとって、電源オン時の落下テストはズームレンズが伸びた状態で床に落ちるため、かなり過酷なテストといえよう。

 落とす場所は、当社の会議室。床に敷かれたカーペットが落下時のショックを吸収してしまうためカーペットをはぐり、その落下目標位置にステンレス鋼「SUS304」(縦300×横400×厚さ2mm、重さ約1,903g)を敷いた。ちなみに、SUS304は新宿駅南口近くの某店で購入したもの。

床のカーペットをはぐり、SUS304を敷く


こんな感じでセッティング


カメラを1mから落とす


1mから落ちた様子


 落下耐久テストの模様は、2台のビデオカメラで撮影した。1台目のカメラAは広角に撮影して落下模様が、2台目のカメラBは床にフォーカスしカメラが叩きつけられる瞬間を狙う。特に、バッテリーが飛んだり、ボディの破片が飛び散ったりする様子や、落下衝突時の音は迫力かも。

 落下テストの結果は以下のとおりだ。表の中のA、Bは、カメラAとカメラBの動画(WMV)ファイルをそれぞれ視聴できる。なお、×印は壊れた高さを示している。

 
LUMIX FX7
IXY 50
EX-Z55
μ-mini
現場監督
0.5m 電源Off A B A B A B A B A B
電源On A B A B A B A B A B
1.0m 電源Off A B A B A B A B A B
電源On A B A B A B A B A B
1.5m 電源Off A B A B A B A B A B
電源On A B A B A B A B A B
2.0m 電源Off A B A B A B A B × A B
電源On A B A B × A B A B    
2.5m(1回目) 電源Off A B A B     A B    
電源On × A B A B     A B    
2.5m(2回目) 電源On       B       B    
2.5m(3回目) 電源On     ×   B       B    
2.5m(4回目) 電源On             ×        
落下耐久度 3位 2位 4位 1位 5位


 50cm、1.0m、1.5mまでの落下テストでは、いずれの機種も問題なく、正常な動作を確認できた。ここでの正常な動作とは、電源が入り、レリーズ、フォーカス、撮影、画像記録といった一連の撮影が普段どおり行なえることをいう。

 今回の特別な企画では、新品のデジカメを壊すということで、編集部のメンバー以外に、営業、システム、デザイナーなど、さまざまな部署から多くのギャラリーが集まっていた。そんな周りの見物客から、落下の高さが1.5mに達してもなかなか壊れないので、ついに「壊れないねー」「壊れなかったらどうするの?」「企画倒れか?」「壊れなかったら自分にちょうだい!」などと、冷たい声も囁かれ始め、ギャラリーはどんどん減っていき、1.5m(電源オン)の落下テストが終わる頃には数名しか残っていなかった。

カメラを2mから落とす


 そんな状況の中、2mの高さを境に状況が一変。2m(電源オフ)の落下テストでは、なんと耐久性がウリの現場監督が最初に壊れたのだった。電源は入るのだが、ディスプレイ画面にエラーを表示し、レリーズできなくなり、ご臨終。5台の中で現場監督(350g)が最も重いこともあるし、まあ、1.5mの落下まで耐えられたので日常的には十分といえる。例えば、身長が170cmで写真撮影時の目の高さが約150cmだとする。そこから何らかのハプニングでカメラを落としたとしても壊れない耐久性があったわけだから。

現場監督 DG-4W。電源は入るものの、エラーが表示され撮影不可に


 ただ、複数のカメラで数多くテストしたわけではなく、今回はたまたま2mで壊れたのかもしれないし、ほかのテストではもっと高いところあるいは低いところで壊れた可能性もある。今回のテスト結果は、いずれも参考程度に留めてほしい。

 ちなみに、ボディ本体の重さは、LUMIX DMC-FX7が135g、IXY DIGITAL 50とEXILIM ZOOM EX-Z55が130g、μ-mini DIGITALは115gだ。

 続いて、2m(電源オン)での落下テストでは、EXILIM ZOOM EX-Z55が逝った。LUMIX DMC-FX7は、バッテリーを抑えるツメの部分がやや欠けたものの、撮影には支障なし。

EXILIM ZOOM EX-Z55。外観に多少変形が見られる程度だが、電源は入らず


 2.5mからは、LUMIX DMC-FX7、IXY DIGITAL 50、μ-mini DIGITALの3台の対決だ。電源オフではいずれもセーフ。電源オンにし、落下させると、LUMIX DMC-FX7が壊れた。FX7の外観が大きく変形し、電源は入るものの、ズームやレリーズができなくなった。これ以外の、IXY DIGITAL 50とμ-mini DIGITALは問題なく撮影できるため、2.5m(電源オン)の落下テストをどちらかが壊れるまで繰り返すことにした。

LUMIX DMC-FX7が大きく変形


壊れたLUMIX DMC-FX7のサイドから


 2.5m(電源オン)落下テストの2回目はどちらもクリア。3回目ではIXY DIGITAL 50の鏡胴部が大きくつぶれ、撮影不能になった。一方のμ-mini DIGITALはバッテリーカバー部が破損したものの、撮影はOK。この結果により、5機種の中の落下耐久度ナンバー1がμ-mini DIGITALに決定した。これは、115gという最軽量で、丸みのあるラウンド形状が幸いしたのかもしれない。

IXY DIGITAL 50の鏡胴がつぶれる


 が、μ-mini DIGITALの1機種だけで4回目もとりあえずテストしてみた。すると、カメラの電源が入るものの、バッテリーカバー部のセンサー?まで壊れたようで、最後の生き残りまでもが撮影不能になってしまい、そして誰もいなくなった……。

最後の生き残りだった、μ-mini DIGITALも……。カバーのセンサーが壊れた


 でも、μ-mini DIGITALは、バッテリーカバー部のセンサーさえ修理すれば使えるようになると思われる。

 今回の落下耐久テストにより、通常の撮影時において、カメラを数回落とした程度では壊れないことがわかった。とはいっても、油断は禁物。デジカメは、やはり精密な電子機器だから壊れることもあるだろうし、うっかりと落とすことのないよう慎重に扱いましょう。

(高柳政弘)




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