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コラム −高柳政弘−


2005年の落とし玉 人気デジタルカメラ5機種を“壊れる”まで落としてみた! (其の1)

2005年1月11日





 筆者はケータイ電話をしばしば落とす。特に、よくあるケースは、クルマの乗り降りのときだ。ドライブ中は、上着を脱いだり、上着にポケットがない場合などがあり、ケータイ電話をズボンのポケットに入れていることが結構多いため、クルマの乗降時についつい落としてしまう。何回も落としているのだから気をつければいいものを、某社の日本語変換ソフト並みに学習機能が働かないみたい。

 クルマへ乗り込む時は落とすといっても、クッションのある運転席や、せいぜいフロアマットの上なので全く問題ない。だが、クルマから降りるときに落としてしまうと、コンクリートやアスファルトなどの硬い地面に思い切りたたきつける格好になる。落下の高さは正確に測ったわけではないが、おそらく50〜70cmぐらいだろう。それでも、ケータイ電話の外装表面に多少はキズがついてしまうものの、ケータイ電話は実体験上、意外と頑丈に作られているようで、機能的には大きな障害もなく致命的なダメージもないようだ。

 こんな日常体験の中から、ふと思いついた疑問はデジタルカメラを落とすとどのくらいの高さで壊れるのか? ということで、2005年のデジフリ日記一発目のネタは、編集部からの“お年玉”ならぬ“落とし玉(カメ)”企画(まあ、かなり強引で少々苦しいが、カメラのレンズも“玉”っていうし……)。

 通常の製品レビューであれば、各カメラメーカーに機材を借りるわけだが、今回は“壊れる”ことが前提というか“壊す”ことが最大のポイントになるため、いずれも編集部の経費で購入した。つまり、テスト後は新品で買ったカメラがろくに使いもせず一瞬でただのゴミになるのだ。

 ここで話は前後するが、購入前のエピソードを紹介しておこう。あまりにも生産性のない企画のため、ダメ元で弊社のお金を牛耳る経理担当の役員と相談したところ、この役員の反応は意外にもかなり乗り気。それで、カメラ購入金額は全部で25万円以上かかるのだが、企画書や決済願など1枚の書類もなく、すんなりと企画にゴーがかかったのだった。

 筆者が独断で選んだ機材は、2004年後半の人気コンパクトデジタルカメラ4機種に、落下性能や強度がウリであるコニカミノルタの「現場監督」を加えた計5機種。この落下テストは厳密なものではなく、編集部で試した測定結果にすぎないので注意してほしい。

 それでは、落とす(壊す)カメラを紹介しよう。まず、松下電器産業の500万画素モデル「LUMIX DMC-FX7」、キヤノンの400万画素モデル「IXY DIGITAL 50」、カシオ計算機の500万画素モデル「EXILIM ZOOM EX-Z55」の人気モデル3機種をセレクトした。

 FX7は、薄型コンパクトボディに手ブレ補正機構と2.5型液晶を搭載した点が大きな特徴だ。

LUMIX DMC-FX7


 IXY DIGITAL 50は、キヤノンが誇る最新の画像処理エンジン「DIGIC II」を搭載しているのが特徴。画質を比較するわけではないので、320万画素機でIXY DIGITAL 50と外観デザインが共通の下位モデル「IXY DIGITAL 40」でもよかったのだが、変なこだわりがありIXY DIGITAL 50を選ぶ。

IXY DIGITAL 50


 EX-Z55は、2.5型の大きな液晶がウリ。下位モデルの2.0型液晶搭載機「EX-Z50」とは、液晶サイズ以外のスペックは共通となるが、ここでもやはり上位モデルを選択した。やはりどうせ買うなら、大きな液晶でしょう。

EXILIM ZOOM EX-Z55


 これら3機種はいずれも好調なセールスを記録した、2004年を代表するカメラといえよう。

 そして、4番目に選んだのは、“しずく”をイメージしたデザインが独創的で個人的にはかわいいと思っている、オリンパスの400万画素モデル「μ-mini DIGITAL」。ボディカラーはブルーに決める。

μ-mini DIGITAL


 最後の5番目のモデルは、この企画立案当初から耐衝撃性能を持つカメラを1機種入れることに決めており、その候補から。中身的にはリコーの「Caplio 400G wide」とほぼ同一だが、ただ“現場監督”というネーミングがピッタリとマッチしているコニカミノルタの320万画素モデル「DIGITAL 現場監督 DG-4W」のほうをチョイスした。

 現場監督 DG-4Wは、広角28mmからの光学3倍ズームレンズに加え、耐衝撃性能、防水、防塵性能を持つ工事現場向けデジタルカメラだ。防水JIS保護等級7級と防塵JIS等級6級、米国防総省規格「MIL Standard 810F」の90cm落下テストをクリアしている。防水JIS保護等級7級とは、水深1mで30分内の水中撮影が可能という基準定められた条件で水中に没しても内部に水が入らないもの。※初出時において防水JIS保護等級7級の説明に誤りがありました。読者の皆さまにお詫び申し上げるとともに、ここに訂正させていただきます。

DIGITAL 現場監督 DG-4W


 ご案内のように、落とすためだけの機材のセレクションにも変なところにこだわってみた。お金と時間のかなり無駄使いというか、まさに浪費である(笑)。

 2005年落とし玉企画 其の1はここまで。


 次回「其の2」では、いよいよ落とし玉企画の本題に入り、デジカメ落下テストの模様をレポートする。耐衝撃性能が最も高かったのは意外なカメラ。デジカメ落下時の静止画に加え、音声付き動画もアップする予定なので、乞うご期待!


(高柳政弘)




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