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悪意のない無神経に小腹が立つ
2005年2月22日
私は特に神経質ではない、と言うよりむしろ、かなりズボラでいい加減な方だと思うが、ただ、自分が仕事をする道具や環境といったものは、自分用に最適化してあるので、他人に変えられるのがあまり好きではない。
たとえば、せっかく自分が使いやすいように揃えて使っている備品を、誰かが「ちょっと借りるね」と言って持って行き、返って来た時には順番がバラバラ…といったようなことだ。それ自体は些細なことだから、もちろん文句を言ったりはしない。大体、仮に文句を言ったところで、相手はこちらが何に腹を立てているかが理解できないだろう。
しかし、Webページを見ていると、たまにそういう「悪意のない無神経」に直面することがある。その最たるものが、ブラウザのウィンドウサイズを勝手に変更するページだ。
最近のWebページの多くは、一定の横幅を決め打ちにしてデザインされている。それよりウィンドウサイズが大きければ右側が余るし、小さければ横スクロールバーが現れる。だから私は、私が日常的に良く見に行くページに合わせて、ウィンドウサイズをちょうど良い横幅に調整してある。
ところが、Webページによっては、閲覧した時に、この横幅を勝手に変更するのだ。大きさを指定した新しいウィンドウを開くならまだしも、今そのページを見ているウィンドウそのものの横幅を変えてしまうのである。ぴったりの大きさで見せたい、という思いからだろうか、少なくとも、悪意でやっているわけではないはずだ。しかし私に言わせれば、そんな押し付けがましいことはされたくない。はっきり言えば迷惑なのである。
そんなページの作り方をしている人には「ユーザーのWebブラウザは、あなたのページだけを見ているわけではないのだ」と言いたい。たとえウィンドウサイズ一つのことでも、ユーザーの設定値を勝手に書き換えるのは不遜なことであり、すべきではないのだ。
■著者略歴
小笠原 陽介 (おがさわら ようすけ)
理系のココロを文系のコトバで語るフリーライター兼コラムニスト、時々ジャーナリスト。ITによる人間と社会の変容に問題関心を持ち、独特の視点から発言を続ける。
主な著書:『PC-98パワーアップ道場』1998,ソフトバンク
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