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杉山淳一:“Eスポーツ”とは何か?
〜そもそも日本人にとってスポーツとは?
そして優れたEスポーツとは?〜

2006年8月10日

秋葉原で開催されたEスポーツスタジアム3.5
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 なんとなく広まってきた言葉『Eスポーツ』
 

 僕たちは2000年頃から『Eスポーツ』という言葉を使い始めた。国際的なEスポーツ大会が立ち上がり、日本でも紹介され始めた時期だ。僕自身は2002年のWCG日本予選のレポートで『e-Sports記者』と署名している。しかし、e-Sportsの第一人者と自負するつもりはなく、ゲーム大会の様子をスポーツ雑誌風に書こうと試みたため、言った者勝ちかなとシャレで名乗っただけだ。ところがこれが意外と評判がよく、その後もEスポーツ大会の仕事を続けている。

 2006年の現在、Eスポーツという言葉はまだまだ広まったとはいえない。しかし、対戦ゲームの競技大会を示す言葉としては定着したように思う。Eスポーツという言葉を初めて知った人も、Eスポーツという言葉で検索すればなんとなく概略がつかめるようになった。この数年間、Eスポーツに関わってきた選手や大会関係者、Eスポーツファンの地道な努力の結果だ。

 しかし、今から数年前はこうはいかなかった。コンピュータゲーム大会の説明でEスポーツという言葉を使うと、「コンピュータゲームがスポーツになるわけがない」「身体を動かさないコンピュータゲームをスポーツとはいえない」「サッカーとかゴルフとか、スポーツゲームのことですか?」などと疑問を投げかけられ、僕たちもうまく説明できなかった。だからEスポーツという言葉は多くの人に理解されないままだった。

 僕たちは「コンピュータゲームがサッカーや野球のような競技になる。モータースポーツのように産業に貢献するイベントもできる。プレイヤーやメーカーだけはなく、プレイヤーが主役で、観客も動員し、広く文化として親しまれる。教育や国際交流の一助にもなる。それがEスポーツだ」というようなことを、ことあるごとに説明してきた。しかし、そのたびに「でもゲームでしょ?」「カラダ、使わないよね」「だからスポーツじゃないよね」と返され、無力感に包まれたものだった。

 それから数年。日本でもEスポーツ大会がいくつも開催され、コンピュータゲームプレイヤーにもスポーツマンという自覚、スポーツマンシップを意識する人が増えてきた。そんな今こそハッキリさせようじゃないか。

 Eスポーツとは何か?ということを。

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