熱量を検知できる赤外線サーモカメラ内蔵スマホ「CAT S60」が誕生した背景とは【MWC 2016 Vol.37】 | RBB TODAY
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熱量を検知できる赤外線サーモカメラ内蔵スマホ「CAT S60」が誕生した背景とは【MWC 2016 Vol.37】

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赤外線サーモカメラを内蔵したスマホ「CAT S60」
  • 赤外線サーモカメラを内蔵したスマホ「CAT S60」
  • 背面に二つのカメラユニットが搭載されている
  • FLIRが開発したAndroidスマホ用のサーモカメラ外付けユニット
  • こちらはFLIRのiPhone用外付けユニット
 「MWC 2016」(スペイン・バルセロナ)に出展する英Bullittグループが、CAT(キャタピラー)ブランドの堅牢スマホに赤外線サーモカメラを搭載した「CAT S60」の試作機を展示している。

 「CAT S60」はAndroid 6.0ベースのスマートフォン。米MIL規格にも対応したタフネス設計をウリにするCATのスマホシリーズのなかでも、新しくサーモカメラを内蔵した点が大きな特徴になる。サーモカメラのユニットは米FLIR社が開発、同機に供給したものだ。

 FLIR社はサーモカメラユニットのスペシャリストであり、iPhoneやAndroidスマホの外部接続端子に装着して使う外付けタイプのスマホ用赤外線サーモカメラユニットの商品化・販売を行っている。技術のOEM提供については今回のCAT S60の以前にも、BMWやアウディなど一部車種向けのオプション装備としてナイトビジョンを提供した実績もあり、一部ヘリコプター用途にも展開しているという。ヘリコプター用のサーモカメラについては、キャプチャーできるフィールド範囲が数kmにも及ぶという。

 今回スマホにサーモカメラを搭載したのは単なるギミックとしてではなく、例えば水漏れ検知や車など機械部品のメンテナンスなど、現場作業に携わるスペシャリスト向けのモバイル端末を標榜してきたCAT Sシリーズならではのオリジナリティを実現するためとBullittのスタッフは説明している。なお端末の発売予定時期は今年の6月を予定しており、価格は599米ドル前後になりそうだ。
《山本 敦》
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