照射3分で通話1分が可能に!仏Sunpartnerの透明ソーラーパネル「Wysips」【MWC 2016 Vol.27】 | RBB TODAY
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照射3分で通話1分が可能に!仏Sunpartnerの透明ソーラーパネル「Wysips」【MWC 2016 Vol.27】

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太陽光や自然光源で受電やデータ伝送ができるソーラーパネル「Wysips」
  • 太陽光や自然光源で受電やデータ伝送ができるソーラーパネル「Wysips」
  • 京セラが開発を進めるWysips搭載のスマートフォン
  • ソーラーパネルは透明度が変えられる
  • 模様を付けることも可能だ
 フランスのSunpartner Technologies社は一昨年の「MWC 2014」に初めて展示した太陽光充電のソーラーパネル技術「Wysips」を今年の「MWC 2016」ブースにも出展。京セラが発売を予定するスマートフォンのプロトタイプも展示されていた。

 フランスに拠点を置く同社は、独自の半導体や光学系のテクノロジーを活かして太陽光、人工光源による充電を可能にする「Wysips」の技術を開発。昨年のMWCでもスマートフォンやスマートウォッチなどの製品に、透明タイプのソーラーパネル「Wysips Cyristal」を組み込んだプロトタイプを出展していた。

 今回展示するスマートフォンは、フルHD画素の5インチディスプレイを搭載する京セラのプロトタイプだが、会場ではパネルに人工光源を照射してバッテリーを充電するデモを確認することができた。なお、Wysipsは充電だけではなく光によるデータ伝送にも対応する技術だ。

 Sunpartnerでは、2016年中にパネルの量産を開始する計画を立てている。「昨年時点では10分間の日光照射により2分間の通話ができるレベルだったが、今年はさらに改良を重ねて3分間の照射で1分の通話が可能になった。量産直近の段階まで追い込めている」と同社のスタッフは説明する。

 今回展示するスマホへの応用例の画面サイズは5インチだが、現在の技術で7~8インチのサイズまで実現しているという。今後はさらに大型化を進めて、飛行機や車の窓、サンルーフなどに搭載してバッテリー供給を補助するような用途展開も視野に入れているようだ。

 Wysipsのパネルはクリアタイプのものだけでなく、透明度を変えたり、用途に応じて表面にデザインパターンを付けることも可能となっている。
《山本 敦》
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