【物欲乙女日記】「2段熟カレー」を分離してそれぞれ作ってみた | RBB TODAY
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【物欲乙女日記】「2段熟カレー」を分離してそれぞれ作ってみた

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“コクのルウ”を食べる私。深みと旨みが集結してます。
  • “コクのルウ”を食べる私。深みと旨みが集結してます。
  • 2段熟カレーのパッケージ。甘口、中辛、辛口。今回は中辛。
  • 2層構造がこちら。“コクのルウ”:“香りのルウ”は目測でだいたい6:4か。
  • 2層を切り分けた状態。こんな風に、結構きれいに分離します。
  • 3つを食べ比べ。「普通が一番美味しい」。
  • “香りのルウ”を「ご飯と食べるんじゃなく、スープとして食べたい感じかも」と友人。
  • “コクのルウ”を「これ、私めっちゃ好き。8:2くらいにして食べてみたい。その分削った“香りのルウ”は炒めご飯にするかけたり、カレー風味のものをつくるときに良さそう」とコメント。
  • 大人な味覚を持つメガネの彼女は“香りのルウ”のスパイシーな風味がお気に入り。お酒をたしなむ人なら“香り”がおすすめ。
 このところ「物欲乙女日記」というより「食欲乙女日記」と言った方が正確なんじゃ…? という疑念を抱いている奥 麻里奈です。もはやこのコラムでは“食べる人”みたいになってる気が……。私みたいな、あまりグルメ的でない、舌が平凡にできている人間がこんなに食レポばかり書いていていいんだろうか? という疑問が一瞬よぎりましたが、すぐに「まあいいんじゃないの」という心の声が聞こえてきました。

 さて今回はなんと、江崎グリコの「2段熟カレー」をまっぷたつに割って、それぞれカレーを作ってみました! という試み。「2段熟カレー」は上段が“香りのルウ”、下段が“コクのルウ”になっていて、2つのハーモニーが美味しさを奏でます、という商品なのですが……。くっつけている2つをわざわざ引き離したらどうなるんだろう? って、小学生みたいな思いつきだな。放課後帰宅してから、こういう“実験”という名の一人遊びを「さて、これとこれを混ぜるとどうなるでしょう~か?」とか呟きながら人知れずよくやっていたような気がします。

 さて、味は中辛。具は豚肉、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、なす、といたってスタンダードな顔ぶれで、“香りのルウ”(色薄めのほう)“コクのルウ”(色濃いめのほう)“2つをがっちゃんこルウ”(つまり通常のルウ)の3つを使っていずれも平等な条件下のもとつくってみました。ちなみに、ルウを2つに割るには、境目に包丁を入れて“香りのルウ”をこそぎ取るような動作をすれば、結構きれいに分離できます。そうだ、この感触、あれだ、バレンタインのチョコづくりでチョコレートを湯煎して溶かす前に、板状のクーベルチュールを包丁で刻むのと似た感触だ。やや、リアルに私の乙女的な側面を見せてしまうような発言ですが。

 3つの器にご飯を盛って、それぞれのルウをかけて食べ比べてみたら。「ん? “香りのルウ”、薄くない? “コクのルウ”もなんか物足りない気が。やっぱ普通が一番美味しいやん!」と、咄嗟の関西弁が出てきてしまうような心境で結論づけそうになったところで……。

 友人が「この黄色いやつはご飯とじゃなくて、スープみたいにして食べるのがいいかもね」とコメントしました。ほぉ~なるほど、たしかにご飯仕様じゃないかも。続けて「この濃いやつはハヤシライスとかそういう感じだね。普通のやつは、一番『カレー』って感じ」とのこと。そうか、『カレー』って思うから「普通が一番」というコンサバティブな感想になるのかも。

 別の友人が「濃いほう、肉の味がして美味しい~。デミグラスソースみたい」とコメントしたので、ご飯なしでルウだけ食べてみたところ、「!」。お、美味しい! これは、コクの塊じゃないか。感想、そのまんまだけど。ハンバーグのソースにしたり、パンにディップして食べたい感じ。深みと旨みを集結させたような味がします。

 さらにそこへ別の友人が “香りのルウ”にフォーカスして「これ美味しい~。スパイス効いてて本格的なんだけど。クミンとかコリアンダーとかカルダモンの香りがする」と通っぽい発言を繰り出しました…!(そうなのですか、江崎グリコさん?) というのも、彼女はソムリエ資格を持っているうえ、ハーブ検定2級保持者という、食のツワモノ。これまであまり浮かばれなかった“香りのルウ”は、どうやら通好みの味のよう。「これはご飯よりビールとかワインとか飲む人がお酒のあてにしたい感じかも」。

 あー、なるほど、分離系ルウは味わい深いですね。「つまみとかよりご飯ちゃんと食べたい! 酒よりジュースのほうが美味しいし」とか普段思っている私は、早計な結論を出してしまうところでした。やっぱり私一人じゃ食レポは成り立たないかもですね。ちなみに、そのあと食べた男子たちは“コクのルウ”にぐっと来たようでした。

 “カレー”として「2段熟カレー」の美味しさは合わせたときがやっぱりベストですが、ルウを分割してみたことで成り立ちがよく分かりました。“香りのルウ”は風味を、“コクのルウ”は深みを担当していて、2つが合わさると味が立体的になる、というのは決してプロパガンダではなく、嘘偽りない真実です、みなさん。そんなところに、愚直とも言える企業の製品開発への真摯な姿勢を感じた夜でした。
《奥 麻里奈》
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