音声通話なしの“ほぼスマホ”はどこまで使えるか……MEDIAS for BIGLOBEを持ち歩く(前編) | RBB TODAY
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音声通話なしの“ほぼスマホ”はどこまで使えるか……MEDIAS for BIGLOBEを持ち歩く(前編)

IT・デジタル スマートフォン
MEDIAS for BIGLOBE
  • MEDIAS for BIGLOBE
  • 本体背面
  • データ通信のみのSIM(UIM)カード
  • SIM(UIM)はバッテリーを取り外した状態で出し入れを行う。
  • ネットワーク設定のメニュー画面
  • MEDIAS for BIGLOBE、料金プラン表
 筆者はIT系の媒体で何年(出版社勤務も入れると20年以上)もメシを食っていながら、個人持ちの端末はずっとフィーチャーフォンであった。

 仕事がらスマートフォンやタブレットのレビューをしたこともあるし、端末自体に魅力は感じていた。しかし、仕事用にWiMAXや各種Wi-Fiスポットの契約などノートPCベースでのモバイル環境を作ってしまっており、予算的な問題も含めて個人で使う端末はスマートフォンに至らず、現在まで通していた。

 そんな筆者に対して、知人から「おまえにちょうどいいスマートフォンがあるぞ」と紹介されたのが「MEDIAS for BIGLOBE」である。

■2台持ちでもスマホ1台のコストより安くなる?

 「MEDIAS for BIGLOBE」は、データ通信専用端末(MEDIAS NEC-102)に下り最大14Mbpsのモバイル通信サービス「BIGLOBE 3G」専用のSIM(UIM)カードがセットになっており、思い切って端末自体から音声通話機能を省いているため“ほぼスマホ”と呼ばれている(SMS、緊急地震速報などの機能についても利用不可)。料金プランは2時から20時までに利用時間を限定したデイタイムプランなら月額2,960円、24時間のスタンダードプランでも月額3,960円と安く設定されている。しかもこの料金は端末込みであり、通常のスマートフォンでは、パケット部分だけでも月額約5,000円からの定額契約が必要であることを考えると、かなり安い(別途、申込手数料3,150円とユニバーサルサービス料3.15円/月がかかる)。なお、この料金はアシストパック申し込みの場合となっており、更新月以外の解約は契約解除料がかかる。また、25ヵ月目以降(サービス開始月の翌月を1ヵ月目として)になると、デイタイムプランは月額1,980円、スタンダードプランは月額2,980円となる。利用契約は2年ごと(自動更新)。販売はBIGLOBE直販限定のため、電話またはWEBでの申し込みとなる。

 筆者の場合、もともとフィーチャーフォンは音声通話がメインで料金プランも音声にシフトさせており、パケットは定額にしていない。フィーチャーフォンと「ほぼスマホ」とで2台持ちにしても、基本料金やオプション契約の状況によってはスマートフォン1台よりも安くできる。筆者のようにノートPCも手放せない、音声その他の使い勝手でフィーチャーフォンも捨てられない、という人が2台持ちをするスマートフォンとしてうってつけなのが、この「ほぼスマホ」ではないだろうか。

 というわけで、これは長年のフィーチャーフォン1台持ちから脱却する時だ!と、「ほぼスマホ」を購入し使ってみた。その所感について2回に分けてお届けする。第1回目の今回は、基本的な概要に触れていきたい。

■実用性は申し分なし

 さっそく取材や打ち合わせなどに、届いたばかりの「ほぼスマホ」を持ち歩いてみた。回線は3Gだが、通常のWebブラウジング、SNS等へのアクセス、メールの送受信程度なら不便は感じない。無線LAN接続が可能なスポットや自宅では、Wi-Fi接続に切り替えて使用した。

 「ほぼスマホ」はテザリングにも対応している。追加料金なしで利用可能なため、外出先のWi-Fiスポット以外でノートPCを使用するときは、モバイルルータ代わりに使った。ドコモFOMAエリアに対応しており、いざというときに対応エリアが広い接続手段があるのは屋外や地方での取材に非常に心強い。

 「ほぼスマホ」のスペックは次のとおりだ。

 「ほぼスマホ」は、NECカシオモバイルコミュニケーションズ製の「MEDIAS NEC-102」。本体サイズは高さ約128mm×幅約64mm×厚さ約7.9mm、重さ約113gとMEDIASの十八番ともいえるスリム・軽量ボディで、ディスプレイは約4.0インチのフルワイドVGA液晶。約510万画素の「瞬撮カメラ」は、最短で約0.8秒の高速起動が可能。ワンセグ、赤外線通信などにも対応しており、フィーチャーフォンで使い慣れた機能がそのまま使えるのは嬉しい。OSはAndroid 2.3を搭載。テザリングは最大5台まで同時接続可能。また、BIGLOBEオリジナルアプリの「ついっぷる」「andronavi」などがプリインストールされている。

 触ってみてまず印象的なのは、やはりその薄さだ。フィーチャーフォンと共に持ち歩く際もジャケットやパンツのポケット、かばんのサイドポケット等にすっぽり収まるため非常に楽であり、片手で持ちやすいのも嬉しい。操作性について、動きはスムーズで、片手での持ちやすさもあって十分に満足できるものだと感じた。

 「ほぼスマホ」では音声通話機能を省いているが、アプリやWebブラウジングなどその他機能は普通のスマートフォンと同様に利用できる。また、「Skype」などVoIPを利用したアプリを使えば通話も可能というのもポイントだろう。次回はこの辺りのサービスや、BIGLOBE独自アプリの使い勝手、今回軽く触れたテザリング機能などについて、掘り下げて紹介したいと思う。
《中尾真二》
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