【特別企画】スマートフォン片手に大阪の街を行く(前編) | RBB TODAY
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【特別企画】スマートフォン片手に大阪の街を行く(前編)

IT・デジタル スマートフォン
慌しい師走のさなか、DIGNOを片手に大阪へ
  • 慌しい師走のさなか、DIGNOを片手に大阪へ
  • グリコのネオンで有名な道頓堀からスマートフォン片手に大阪の街歩きをスタート
  • WiMAXだと地図表示も快適だ
  • 気になる場所はバシバシ撮影
  • 画像をFacebookにアップロード
  • モバイルSuica
  • 「DIGNO ISW11K」
  • 「DIGNO ISW11K」
 一度使いはじめると、手放せなくなってしまうほど便利なスマートフォン。もはや日常生活に欠かせないツールであるが、たとえば旅のお供としてもこれほど心強いものはない。どこでも通信でき、必要な情報を収集し活用できる、そんなスマートフォンの魅力を師走の大阪の街で実感してきた。

■旅のお供に選定したのはauのDIGNO

 今年は各通信キャリアともに、スマートフォンラインナップの充実が図られた年だった。選ぶのに迷うほどたくさんの新機種がお目見えし、ケータイ売り場の店頭を賑わせていた。とくに、今年注目すべき出来事は、おサイフケータイやワンセグなど、従来のフィーチャーフォン(いわゆる一般のケータイ)に標準搭載されていた日本独自の機能がスマートフォンにも搭載されていったことだろう。さらに、モバイルコンテンツサービスのスマートフォンへのシフトも一段と進んだ。すなわち、スマートフォンに買い換えても、従来のケータイで利用していた主要サービスが同等に使えるようになったことで、今年は多くのユーザーがスマートフォンに乗り換えていった一年だったといえそうだ。

 その迷うほど充実してきたスマートフォンラインアップの中で、今回の旅のお供に選定したのはauの「DIGNO(ISW11K)」だ。選んだ理由は、前述のとおりおサイフケータイやワンセグなどの日本独自の機能を備えた国産スマートフォンであるということ。さらに、UQコミュニケーションズが展開するWiMAXのネットワークを利用しデータ通信が可能なこと。加えて今回は活かせる機会が無かったが防水機能も備えていることだ。

 DIGNOは京セラとしては初めて国内向けに供給するスマートフォン。国産メーカー製のスマートフォンというと、一部躊躇されるユーザーも居るかもしれない。確かにスマートフォン製造にこなれている海外メーカー製品に比べると、初期の国産スマートフォンは動作が鈍かったり、アプリの動作が不安定なものも少なくなかったのだが、今冬の国産モデルではもはやそういった懸念は無くなってきた。さらに京セラに関しては、じつはSANYOブランドで以前から北米向けにスマートフォンを供給してきており、スマートフォン開発に十分な経験と実績を積み上げた上での国内展開となるのである。

 ちなみにDIGNOという名称だが、これこそ京セラがこのスマートフォンに自信と誇りを持って冠したものであると察する。じつはDIGNOという名称を冠したケータイは過去にも発売されている。1996年4月に、当時のIDOとセルラー(共に現在のau)向けに供給したT214がそれだ。T214はディスプレイには傷がつかない高品質サファイアガラスを使用し、端末表面はメタルプレートを配して高級感を漂わせ、そのほかにも日常生活防水機能など当時考えられる装備を余すことなく搭載した京セラの自信作だった。その愛称が再びスマートフォンに冠され、登場してきたのである。

■WiMAXの軽快なデータ通信に驚いた!

 じつは大阪には色々な思い出が多い。というのは、今でこそ1人1台まで普及したケータイだが黎明期にケータイ市場を牽引してきたのはこの大阪なのだ。地域別にケータイの市場シェアを見てくると、じつは関西はが常に普及率でトップを独走してきた。関西の人々は昔からお話好き。さらに電話も好き、だからケータイも早い時期から一般の市民に普及してきたのだろう。またケータイに関する新サービスがいち早く展開されてきた地域でもあった。たとえばauのcdmaOneという通信方式が初めて国内で展開されたのは、東京よりも半年以上早い1998年7月14日に大阪からスタートしたのである(当然、その日は筆者も大阪でcdmaOneを入手していた)。そのほかにも、東京よりも一歩早く大阪からサービスが展開されてきたものは少なくなく、そのたびに大阪に飛んで主要媒体でレポートをしてきたことが懐かしい。

 ちなみに現状では、電気通信事業者協会の発表によると、11月末現在の携帯電話契約純増数はソフトバンクの31万2000件に続き、auは14万8100円で前月に続き2位とauの躍進が見られる。なお、地域別の純増数で関西をみてみると、ソフトバンクの51,500件に対し、auは26,300件、NTTドコモは6,600件。また関西での累計契約数では、1位はNTTドコモの9,039,900件だが、2位のauが600万件突破の6,033,000件となっている。

 さて大阪といえば、道頓堀の戎(えびす)橋。グリコのネオンで有名なこの場所からスマートフォン片手に大阪の街歩きをスタートした。

 おそらく、スマートフォンで最も使われる機能は「マップ」ではないだろうか。内蔵のマップ機能のほか、ナビゲーション系のアプリを活用されている方も多いだろう。従来のケータイに比べディスプレイも大きく、ワンタップで起動できる気軽さも相まって、マップの利用頻度は高いはずだ。

 じつは、そのマップ機能を使うとDIGNOの真価が発揮される。DIGNOは、auの3G(WIN HIGH SPEED)のデータ通信機能のほかに、UQコミュニケーションズが展開するWiMAXのデータ通信機能も備えている。WiMAXで接続された状態でマップを使うと、その高速なデータ通信をこの目で実感することができるのだ。地図表示が軽快で、サクサクと表示してくれる。最新版のマップ機能では、地図を3D表示してくれるようになったが、それらの表示もサクサクとストレス無く表示される。このスピードを知ってしまうと、3Gの速度に戻れなくなってしまうほどだ。

 ご存知のとおり、スマートフォンでは大容量のデータ通信がされるためにネットワークの混雑が懸念されるようになってきた。そのため、各通信キャリアは俗に「オフロード」と呼ぶ、3G回線以外のデータ通信ネットワークへの回避をさまざまな形で模索している。WiFiスポットを積極的に展開し、スマートフォンでのデータ通信はWiFiを推奨するというのが一般的なオフロードの手段だが、そのほかに、たとえばNTTドコモはLTE方式を採用した次世代ネットワークXi(クロッシー)の展開を急いでいるほか、auはWiMAX方式にも対応させたスマートフォンシリーズを拡充し、WiMAXと3G(WIN HIGH SPEED)を併用することでオフロードを実現させている。実際に、NTTドコモのXiスマートフォンと比較してみるとWiMAXのデータ通信速度はそん色なく、むしろ安定して動作し、初動(通信開始までの接続時間)が短いWiMAXのほうが軽快に感じる。しかも、通信可能なエリアは明らかにWiMAXのほうが充実しており、高速データ通信を比較するならWiMAXが一歩リードしていると実感できる。

■画像アップロードももちろん速い!

 筆者はネットのコミュニケーションはfacebookを中心にしているが、スマートフォンを使って日常の風景を画像でアップロードするような使い方が増えてきた。スマートフォンのカメラ機能が高性能化する一方で撮影される画像サイズも大きいものになり、画像をアップロードする通信時間が結構わずらわしく感じることも多くなってきた。しかし、DIGNOでの画像アップロードは思いのほか軽快だ。理論値ではあるが、auの3G(WIN HIGH SPEED)での上り通信速度は最大5.5Mbpsだったが、WiMAXなら上り最大15.4Mbpsものスピードでデータ通信が可能となる。

 従来のケータイでは、もっぱらデータを受信するような使い方が中心だったので、上りの通信速度を意識することは少なかったが、スマートフォンが普及し、日常的に大容量の画像や動画データをSNSや画像・動画共有サービス等にアップロードするような機会が増えてきた。そうした使い方をする際には、やはり上りの通信速度を意識してネットワークを選ぶ時代に突入したといえそうだ。

■日本を旅するならやはり「おサイフケータイ」

 DIGNOには、おサイフケータイ機能も搭載されている。国産スマートフォンではもはや標準的機能となったが、やはりこのおサイフケータイの真価が発揮されるのは交通系カード代わりの利用だろう。JR東日本が提供する「モバイルSuica」を利用することになるが、当然のことながらモバイルSuicaがあれば関西のJRもスマートフォンで乗車ができる。JR同士であればすでに北海道から九州まで利用可能であるし、西鉄や福岡市交通局などとの相互利用も始まっている。おそらく来年あたりには、私鉄各社との相互利用も実現されるのではなかろうか。ますますモバイルSuicaの利用範囲が広がり、スマートフォン1つあれば全国を旅できるようになるのも夢ではなくなりそうだ。もちろん、駅売店などの電子決済でもモバイルSuicaは大活躍する。このモバイルSuicaは使い始めると便利で手放せなくなる機能のひとつといえるかもしれない。

 後編では、さらに大阪を歩きつつテザリングや夜景撮影なども行ってみる。
《木暮祐一》
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