【インタビュー】長期利用率のさらなる向上を目指して……エネルギア・コミュニケーションズ社長 佐野吉雄氏 | RBB TODAY
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【インタビュー】長期利用率のさらなる向上を目指して……エネルギア・コミュニケーションズ社長 佐野吉雄氏

ブロードバンド 回線・サービス
エネルギア・コミュニケーションズ取締役社長 佐野吉雄氏
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 RBB TODAYのブロードバンドアワード 2010で、エネルギア・コミュニケーションズのブロードバンド接続サービス「メガ・エッグ(MEGA EGG)」が、中国地方におけるベストキャリア部門およびサポート部門で選ばれたほか、全国において長期利用率No.1にも輝いている。

 長期利用率No.1は、他キャリアから乗り換えたあと、2年以上利用を継続しているユーザーの割合が83.3%と最も高かったことが評価されたものだ。今回は、受賞をきっかけに同社取締役社長の佐野吉雄氏に話を伺った。


――今回は長期利用率No.1にも輝きました。ユーザーの長期利用率を向上させるために、何か取組んでいらっしゃることがあれば教えてください。

長期利用率の向上だけを目的に、何か特別な取組みを行っているということはありません。あえて申し上げるなら、当社が従来から取り組んできたサービスの創出、そして既存サービスの改善努力が受け入れられた結果ではないかと考えています。

――回線速度については、今年の12月1日から最大1Gbpsの接続サービスが提供されると発表されました。

はい。名前はメガ・エッグですが、ギガもやります(笑)。これは当社FTTHサービスのファミリーコースおよびファミリーコースプラスに最大1Gbpsのメニュー「1Gbpsサービス」を追加して提供するもので、回線速度をお求めになるお客様にもご満足いただける内容です。もちろん、他のコース同様、セキュリティ対策ソフトも標準で提供されています。ただし、必ずしもすべてのお客様が1Gbpsの高速な回線を必要としているわけではありません。100Mbpsの速度で安く使えるほうが良いというお客様もいらっしゃるはずなので、そうしたお客様に向けては、従来からの100Mbpsのメニューも継続してご提供していきます。

――昨年から今年にかけてモバイル向けのサービスも充実させていますね。

現在、若年層を中心に、スマートフォンのWi-Fiでの利用や、タブレット型端末も普及し始めていることから、モバイル向けのサービスも重要と考えています。そこで昨年12月に「Wi-Fiサービス by Wi2」を提供開始し、今年4月にはWiMAXサービスの提供を開始しました。

――WiMAXサービスは、WiMAXのみのコースと、WiMAXに3Gを組み合わせたコースとが用意されていますが、これはどういった狙いでしょうか。

WiMAXのカバーエリアは都市部が中心なので、当初は都市部以外をカバーするため3Gを組み合わせた「3Gハイブリッドシンプルコース」をご用意しましたが、WiMAXカバーエリア内でのみご利用されるお客様向けに、6月よりWiMAXのみの定額制プラン「シングルフラット2年コース」をメニューに追加しました。

――最近では、外出先だけでなく、自宅でのインターネット接続環境もWiMAXで済ませようとするユーザーがいます。

家庭内でのインターネット利用もWiMAXで、となると、ADSLやFTTHによる接続サービスと競合する部分が出てくるかもしれません。しかし速度面の安定性では、まだまだ有線接続のほうが優れています。あくまでも、FTTHを活用したうえで、お客様のインターネット利用の幅を広げる形でモバイルサービスもご提供していくというのが、当社のスタンスです。

●シンプルな料金設定と高付加価値サービスの創出が長期利用率向上のカギ

――市場では、FTTHの需要がそろそろ頭打ちです。その点については、どのようにお考えでしょうか。

確かに、FTTHの新規需要は、あと2~3年がピークとも言われています。その後は、各社で既存ユーザーの奪い合いになることが予測されます。しかし、たとえそうなったとしても、単なる価格競争に終わらないように、当社では、付加価値のあるサービスをご提供していくことを心がけています。

――価格競争は新規入会においてもすでに激化していますが、その中にあって、メガ・エッグは料金で選ばれるケースも多いと聞きます

当社のサービスをお選びいただくお客様は、インターネット接続にかかる費用を長期的な視点でご検討いただいている方が多いのが特徴です。新規入会キャンペーン期間中の料金を比べると、他社のほうが安いケースがあるかもしれません。しかし、キャンペーン終了後は、ずっと通常料金を支払い続けなければなりません。通常料金で比べていただければ、当社のほうが安いはずです。しかも当社おすすめのファミリーコースでは、セキュリティ対策ソフト込みの料金設定です。インターネット接続サービスは、テレビや電話などにも利用されますから、ライフラインと言っても過言ではありません。安心して長期的にご利用いただくに当たってどちらが得なのか、お分かりいただけるのではないでしょうか。

――付加価値とは、たとえばどのようなものでしょうか?

ファミリー層に向けたものとして、デジカメ等で撮った旅行などの写真をインターネット上で簡単に共有・交換できるサービス「フォトゲット×メガ・エッグ」をご提供していますが、お客様からも大変ご好評をいただいております。
 また、メガ・エッグを利用したALSOKの「インターネット警備サービス」は、安心・安全という価値をご提供しています。そのほかにも、金利優遇サービスなどが受けられる住友信託銀行の会員限定の金融サービス「メガ・エッグ・すみしんマネークラブ」や、低コストで電報が打てる「e-denpo」など、幅広い層に向けたサービスをご用意しています。

――NTT東日本ではフレッツ光ユーザー向けに、Androidタブレット「光iフレーム」の販売を行っていますが、御社では何か新しい端末の提供を検討されていますか?

VOD端末やタッチパネル搭載PCなど、これまでにも新しい端末のリサーチは常に行ってきましたし、現在も続けていますが、現状では具体的に当社から新しい端末をご提供する予定はありません。端末ビジネスはリスクも伴いますので、慎重に検討していく必要があるでしょう。当社は電力系の通信事業者ということもありますので、将来、スマートグリッドが本格化することになれば、家庭内サーバやスマートメーターといった形で、各家庭に新たな端末をご提供していくことはあるかもしれません。

――地デジへの完全移行を迎え、そろそろ地デジ対策としての光テレビの需要は落ち着いてきたのではないでしょうか。光テレビのサービスの今後の展開などがあれば教えてください。

地デジは、ビル陰での受信がアナログに比べて厳しいとも聞いています。そうした難視聴世帯対策としてのニーズは、まだあるのではないでしょうか。それから、アナログ波の停波により、家庭内のすべてのテレビで地デジを受信することになります。そうなると、パススルー方式を採用している当社の光テレビのニーズが出てくるものと考えています。さらに、今秋以降、BS放送のチャンネル数拡充やHD化などが予定されています。当社の光テレビは現在、63chのプレミアムコース、53chのベーシックコース、21chのコンパクトコースと3種類のコースがありますが、そうした動きに合わせて、今後はお客様のニーズに即したコースメニューの見直しや改善を検討していく必要があると考えています。
《RBB TODAY》
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