米アドビ、共同設立者が公開書簡――皮肉を込めてアップルを痛烈批判 | RBB TODAY
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米アドビ、共同設立者が公開書簡――皮肉を込めてアップルを痛烈批判

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米アドビが各所に出した「WE LOVE APPLE」の広告。その真意は?
  • 米アドビが各所に出した「WE LOVE APPLE」の広告。その真意は?
  • 米アドビによる「Freedom Of Choice」の広告
  • 「Freedom Of Choice」のプロモーションページ
  • 共同設立者による公開書簡
 米アドビ(Adobe)は現地時間13日、「Freedom Of Choice」と名付けた新たなプロモーションを展開。「WE LOVE APPLE」(LOVEはハート記号)と題した広告を各所に提供して話題となっている。

 今回のプロモーションの内容は、web上におけるFlashのオープンな姿勢を訴えかけるもの。リリースでは「開放性(Openness)こそ我が社の核である」と述べた上で、「数100万人のユーザーが利用するプラットフォーム」と、Flashのオープン性を強調。グーグルを始めとするさまざまな各社とのプロジェクト「Open Screen Project」を引き合いに出し、これらの連携によって、いかなるモバイル端末においてもシームレスなweb体験がもたらされるとしている。また、HTML4やHTML5、CSSやH.264などを積極的にサポートしていることについても触れた。

 リリースからはリンクが貼られ、共同設立者のChuck Geschke氏、John Warnock氏による書簡を公開。PDFに始まる同社のオープンプラットフォームの歴史などに触れ、再び「オープンマーケットの重要性」が説かれている。

 興味深いのが書簡の終盤だ。名指しでアップルを挙げ、「アップルは我々とは真逆のアプローチでwebの新章を根底から壊そうとしているかのようだ」と批判。最後は「誰がwebをコントロールするというのか? その答えは『誰でも』なのだ。明らかに1つの企業によるものではない」と締めくくっている。

 iPhoneアプリからのFlash締め出しを皮切りに、ついに共同設立者までも巻き込んでの騒動に発展したアドビとアップルの対立。少なくとも「WE LOVE APPLE」は、言葉どおりの意味ではなさそうである。
《小口》
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