NEC、観光地向けの多言語音声翻訳の実証実験を開始 〜 テレスカウターなどウェアラブル端末も使用
この実証実験は、富士山など外国人観光客に人気の高い山梨県の観光業者に、日本語と英語・中国語・韓国語に対応した3種類の音声翻訳システムの端末を貸し出し行うもの。これにより観光産業における本システムの有用性を検証するのが狙い。2010年1月25日から2月21日まで、JTBグローバルマーケティング&トラベル、情報通信研究機構(NICT)と共同で行う。
山梨県の観光地や施設などの固有名詞や、方言など地域固有の表現等を事前に収集し、音声翻訳システムに組み込んで行う。将来、さまざまな観光地で音声翻訳システムを導入する際に、これらの表現がどの程度必要となるかを検証し、実験結果は、今後の観光産業に向けた自動音声翻訳技術の向上に活用されるとのこと。
この実証実験は、「ウェアラブル型」「モバイル型」「据置型」の3種類の音声翻訳システムを用いて実施される。「ウェアラブル型」はメガネ型網膜走査ディスプレイを搭載したNEC製ウェアラブルコンピュータシステム「Tele Scouter」に、NECの日英音声翻訳機能を搭載したもの。外国人観光客と現地の観光案内者がこの端末を身に付けて会話するときに、日本語で話すと英語に自動翻訳し、相手のメガネ型ディスプレイに文字を表示するとともに、ヘッドセットから音声を再生する。両手がふさがった状態でも接客ができる、お互いの顔を見ながら会話できるといったメリットがある。
「モバイル型」は、スマートフォン型のモバイル端末に音声翻訳システムを搭載し、翻訳した音声と画面上に表示した文字を通して会話。この端末には、外部との通信を必要とせず独立で動作するNECの日英音声翻訳機能と、無線LANなど外部との通信環境が必要なNICTの音声翻訳サーバによる日・英・中・韓四ヶ国語音声翻訳機能を搭載する。これらの機能を通信環境や対応言語に応じて切り替えて動作することで、宿泊施設やレストラン、土産物屋など店員が常に動く環境でも利用可能だ。
そして「据置型」では、特定の場所に、モバイル型と比べて画面の大きいディスプレイをもつパソコンを設置し、外国人観光客と観光案内者が本システムを用いて翻訳した音声と文字の表示を通して会話する。搭載する音声翻訳機能は、NICTの四ヶ国語音声翻訳サーバと接続して実現する。ホテルのフロントや土産物屋のレジ、観光案内デスクなど場所が固定されシステムの移動が不要な用途での利用が想定されている。
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