【MS Car Navigation Day Vol.4】車購入時の重要な判断要素に——Microsoft Auto
本記事では、午前の部のうち、マイクロソフト OEMエンベデッド本部オートモーティブビジネスユニットの清水尚利氏より説明された「Microsoft Auto」についてレポートする。
◆欧米で高い支持を得ている車載情報システム
マイクロソフトの「Windows CE Core」をベースとする組込みOS製品のなかで、欧米の自動車メーカー向けに開発されている車載プラットフォームが「Microsoft Auto」となる。「Microsoft Auto 3.0」は「Windows CE 6.0 R2」ベースで開発されており、機能としてはメディア接続やBluetoothハンズフリー通話、音声認識・操作、デバイスマネジメントといった、多様な接続をサポートしているのが特徴だ。
Microsoft Autoは、伊フィアット(Fiat)の車載情報端末「Blue&Me」、米フォード(Ford)の「Sync」を汎用製品としたものであり、あるアンケートによれば79%の人が「Blue&Me搭載の有無は車購入時に大きく影響する」と回答したという結果もあるとのことで、欧米での評価は高いようだ。
サポートCPUは、米フリースケール・セミコンダクタ(Freescale Semiconductor)の「i.MX31」と米テキサス・インスツルメンツ(Texas Instruments)の「Jacinto」の2つで、i.MX31にはリファレンスボードが用意されている。BSPには、ブートローダー、OEM adaputation layer、ドライバ、サンプルコンフィグレーションファイルが入っている。「Microsoft Auto」の各機能は次のとおり。
◆メディア接続(Media Core)
「Microsoft Auto」に接続可能なデバイスとしては、Zune、MTP(Media Transfer Protocol;USBなどのポータブルデバイス上のコンテンツにPCのMedia Playerからアクセスするためのプロトコル)デバイス、iPod、USBやSDカードといったマスストレージなどがある。
またデジタル著作権管理「DRM」に対応しており、Windows Media Auto、Apple DRM(Fairplay)を標準搭載するとともに、新しいDRMに対する拡張性も確保。オーディオに関しても、MP3、WMA、PCM WAV、AAC codesといった一般的なコーデックに対応している。
◆Bluetooth
Bluetooth 2.0+EDR(Enhanced Data Rate)に準拠し、車載情報端末とのペアリング、ハンズフリー、ダイアルアップデータ接続、A2DPを使用したオーディオストリーミングに対応している。
◆電話機能
携帯電話(GSM)電話帳の自動同期、携帯電話操作が可能で、SMS(Short Message Service)の読上げ、携帯電話の状態表示をサポートしている。また、携帯電話機の接続性拡大のサポートもなされており、端末メーカーの開発負荷軽減も考慮されている。
◆音声認識/合成
米ニュアンス・コミュニケーションズ(Nuance Communications)、米シーメンス(Siemens)のエンジンが、「Microsoft Auto」用に最適化されて搭載されている(ただしライセンスは別途)。また、リソースやシナリオの管理は、「Microsoft Auto」のスピーチコンポーネントがSAPI(Speech API)上で行っている。
◆デバイスマネジメント
ドライバを入れた外部メモリを使って車載情報端末の部分/全体のアップデートが可能になっている。ドライバの配布方法としては、自動車メーカーのWebサイトからPCのインターネット経由で外部メモリにコピーする、あるいは販売店が配布するなど、提供側が対応することになる。
◆Microsoft Auto 3.1の3.0からの変更点
11月14日に出荷開始となった「Microsoft Auto 3.1」は、3.0から大幅な変更点はなく、ポータブルオーディオのプレイリストの扱いなどの接続機能の拡張や、対応携帯電話機の拡大、Live Searchへの接続対応といったことが行われている。
◆フォード社「Sync」のデモ
セミナーの最後では、米フォード(Ford)の「Sync」を使ったデモが行われた。端末から「Please say a command」とアナウンスがあった後に「USB」と言うと、USB接続デバイス内の音楽を自動再生したり、電話モードに切り替えて相手の名前を言うと自動的にダイヤルするといった様子が紹介された。
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