
「SNSマーケティング」は、企業や商品のプロモーションに効果的な方法です。
SNSマーケティングの導入を進める企業の中には、SNS運用の代行を委託するところもあります。
SNSの運用代行は副業から始められる上、1つのアカウントの運用管理だけで、約5,000~10,000円を稼げる手軽さが魅力です。
本記事では、SNS運用代行の副業を始め方や稼ぐコツなどについて、解説していきます。
CONTENTS
フリーランスのSNS運用代行が増えている
画像出典:Twitter
SNS運用代行は、企業・個人のSNSを本人の代わりに運用することをいいます。SNSによるプロモーションは効果的な反面、企業の担当者やブロガーが片手間に行っていることが多いです。
本業が忙しくてSNSの継続運用が難しい・そもそも担当者が詳しくないというケースが出てきます。SNS運用代行は、企業・ブロガー等のアカウントを代わりに管理・運用し、効果的なマーケティングを行う業務です。
SNS運用代行の基本知識
画像出典:Instagram
SNS運用代行を検討しているなら、まずはSNS運用代行に関する、以下の基本知識を確認しましょう。
- SNS運用代行の役割
- SNS運用代行の主な仕事内容
- SNS運用代行の案件・費用相場
SNS運用代行の役割
SNS運用代行の役割は企業やブロガーの代わりにSNSを運用し、マーケティングを行うことにあります。指定された内容を投稿するだけの仕事から、投稿内容の企画・制作・投稿・フォロワーへの返信などを伴う仕事もあります。
どちらにも共通しているのは、「サービスごとに発信する情報が異なる点と、拡散性のある情報を投稿する点」です。
運用するサービスによって注意すべき点が異なるので、発信する情報を選ぶ必要があります。
副業でやる場合も、常に「この情報を発信してもよいか」を考えながら運用することを大切にしましょう。
SNS運用代行の主な仕事内容
SNS運用代行の仕事では、主に以下のことを行います。
- ターゲット層の特定・企画立案
- SNSへの投稿・コメントへの返信(コミュニケーション)
- コメントの監視・報告
- 広告の出稿・運用
- SNS運用状況の報告
企業等のSNS運用は基本的に、商品やサービスの宣伝・既存顧客のつなぎ止めのために行われます。SNS運用代行業務でフォローするユーザーや投稿する内容などは、特定したターゲットに対して行います。
ターゲットユーザーは、あらかじめ企業・ブロガー側が選定してくれている場合が多いです。しかし「なぜこの投稿をするのか・なぜこのユーザーをフォローするか」を理解していなければ、仕事が上手くできません。
投稿内容を自分で考える場面もあるので、マニュアルに沿いつつも、発注側がやりたいことを常に把握しておくのが大切です。
SNS運用代行の案件・費用相場
SNS運用代行の費用は、副業で行う場合でもかなり稼げます。
簡単なSNS拡散の業務でも、月に約2,000円~約10,000円は稼げるので、おすすめの仕事です。
以下は、案件ごとの費用相場の一覧です。
- SNS拡散の代行:月約2,000円~約10,000円
- 投稿内容考案が必要なSNS運用代行:月約30,000円
また、フォロワーを増やすことによる成果報酬が得られる案件もあるので、気になる方は探してみましょう。
SNS運用代行は怪しい?副業のデメリット
画像出典:LINE
SNS運用代行を副業として行うことには、メリットだけではなく以下のようなデメリットも存在します。
- 競争が激しい
- 業務量が多い
- スキルの有無が収入に直結する
デメリットを要約すると、「参入しやすい反面、競争率が高く、業務量の多さやスキルの有無によって行き詰まる可能性がある」になります。
SNS運用代行を副業で行うデメリットについて、ひとつずつ確認していきましょう。
競争が激しい
SNS運用代行は参入障壁が低い分、競争が激しい仕事です。
マーケティングスキルやSNS運用知識を持っている人が競合には多数おり、知識・スキル保有者が案件を任される割合が高いです。
初期の頃は仕事を得られない・得られたとしても低単価の仕事しかない、という状況が続きます。
しかし、自主的にスキルを身につける・知識を得るなどをすることで、案件獲得率や収入が上がっていきます。
業務量が多い
SNS運用全般を任される業務だと、仕事量が多くなりがちです。
先に述べたように、ターゲティング・投稿・返信・流入率などの分析・運用状況報告など、業務範囲は広いです。
また、毎日の最低投稿数が設定されているほか、朝・昼・番の3回ずつや時間帯を分けるなどの条件が指定されるケースもあります。
社員・フリーランスを問わず本業が忙しい方や、時間にルーズな方などにSNS副業は向いていないといえるでしょう。
スキルの有無が収入に直結する
SNS運用代行には、マーケティングスキル・知識が必要です。
マーケティングスキルや知識がないと、仮に仕事を得られても、SNS拡散バイトなどの単価の安い仕事しかできません。
また、SNS運用全般を任されたとしても、スキルが低い場合は契約を切られる可能性もあります。
自分からスキルを身につける気のある方や、高いマーケティングスキルがある方でなければ、SNS運用代行は副業でも難しいといえます。
SNS運用代行の副業を行うメリット
画像出典:Facebook
SNS運用代行の副業をするメリットは、以下のとおりです。
- 需要がある
- 在宅で仕事ができる
- 専門知識が身につく
- 未経験でも始めやすい
メリットを要約すると、「未経験者も在宅で仕事ができ、需要のある分野の専門知識が得られる」になります。
では、SNS運用代行を副業でやるメリットについて、ひとつずつ確認していきましょう。
需要がある
今や多くのユーザーがSNSを使用しており、市場が拡大しています。企業やブロガーはSNSで積極的に情報を発信することで、マーケティングを行っています。
そのため、SNS運用代行業は2022年現在も需要が伸びており、今後もそれは高まっていくと予想されています。
在宅で仕事ができる
SNS運用代行は、企業・ブロガーのSNSアカウントを運用する仕事です。出社せず在宅で働けます。
専門知識が身につく
SNS運用代行には、以下の知識が必要なものもあります。
- ターゲットの選定(ターゲティング)
- 流入率・ユーザーからのリアクション(RT・返信など)の分析
SNS運用代行業務は、ネットを使ってビジネスを進めるために必要な、マーケティングスキルが身につきやすいです。
マーケティングスキルは、例えばブログ・サイト運用などにも役立つので、自分でメディアを立ち上げる際にも重宝します。
未経験でも始めやすい
SNS運用代行は、未経験でも参入障壁が低いのが特徴です。普段からSNSをやっているのであれば、普段やっていることの延長で業務ができます。
もちろん、顧客視点の投稿内容考案・マーケティングスキルなどは必要です。しかし業務を進めるためや、収入を上げるために必要なので、マーケティング視点やスキルを身につけようと思いやすくなっています。
SNS運用代行は、初心者にもチャンスがあるおすすめの副業です。
SNS運用代行の副業がおすすめな人の特徴
SNS運用代行の副業がおすすめな特徴を持った方は、以下のような方です。
- SNSが好き
- 地道な作業が得意
上記のような方は、「情報発信の中でコミュニケーションをとったり、地道に投稿チェックや分析をしたりするのが得意」な方だといえるでしょう。
SNSが好き
SNSが好きな方であれば、SNS運用代行の副業・アルバイトはおすすめです。
SNSが好きな方であれば、自然とマーケティングスキルを身につける気にも、なりやすいのではないでしょうか。
地道な作業が得意
SNS運用代行では、パソコンの前に長時間座って、投稿・分析・返信などの地道な作業をこなします。
長期間継続し、流入率が向上すると報酬単価を上げてくれるところもあるので、地道に継続していきましょう。
SNS運用代行の副業で稼ぐコツ
SNS運用代行の副業・アルバイトで稼ぐためには、以下の2つのコツを身につけることが大切です。
- 分析力を身につける
- 伸びているアカウントをチェックする
コツを総合すると、「競合やユーザーの流入率・反応などを分析することが大切」だといえます。 以下、SNS運用代行で稼ぐコツについて解説します。
分析力を身につける
SNSアカウントへの流入率やユーザーの反応の解析は、運用代行業務において必要不可欠な要素です。
「なぜこの投稿が人気になったか」「より流入率を上げるにはどうするか」などを分析し、次の投稿に反映させることで、さらなる成果が見込めます。
情報を分析して次に活かせる方であれば、高収入につながりやすいといえるでしょう。
伸びているアカウントをチェックする
現在人気の競合アカウントをチェックすれば、「どんな投稿が人気なのか」が分かります。真似をしても競合に埋没するだけなので、何かしらの独自性を加味した投稿を考案しましょう。
どんなときでも、「ユーザーや特定の人々が傷付く心配のない投稿」を心がけるようにしましょう。
SNS運用代行副業の始め方
SNS運用代行を副業で始めるには、以下のプロセスを踏みましょう。
- 実績を作る
- 案件を探す
- 案件に応募する
フリーランスの方であれば、案件を得るプロセスに既視感を覚えるのではないでしょうか。基本的にSNS運用代行もエンジニア案件やライター案件と同じ流れで、仕事を獲得します。
①実績を作る
まずは実績を作りましょう。 運用代行業に応募するには、SNSアカウントを開設していることが必要です。
フォロワー数を求めないクライアントもいるので、フォロワー数が少ないなら、フォロー数を求めないクライアントをあたりましょう。
②案件を探す
続いて案件を探しましょう。案件を探すには、クラウドソーシングの「クラウドワークス」がおすすめです。初心者向けの案件が見つかります。
実績を身につけたらフリーランスエージェントを活用しましょう。高単価案件が見つかりやすいです。
③案件に応募する
案件が見つかったら、応募します。
応募文には、「簡単な自己紹介」「SNSを運用してきた実績(フォロワー数など)」「どんな形でクライアントに貢献できるか」を具体的に書きます。
また、「本業でマーケティングを担当している」「ブログなどの運用実績がある」なら、書いておきましょう。
具体的な内容を書くことで、クライアントは採用後をイメージしやすくなり、契約成立につながりやすくなります。
SNS運用代行の副業案件を探す方法
SNS運用代行案件を探すには、以下の3つの方法があります。
- SNSで営業
- クラウドソーシング
- フリーランスエージェントの活用
特にクラウドソーシングは、スタートアップの段階では業務実績の蓄積に役立てられます。
以下、ひとつずつ確認していきましょう。
SNSで営業
SNSでの営業とは、例えば自分のSNSに「SNS運用代行を担当いたします!」などの宣伝文を投稿し、反応を待つという方法です。
企業やブロガーが実績を確認し、仕事を依頼してくれる可能性はありますが、必ず仕事が入るわけではないのでおすすめの方法ではありません。以下でご紹介するクラウドソーシングの利用をおすすめします。
クラウドソーシング
画像出典:Lancers
「クラウドワークス」などのクラウドソーシングは、フリーランス向けの案件が多く掲載されています。
検索窓に「SNS 運用」「Twitter 運用」などのキーワードを入力し、検索をかけると条件に応じた案件が表示されます。
以下は、主なクラウドソーシングサービスです。
サービス名 | 特徴 |
---|---|
クラウドワークス | 国内大手 SNS運用代行の募集案件が多い 能動型 |
ランサーズ | 採用枠は原則1人 ある程度SNS運用代行の募集がある 能動型 |
ココナラ | スキル出品サービス 経験を積んだ人向け 受動型 |
クラウドソーシング(ココナラを除く)は、あくまでスキルアップのために使用することをおすすめします。単価が低い傾向にあり、より大きな報酬を得たい場合には、あまり適切なサービスではないからです。
クラウドソーシングで実績を積んだ後は、以下のフリーランスエージェントの活用をおすすめします。
フリーランスエージェントの活用
フリーランスエージェントとは、「クラウドテック」や「ミッドワークス」など、高スキルフリーランス向けの案件紹介サービスです。
デメリットは、週5日勤務・時間給などのように、時間が縛られてしまう案件が多いことです。しかし週3日に調整できる案件もあるので、応募時にクライアントへ質問してみましょう。
SNS運用代行の副業に関してよくある質問
SNS運用代行の副業に関してよくある質問をまとめました。
- フリーランス・個人でも信用してもらう方法は?
- SNS運用代行に資格は必要?
- SNS運用代行業として起業できる?
フリーランス・個人でも信用してもらう方法は?
フリーランス・個人でも信用してもらうには、実績作りが大切です。
SNSアカウント作成はもちろん、応募時に実績を分かりやすく伝えることで、案件獲得率が上がります。また、資格等を取得すると信頼性が上がるので、検討してみましょう。
SNS運用代行に資格は必要?
資格は不要ですが、以下の資格があれば仕事が取りやすくなります。
- マーケティングビジネス検定
- ネットマーケティング検定
資格があればマーケティングスキルを示しやすいので、高収入の仕事を得やすくなります。
SNS運用代行業として起業できる?
SNS運用代行業の単価相場は、高くても約50,000円です。個人で起業することは避けたほうが良いでしょう。
フリーランスとして活動するのであれば、ライティングなどの他スキルが必要な業務と併せて行うことを、おすすめします。
SNS運用代行副業のまとめ
SNS運用代行は、SNSが楽しい・好きな人に対してはおすすめできる副業です。
まずはクラウドソーシングで案件を探し、実績を積んでから直接営業やフリーランスエージェントの活用をしましょう。
SNSマーケティングの需要は今後も高まっていくと考えられるので、気になった方はクラウドソーシングサイトを覗いてみてはどうでしょうか。