
突然ですが、Wordpress(ワードプレス)でサイトを運営している方で、アクセス解析はきちんとされていますでしょうか?
そこで今回は、Wordpressのアクセス解析の重要性と、初心者でも簡単にできるアクセス解析の方法をお伝えします。ちなみに、WordPressやウェブマーケティング全般について学びたい方には、筆者も受講したwordpressを学べるプログラミングスクールの受講がおすすめです。
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CONTENTS
- 1 WordPressのアクセス解析はユーザーからのフィードバック
- 2 「キャッチー」だが、価値のないコンテンツには注意
- 3 滞在時間5秒以下の記事(コンテンツ)にも注意
- 4 WordPressのアクセス解析で一番重要なのはGA(Google Analytics)
- 5 GA利用時の注意点①:ipアドレスのフィルタをあらかじめ設定しておく
- 6 GA利用時の注意点②:アクセス元の国も確認しておく
- 7 GA利用時の注意点③:オーガニック検索の「not provided」を確認
- 8 キーワードを知るには「Search Cosole」の利用が必須!
- 9 設置が簡単!おすすめのアクセス解析プラグイン7つ
- 10 日本語化できるおすすめのアクセス解析プラグインは?
- 11 簡単!Slimstat Analytics(旧WP SlimStat)の使い方
- 12 WordPressでのアクセス数を気にしすぎてはいけない
WordPressのアクセス解析はユーザーからのフィードバック
まず最初に、「アクセス解析」という言葉の定義を確認しておきます。
アクセス解析とは、サイト内のユーザーの行動を分析してより良いサイトにしていくための手段の一つです。ここで大事になるのは、「ユーザーの満足度を高めること」です。
ユーザーが満足しなければ、「同じサイトをもう一度見よう」とはなりません。
長期的にアクセスを集めていくためには、「ユーザーが満足してくれるような情報が載っているか」が重要になります。
アクセス解析をすると「どのコンテンツが見られているか?」が分かる
アクセス解析をすることで、「どのコンテンツが見られているのか」が分かります。
このデータを見て一喜一憂するのではなく、「なぜ見られる回数が多いのか」、「なぜあまり見られないのか」を考えていきましょう。
コンテンツがユーザーのニーズに沿っているか?が重要
ここで、重要になるのは「ユーザーのニーズに沿っているか」ということです。そのために、「どの検索ワードを使ってアクセスが集まっているのか」は調べておきましょう。
ユーザーのニーズに沿っていれば、SNSなどで無理に拡散しようとしなくても自然とアクセスが集まるようになります。
「キャッチー」だが、価値のないコンテンツには注意
仮に、ユーザーを集めることができているコンテンツがあったとしても、価値のないコンテンツになっていたら意味がありません。
先ほどもお伝えしたように、「ユーザーのニーズに沿っているか」が非常に重要となります。2017年1月にGoogleから「価値のないコンテンツへの対策」を実行したことが公式ブログにて発表されました。
これによって、価値のないコンテンツに対してはGoogleから手動でペナルティが課されるようになりました。ペナルティが課されると、検索エンジンから検索順位が下げられるなどの措置が取られ、検索結果で上位に表示されなくなってしまうのです。
一度ペナルティが課されると、元の状態に戻すのも時間と手間がかかります。だからこそ、コンテンツを書くときには極端に低品質なものになってしまわないように注意することが必要です。
文字数の目安としては、1コンテンツ2000字以上が推奨されています。500文字以下のコンテンツに関してはペナルティが課されてしまいます。
滞在時間5秒以下の記事(コンテンツ)にも注意
コンテンツの質を調べる一つの基準として、滞在時間(平均セッション時間)が挙げられます。
「平均セッション時間」は、ユーザーがサイト内のページを2ページ以上見ていた人々の平均時間を指しています。Google Analyticsでは、「セッション」を以下のように定義しています。
セッションとは、特定の機関にWebサイトで発生した一連の操作のことです。例えば、1回のセッションには、複数のページビュー、イベント、ソーシャルインタラクション、eコマーストランザクションなどが含まれます。(Google Analytics公式サイトより)
一つのページを見て満足するユーザーもいるので、「滞在時間が長いから良いコンテンツ」だとは一概には言えません。しかし、「滞在時間が5秒以下」というのは極端に短いです。5秒で調べていたことを知ることができるとは言いにくいです。
そのため、滞在時間が5秒以下のコンテンツは「低品質なコンテンツである」とGoogleに見なされることがあります。それによって、ペナルティが課されてサイトの評価が下がることもあるので、注意が必要です。
WordPressのアクセス解析で一番重要なのはGA(Google Analytics)
アクセス解析を行うためによく使われるのが「Google Analytics」です。イニシャルをとって「GA」と呼ばれることが多いです。
このツールを使うことによって、そのサイトの強みや改善すべき点などを具体的な数値を使って分析することができます。
今では、自分でサイトやメディアを運用している方には必須のツールになっています。まだ導入していない方もこれを機会にぜひ、導入してみましょう。
GA利用時の注意点①:ipアドレスのフィルタをあらかじめ設定しておく
GAを使う上でいくつか注意すべき点があります。
まず、最初に設定すべきこととして、「フィルタ」の設定があります。フィルタ設定を行うことで、収集したデータを絞り込んで加工処理を行うことができます。
特にipアドレスのフィルタを設定することで特定のアドレスからのアクセスを一括で除外することができます。ここからは、具体的なGAの設定方法についてお伝えします。
まずは、GAにログインしましょう。ログインすると以下のような画面が表示されます。この画面の「管理」をクリックします。
すると、以下のような画面が表示されます。この画面で「フィルタ」をクリックします。
すると、下のようなページに移動します。ここで表示されている「フィルタを追加」をクリックして、フィルタの設定を行います。
今回はIPアドレスのフィルタを設定するので、「IPアドレスからのトラフィック」を選択します。「IPアドレス」に設定したいIPアドレスを入力し、「保存」をクリックします。
これで、IPアドレスのフィルタの設定が完了です。
GA利用時の注意点②:アクセス元の国も確認しておく
時々、海外からアクセスが集中することがあります。記事を更新していないのにアクセスが集中しているなど、怪しい場合には確認してみましょう。
これは「リファラースパム」と呼ばれるスパム行為の一種です。もう少し具体的に言うと、ブログやWebサイトの管理人をターゲットにした悪質なスパム行為です。
GAでは、以下のようにアクセス元のサイトを確認することができます。まったく聞いたことがないような知らないサイトの場合は、どんなサイトなのか気になるでしょう。
リファラースパムはこの興味を悪用しているのです。リファラースパムが及ぼす問題としては以下のような問題が挙げられます。
- アクセスすると悪質なWebサイトに誘導されたり、ウイルスに感染したりする可能性がある
- アクセス解析を阻害され、正しいアクセス数がわからない
もし、まったく知らないアドレスからのアクセスが集中している場合は、むやみにそのサイトにアクセスすることは絶対にしないでくださいね。
このスパムはGAのフィルタ機能を利用することで、リファラースパムのアクセスをデータに含めないように設定できます。
GA利用時の注意点③:オーガニック検索の「not provided」を確認
GAの画面には「オーガニック検索」があります。オーガニック検索とは、検索結果画面に表示されるURLのうちリスティング広告のような広告枠を含まない部分を指します。
Google Analyticsでは、どんなキーワードを使ってあなたのWebサイトにユーザーが来たのかを知ることができます。
しかし、そのキーワードを確認できる部分を見ると、以下のように「not provided」という表示が多くなっています。
「not provided」は、検索エンジンなどを経由して訪れたときに、キーワードを取得できなかった場合に表示されます。
キーワードを知るには「Search Cosole」の利用が必須!
2014年10月からSEOの評価指標に「https」が加わりました。これにより、Google検索では検索を行う際には暗号化通信を行って検索しています。
そのため、検索するときに用いたキーワードがWebサイトに渡されず、GAではオーガニック検索が表示されなくなっているのです。
現在、「not provided」のキーワードを知るためには、「Search Console」というGoogleから提供されている別のツールを使う必要があります。初心者の方は、まずはGoogle AnalyticsとSearch Consoleの二つを利用していくのが、Wordpressのアクセス解析においてはおすすめです。
設置が簡単!おすすめのアクセス解析プラグイン7つ
続いて、設置が簡単でアクセス解析に使えるプラグインもご紹介します。
① jetpack
まずは、1つのプラグインで31種類の機能が利用できる優れたプラグインがjetpackです。
このプラグインは無料で利用できますが、WordPress.comへのアカウント登録が必要になります。代表的な機能は以下のようになります。
- WordPress.com統計情報
- SNSへの投稿共有機能
- コメント機能
- スペル&文法チェック機能
- Google+プロフィールとの関連付け機能
- ショートコードの埋め込み機能
- カスタムCSS
- モバイル端末向けに最適化できる機能
このように、jetpackは便利な機能がたくさん詰まったプラグインになっています。WordPress.com統計情報機能を使って、アクセス解析をすることができます。
② Google Analytics for WordPress
続いて、このプラグインはブログやサイトにGoogle Analyticsを導入するために必要なトラッキングコードを設定してくれるプラグインです。
WordPressの管理者ユーザーでログインしている場合にはトラッキングコードを出力しないように設定することができます。これによって、管理者数のアクセス数を含めないデータを取得できるので、より正確なアクセス解析ができます。
③ Google Analyticator
続いて、Google Analyticatorは、WordPressのダッシュボードに簡易的なアクセス状況をグラフなどに表示することができるプラグインです。
シンプルな画面で、Google Analyticsにログインせずにアクセス解析ができるので、非常に便利です。このプラグインでユーザー数、PV数、新規ユーザー率、平均セッション時間などをチェックすることができます。
日本語化できるおすすめのアクセス解析プラグインは?
ここからは、アクセス解析してくれるプラグインでも、さらに日本語化できるプラグインを紹介していきます。英語で表示されると、書いてあることを理解するまでに時間がかかってしまいますが、日本語で書いてあるとパッと見て理解できます。
英語では少し不安だと思っている方には、特におすすめしたいプラグインです。この中から使いやすそうだと思ったプラグインはぜひインストールして、使ってみてください。
④ StatPress Reloaded
このプラグインは、リアルタイムでアクセス状況が確認できます。設定で日本語表示にすることができます。
動作も軽く、ページ閲覧数やPV数、検索キーワードなどアクセス解析に必要な情報がシンプルにまとめられています。
また、アクセスログが溜まると自動でグラフにしてくれるので、データが見やすくまとめられています。
⑤ Count Per Day
これは、訪問者数をカウントしてくれるプラグインです。
同じようなツールを使うと広告表示されてしまうことが多いですが、このプラグインは広告が表示されません。また、導入するときの設定も簡単でサイトに合わせてカスタマイズすることができます。
ただし、このプラグインはGoogle Analyticsとデータを比較すると、2つのデータが異なっていることもあるようです。このプラグインで得られるデータは、あくまでも1つの目安として見ていくことをおすすめします。
⑥ WassUp Real Time Analytics
このプラグインも「count Per Day」と同じようにほぼリアルタイムで集計されていく高機能なアクセス解析をしてくれるプラグインです。
このプラグインはGoogle Analyticsのように外部ツールのアカウントは必要ありません。そのため、Google Analyticsのアカウントを登録せずにこのプラグインをインストールするだけですぐにアクセス解析をすることができます。
「ログインユーザー」、「管理者」、「検索エンジンのクローラー」のアクセスを除外することができるので、より正確なアクセス数を知ることができます。
⑦ Slimstat Analytics(旧WP SlimStat)
このプラグインは、リアルタイムでアクセス解析ができるプラグインです。
このプラグインは閲覧数や記事ごとのアクセス数を見ることができるだけでなく、検索エンジンで検索されたキーワード、ユーザーが使用しているOSやWebブラウザなど細かなデータまで取得することができます。
また、クローラーがどのくらい来ているのかも把握することができるので非常に便利なプラグインです。
簡単!Slimstat Analytics(旧WP SlimStat)の使い方
ここからは、最後にご紹介した「Slimstat Analytics」の詳しい使い方についてお伝えします。
ここでは、「インストール方法」、「日本語への変換方法」、「クローラーをカウントから除外する方法」についてお伝えします。
インストール方法
早速、インストール方法について説明していきます。インストール方法は、他のプラグインをインストールする方法とほぼ変わりません。
まず、WordPressのダッシュボード→「プラグイン」→「新規追加」をクリックします。入力フォームに「Slimstat Analytics」と入力して検索をします。
Slimstat Analyticsが表示されたら、「今すぐインストール」→「有効化」をクリックして使える状態にしましょう。これで、インストールが完了です。
日本語への変換方法
このプラグインは海外のツールのため、最初の設定では英語表記になっています。ですが、このプラグインだと表示を日本語にすることができます。
日本語化するためには、WordPressがインストールされているサーバーの中のファイルの「wp-slimstat-admin.php」を変更する必要があります。
「WordPressがインストールされているフォルダ」→「wp-content」→「plugins」→「wp-slimstat」→「admin」→「wp-slimstat-admin.php」でこのファイルにたどり着くことができます。
このファイルを一度ダウンロードして、テキストエディタを使って編集します。
赤枠で囲んである「wp-slimstat-en_US.mo」を「wp-slimstat-ja_JP.mo」に書き換えます。その後、保存してサーバーにもう一度アップロードします。
これで、日本語に変換するための設定が完了です。以下のようになっていればOKです。
一部分だけ英語表記になっていますが、設定の不備ではありませんので、気にしないでくださいね。
クローラーはカウントから除外
続いて、より正確なアクセス数を知るために、クローラーはカウントから除外しておくことをおすすめします。
以下のように設定することで、「クローラー」をカウントから除外することができます。WordPressのダッシュボード→「slimstat」→「設定」をクリックします。すると、下のような画面が表示されます。
「フィルター」というタグをクリックし、その中の「Ignore Bots」を「On」にします。これで、クローラーからのアクセスを除外することができます。
WordPressでのアクセス数を気にしすぎてはいけない
ここまでアクセス解析について細かくお伝えしてきましたが、最初は意識しすぎずに記事を更新していくのがおすすめです。実際のところ、アクセスを集められるようなサイトにするにはある程度の時間が必要です。
検索エンジンで上位表示されるためには、Google側に「こんなサイトがあります!」と知らせる必要があります。Google側に知ってもらうためには時間がかかりますので、最初のうちは過度に意識しすぎないことが重要です。
コンテンツを見ているのは、あくまで人間です。アクセスを集めるために思考錯誤していると、どうしても数字を追い求めがちで、ついついアクセス数のみに目がいってしまいます。
アクセスを集めるためには、「ユーザーのニーズに沿っている」ことが何よりも大事です。
ユーザーのニーズに沿っていなければ、あなたのサイトには2度と来てくれることはありません。そして、1度来てくれたとしてもすぐに別のサイトに行ってしまいます。だからこそ、数字を追い求めるより、ユーザーの事を考えることが先なのです。
以上になりますが、WordPressやウェブマーケティング全般についてきちんと学びたい方には、筆者も受講したwordpressを学べるプログラミングスクールの受講がおすすめです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。