袋井市と凸版印刷、幼稚園・保育園などでのICT利活用実証にて非認知能力育成と保育の質向上効果を確認 - PR TIMES|RBB TODAY

袋井市と凸版印刷、幼稚園・保育園などでのICT利活用実証にて非認知能力育成と保育の質向上効果を確認

前年度より開始した、年長児のICT利活用を推進する実証実験の対象を5園に拡大 導入プログラムを充実させ、継続展開によりさらなる効果を創出

 静岡県袋井市(市長:大場 規之、以下 袋井市)と凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、小学校入学に向けた「思考・表現の基礎となる力」や「学びに向かう力」の育成と、より質の高い保育を実践する保育者スキルの向上を目指し、年長児を対象に幼稚園・保育園などでのICT利活用を推進する実証実験を2020年度より袋井市内の3園で進めてきました。  このたび、2020年度の実証結果で、子どもの非認知能力(※1)の育成と保育者のスキルアップなどの成果を得られたため、2021年度も実証実験を継続、10月からは袋井市内の5園に拡大し、2022年3月まで実施します。




■ 2020年度の提供ツールと検証内容
 凸版印刷で開発を進めるアプリを活用した数・量・図形の遊び活動プログラムの導入、ならびに、凸版印刷とCedep(東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター、所在地:東京都文京区、センター長:遠藤 利彦)が共同で開発している園活動記録アプリを活用し、数・量・図形の遊び活動とその効果の検証、子どもの非認知能力を効果的に引き出す活動記録の方法について検証を行いました。

■ 2020年度の実証結果について
・成果1. 非認知能力の育成
 思考力や表現力など非認知能力の育ちが見られ、特に、ICT活用力、数への関心、自己効力感(自信)、内発的動機づけ(興味・関心、意欲)、協同性などの能力に関して全園の平均値で有意に上昇しました。「かずの遊び」活動のグループ活動では、子ども同士の学び合いにより、協力の機会を生み、自分のことを表現して相手に伝える姿が見られ、実施後には、日常保育内で活動に紐づく発言や遊びを広げていく姿が見られました。

・成果2. 保育者のスキルアップ・保育の質の向上
 活動記録アプリの導入により、園児自身の主観を反映したデータ・客観性の高いデータ(園児が自発的に記録した動画、気持ちなど)の収集に寄与し、保育者が具体的な場面をもとに園児の今の心の動きや行動、日々見落とされがちな姿に気付くツールとしての可能性を把握できました。特に、個々の興味・関心の把握状況、興味・関心の対象に関する園児との対話の頻度、保育者間で共有する頻度において、全園の平均値で有意に上昇しました。

■ Cedepセンター長 遠藤利彦教授からのコメント
 3園という規模ではありましたが、非認知能力の育ちや、ICTツール導入による保育者の変化に関して、事前事後の差を認めることができました。タブレット・アプリを活用することによって、これまで見えていなかった今の子どもの姿への気付きが得られるなど、保育を担う先生方、ご自身が変化する可能性が示唆されました。園での取り入れ方や、子どもへの興味・関心の持たせ方等の工夫次第で、これらのアプリ・プログラムが幅広く様々なお子さんにプラスの影響を与え得る豊かな可能性を感じます。今後は導入方法も含めた検討を行い、非認知能力の育ちを支え促すプログラム・ツールのさらなる開発に取り組んでいきたいと思います。

■ 2021年度実証実験の概要
・実証内容1. ICTを活用したプログラムの実践と保育者の業務支援
 「タブレット端末」ならびに凸版印刷が開発した「『かずの遊び』活動プログラム」「『かずの遊び』アプリ」「保育者マニュアル」を試験導入します。保育者の援助のもと、園児がタブレット・アプリを活用し、数・量・図形への興味関心を育む10種の遊びプログラムやグループ活動、発表活動に取り組みます。同時に、この遊びプログラムをきっかけとした日常保育における遊びの広がりについても、保育者による写真や動画、見取り記録で見える化や家庭への情報共有を行います。小学校入学に向けた土台形成の場でもある園活動を通じた思考力・表現力・意欲の育成におけるICT活用の有効性と課題を検証します。

・実証内容2. 「活動記録アプリ」で最適な保育環境の構成を支援
 「活動記録アプリ」を搭載した「タブレット端末」を園内の様々な場所に設置し、園児が日々作ったもの、見つけたこと、できるようになったことなどを動画やその時の気持ちの種別で主体的に記録して、記録内容を発表し友達と共有する活動に取り組みます。保育者は園児たちの様子や心の動きを把握し、日々の活動を振り返ることができます。これにより、園児の個に応じた育ちに必要なサポートを考え実践することに繋げるための効果的なフィードバックのあり方と活用方法、園児の主体性を引き出す記録ツールの導入方法について検証を行います。

・実証期間:2021年7月~2022年3月
・実施園:袋井市 三川幼稚園、浅羽西幼稚園、笠原こども園、今井幼稚園、袋井西幼稚園
・対象:年長児95名

■ 今後の目標
 袋井市と凸版印刷は、袋井市の幼稚園・保育園における学びへの継続的なICT利活用を目指し、実施内容の検討と実証規模の拡大を進めます。また、本実証で得られた幼児期の体験や姿を小学校へ共有し、小学校教育でのICT利活用促進や個別最適化された学びの環境構築に活用するなど、子どもたちの成長を連続的にサポートするための継続的な実証活動や学ぶ環境の提供を進めます。

※1 非認知能力
 テストや学校の成績、IQなどの数値で測ることのできない「社会情動的スキル」。何かに熱中したり、集中したりして取り組む姿勢、自分の気持ちをコントロールできること、他者とうまくコミュニケーションできること、自分を大事に思えることといった力の総称。


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以  上

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