Wi-Fiの調子が悪くなったり・繋がりにくくなっても、すぐに直せる場合がほとんどです。
そこで今回は、Wi-Fiの接続が悪いときの対処法と、遅い原因について調査してみました。これで改善されなければ、契約先の問い合わせ窓口へ連絡する方が良いでしょう。
ここではスマホ・パソコンの操作が苦手でも、簡単に実践できる直し方を紹介しています。自分だけWi-Fiが遅いと感じるときは、ぜひ参考にしてみてください。
※「ポケットWi-Fi」は、ソフトバンク様の登録商標であるため、本記事では「ポケット型WiFi」という表記を使用しております。
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【まず試すこと】Wi-Fiの調子が悪いときの改善策

- ルーター・スマホ・パソコンの再起動
- ケーブルやICカードの抜き差し
- アップデートの確認・更新
- リセットボタンを押す
Wi-Fiの調子が悪いときは、まずは一度電顕を切ってみたり、ケーブルがしっかり差し込まれているかを確認してみましょう。
ちなみにポケット型WiFiなら、電源を切り、ICカードを一度抜いてみるのもおすすめです。差し込み口を開けて、ICカードを奥に押すと、取り出せる仕組みになっています。

またアップデートをしていないことが原因で、Wi-Fiの調子が悪くなっているかもしれません。この場合は、更新をすることで改善されます。
もしルーターにリセットボタンがあるなら、一度押して良くなるケースもあります。端末によって、ボタンの位置は異なるので、わからないときは説明書をチェックしてみましょう。

それでも遅い・繋がりにくい場合の対処法

再起動などを試しても、Wi-Fiの調子が悪いときは、次に紹介するやり方も試してみてください。
どれも簡単にできる方法で、Wi-Fiが遅い場合でも、すぐに速度が上がるかもしれません。
1、Wi-Fiの接続台数を減らす

スマホ・パソコンなど、繋いでいる台数が多いほど、Wi-Fiルーターには負担がかかります。なので頻繁に利用しない端末は、接続を解除するようにしてください。
またWi-Fiには、一度設定した端末と、自動で接続する機能が備わっています。つまり、自分で操作をしていなくても、勝手に繋がっている場合があるかもしれません。
なので一度、スマホやパソコンなどのWi-Fi設定を確認して、必要なければオフにしてみましょう。接続台数を減らせば、ルーターの負荷も少なくなり、通信速度も速くなりますよ。
2、スマホ・パソコンの負荷を減らす

スマホやパソコンが原因で、Wi-Fiの調子が悪くなっていることも考えられます。
特に複数のアプリを起動していたり、Webページをたくさん開いていると、動作が遅くなってしまいます。その結果、Wi-Fiが繋がりにくいと感じるのかもしれません。
利用していない機能を一度消せば、スマホやパソコンの負荷を減らすことができます。すると、Wi-Fiの調子も改善される可能性があります。
3、家の中でWi-Fiの置く場所を変える

Wi-Fiの電波は、障害物の影響を受けやすいのが特徴です。もしルーターとの間に、壁や家具があるときは、置き場所を変えてみるのもおすすめします。
またルーターとの距離が遠いと、Wi-Fiの電波は悪くなってしまいます。なので基本的には、スマホやパソコンの近くに設置してみてください。
ルーターとの間にある障害物がなくなれば、自宅のWi-Fi接続が安定しやすくなりますよ。
4、Wi-Fiの周波数を切り替える

Wi-Fiの電波には、周波数帯と呼ばれるものがあります。
「5GHz」と「2.4GHz」の2種類で、それぞれの特徴は以下の通りです。
5GHzのWi-Fi | 2.4GHzのWi-Fi | |
---|---|---|
メリット | ・2.4GHzより通信速度が速い ・他の電波と干渉しない(安定している) | ・壁や柱などの障害物に強い ・ルーターから離れた場所にも電波が届く |
デメリット | ・壁や柱などの障害物に弱い ・あまり遠くには電波を飛ばせない | ・5GHzと比べると通信速度が遅い ・家電の電磁波と干渉しやすい(不安定になる) |
見分け方 | ・Wi-Fiネットワーク名(SSID)の末尾が「5G」 ・Wi-Fiネットワーク名(SSID)の末尾が「a」 | ・Wi-Fiネットワーク名(SSID)の末尾が「2G」 ・Wi-Fiネットワーク名(SSID)の末尾が「g」 |
切り替える 方法 | 一度Wi-Fiをオフにして、5GHzのWi-Fiに接続する | 一度Wi-Fiをオフにして、2.4GHzのWi-Fiに接続する |
ちなみに電子レンジやテレビなどの電波は、周波数帯が「2.4GHz」です。つまり、Wi-Fiルーターの設定が2.4GHzだと、電波干渉を起こしやすくなります。
電波が干渉してしまうと、Wi-Fiが調子悪くなるので、その場合は5GHzに切り替えてみましょう。電波の混雑を避けることができ、通信速度も速くなる可能性があります。
周波数帯の切り替えは、端末によって操作方法が異なるので、説明書やルーターの公式サイトで確認してみましょう。また一部のポケット型WiFiでは、画面上で操作ができますよ。
5、DNS設定を変更する

スマホやパソコンの「DNS」と呼ばれるものを設定するだけで、Wi-Fiの調子が良くなるケースもあります。
方法は簡単で、DNSの設定画面で「8.8.8.8」と「8.8.4.4」を入力するだけです。
この設定はGoogleが管理しているものなので、安心して利用できます。通信速度の向上や、セキュリティを高めることにも繋がるので、ぜひ試してみてください。
- 設定アプリを起動
- 「Wi-Fi」をクリック
- 接続中のネットワークを選択
- 「DNSを構成」をクリック
- 「手動」をクリック
- 「サーバを追加」をクリック
- 「8.8.8.8」と「8.8.4.4」を入力
- 画面右上の「保存」をクリック
- コントロールパネルを起動
- 「ネットワークの状態とタスクの表示」を選択
- 「ローカルエリア接続」をクリック
- 「プロパティ」をクリック
- インターネット プロトコル バージョン4を選択
- 「プロパティ」をクリック
- 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択
- 優先DNSサーバーに「8.8.8.8」と入力する
- 代替DNSサーバーに「8.8.4.4」と入力する
- 「OK」をクリックする
- 「システムと環境設定」を起動
- 「ネットワーク」をクリック
- 右下の「詳細」をクリック
- 「DNS」をクリック
- 「+」を選択
- 「8.8.8.8」と「8.8.4.4」の順で入力する
- 「OK」を選択して「適用」をクリック
ずっと接続が悪いなら問い合わせる

それでもWi-Fiが繋がりにくいときは、ルーター故障や通信障害なども考えられます。なので、契約しているネット回線に連絡してみましょう。
場合によっては、新しいルーターと交換してもらえたり、原因を調べてくれたりします。電話だと繋がりにくい場合があるので、メールや公式サイトのチャットサービスを利用するのがおすすめです。
ちなみに一部のポケット型WiFiでは、ドコモ・au・ソフトバンクなど、携帯会社のネット回線を利用しています。そのため、そちらで通信障害が起きているかも確認してみてください。
なぜ遅い?Wi-Fiの調子が悪いときの主な原因

- ルーター動作が不安定になっている
- スマホ・パソコンに負荷がかかっている
- 回線が混雑している時間帯
Wi-Fiが繋がりにくい場合、ほとんどの原因は通信機器の不具合です。動作が不安定になり、受信感度が悪くなっているだけなので、あまり時間をかけずに直すことができます。
また電源を切らずに使い続けると、ルーターにもパソコンにも負荷がかかります。そのため、一度電源を落としてるだけでも、改善される可能性があるのです。
ちなみにネット利用者が多くなるランチタイム・夜の時間帯も、Wi-Fiの接続状況は悪くなります。また台風などの天気が悪いときに繋がりにくいことも、仕方ないことかもしれません。
移動中・引っ越しで突然遅くなった場合は?

引っ越しをしてから、急にWi-Fiの調子が悪いと感じる場合、利用している場所・地域に問題があるかもしれません。
たとえばNTTフレッツ光の電波が悪いエリアだったり、隣人が持っているWi-Fiルーターと電波が干渉してしまったりすると、Wi-Fiが繋がりにくくなってしまいます。
なのでまずは、スマホ・PCの近くにWi-Fiルーターを置いたり、周波数帯を5GHzに変えたりする方法を試してみましょう。
またポケット型WiFiを、外で使っている場合も同じです。Wi-Fiが繋がりやすいエリアと、繋がりにくいエリアがあるので、ここで確認してみてください。

ポケット型WiFi(WiMAX)で調査しました! | |
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Wi-Fiが 繋がりやすい | 街中(道路) 移動中の電車 カフェ・ホテル ショッピングモール |
Wi-Fiが 繋がりにくい | 地下鉄の一部駅 トンネル内 公園・庭園 山間部(標高が低いと繋がる) |
頻繁に繋がらない場合はWi-Fiの乗り換えもおすすめ

ずっと接続状況が悪いなら、Wi-Fiを乗り換えることも検討してみましょう。
自宅で利用するのであれば、通信速度の速いNURO光・auひかり・ドコモ光がおすすめです。どちらもユーザー満足度が高い光回線で、インターネットを快適に楽しめます。
家でも外でも使いたい方は、ポケット型WiFiの中でも高速な「WiMAX」が良いでしょう。GMOとくとくBBで契約すると、お得にレンタルできますよ。
ただしWi-Fiを乗り換える場合は、解約するタイミングを確認して、違約金などの費用がかからないように注意してください。
Wi-Fiの接続が悪い・繋がりにくいときの原因と対処法まとめ
繋がらない原因 | すぐ試せる対処法 |
---|---|
ルーターの不具合 | ルーターを再起動する SIMカードの差し直しをする ルーターを初期化する |
回線が混雑しているか 通信障害が起きている | 通信障害が起きていないか確認する |
速度制限で遅い | データ容量を確認する |
Wi-Fiの圏外エリア 繋がりにくい場所 | 利用場所を変える |
電波干渉が起きている 障害物が電波を遮っている | ルーターの置き場所を変える Wi-Fiの周波数帯を5GHzに切り替える |
Wi-Fi設定の誤り | SIMカードの差し方に間違いがないか確認する 入力しているSSID・パスワードをチェックする |
ルーターの故障 | 契約先の問い合わせ窓口に連絡する 無料機種変更キャンペーンが受けられるか確認する |
今回はWi-Fiの調子が悪いとき、繋がりにくいときの対処法を、スマホ・パソコン・ルーター別に紹介しました。
Wi-Fiの接続状態が悪くなる原因は、動作が不安定になっていることや、ルーターの不具合が考えられます。地震や台風など、天候の問題でなければ、すぐに直せる場合がほとんどです。
再起動やICカードの抜き差しなど、簡単に試せることはたくさんあります。なので、急にWi-Fiが繋がりにくいと感じたら、まずはここで紹介した方法を参考にしてみてください。
ちなみに速度を測る方法や、通信スピードの目安についても、別ページでまとめています。Wi-Fiが遅いと感じるなら、どれくらいの速さなのかを確かめるのもおすすめです。
