iPhone14でUSB-C（タイプC）は搭載されない？ライトニングケーブルで充電？

iPhone 14でUSB-C（タイプC）が搭載されるかどうかを紹介します。

iPhone14でUSB-C（タイプC）が搭載されるかどうかについて知りたい方は、参考にしてみてください。

なお、2022年9月8日の日本時間午前2時より、Appleの新製品発表イベントでiPhone 14の最新情報が公開されました。

【結論】iPhone14にUSB-C（タイプC）は搭載されず、Lightningが継続の見込み

はじめに結論からお伝えすると、2022年発売のiPhone14シリーズにはUSB-C端子が搭載されず、引き続きLightning端子が継続される見込みとなっています。

多くのiPhoneユーザーから熱望されているUSB-Cですが、残念ながら最新のiPhone 14にはLightning端子が継続される可能性が高いとのことです。

一部では「iPhone 14シリーズからUSB-C端子が搭載される」との情報もありますが、それ以上に搭載されないというリーク情報のほうが圧倒的に多く出ています。

iPhone14のUSB端子搭載について、どのような情報が噂されているのかを確認していきましょう。

iPhone14にUSB-C（タイプC）が搭載されるという予想【Lightningが廃止？】

iPhone14にUSB-C（タイプC）が搭載されるという予想をみていきましょう。

iPhone14ProシリーズのみUSB-Cが搭載される可能性がある

Exclusive leak:
I do have certain information that leads me to believe we might end up seeing USB-C in the iPhone 14 Pro.
Full story:https://t.co/78cZNxND0u

— LeaksApplePro (@LeaksApplePro) November 18, 2021

Appleのリーク情報を発信するLeaksApplePro氏のツイートによると、2022年発売のiPhone14ではProシリーズでUSB-Cが搭載される可能性があるとのことです。

過去を振り返ってみると、2021年のiPhone13ではProシリーズのみ、120Hzのリフレッシュレート対応のディスプレイを搭載し、標準モデルとの差別化がなされました。

また、iPhone12シリーズでは、iPhone 12 Pro Maxのみセンサーシフト式の電子手ブレ補正が搭載されました。

それ以前においても、Proシリーズでカメラ性能や撮影機能を充実させるなど、Proモデルと標準モデルとで何かしらの差別化を実施してきた実績があります。

さらに、昨今のiPhoneはスペック面やカメラ性能が進化していることから、標準モデルでも必要十分なスペックです。

価格差以上の付加価値を付随させる必要があることを考えると、過去の実績を鑑みてもProシリーズでのみUSB-Cが搭載される可能性はゼロとは言い切れないでしょう。

カメラ性能の向上によるデータ容量の増大に合わせて転送速度の速いUSB-Cを搭載か

(1/2)
My latest survey indicates that 2H23 new iPhone will abandon Lightning port and switch to USB-C port. USB-C could improve iPhone’s transfer and charging speed in hardware designs, but the final spec details still depend on iOS support.

— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) May 11, 2022

著名アナリストのMing-Chi Kuo氏によると、USB-Cはハードウェアの設計上、iPhoneの転送速度を向上させる可能性があるとのことです。

Exclusive leak:
I do have certain information that leads me to believe we might end up seeing USB-C in the iPhone 14 Pro.
Full story:https://t.co/78cZNxND0u

— LeaksApplePro (@LeaksApplePro) November 18, 2021

また、LeaksApplePro氏も、Lightning端子のデータ転送速度が遅いことが理由で、USB-Cが搭載される可能性が高いとツイートしています。

昨今のiPhoneシリーズはカメラ性能が飛躍的に進化しており、4K撮影はもちろんのこと、一部ではProRes撮影も可能です。

ProRes撮影はiPhone13 Proシリーズで搭載された機能で、被写体に忠実な色再現と低い圧縮率で、高クオリティな撮影ができます。

その一方で、撮影したデータ容量は従来の数倍〜数十倍にも上るため、そのデータをiPadやMacBookなどの別デバイスに移動させるのに多くの時間が必要です。

データの転送は無線よりも有線のほうがスピードは上ですが、iPhoneのLightning端子はUSB2.0相当で、最大480Mbps程度でしかデータ転送ができません。

一方のUSB Type-Cの「USB4」とよばれる規格のものについては、最大40Gbpsの超高速通信でデータ送受信が可能です。

一般的に、Lightning端子よりもUSB Type-Cのほうがデータ転送速度は圧倒的に速いため、カメラ性能の向上によるデータ容量の増大が、USB-C端子を搭載する理由のひとつとして考えられます。

iPhone14にUSB-C（タイプC）が搭載されないという予想【Lightningは継続？】

次に、iPhone 14にUSB-C（タイプC）が搭載されないという予想を確認していきましょう。

iPhone14ではなく2023年のiPhone15シリーズで搭載される可能性が高い

iPhoneシリーズにUSB-Cが搭載されるのは、iPhone 14ではなく2023年のiPhone15で搭載される可能性が高いとされています。

(1/2)
My latest survey indicates that 2H23 new iPhone will abandon Lightning port and switch to USB-C port. USB-C could improve iPhone’s transfer and charging speed in hardware designs, but the final spec details still depend on iOS support.

— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) May 11, 2022

著名アナリストのMing-Chi Kuo氏のツイートによると、2023年下半期に発売されるiPhoneシリーズでUSB-Cが搭載されるとのことです。

New story: Apple is indeed planning a switch to USB-C from Lightning for the iPhone, testing future models with the connector as well as an adapter for old accessories. Move would better unify Apple device charging and meet incoming European mandate. https://t.co/hEYORwnqJO

— Mark Gurman (@markgurman) May 13, 2022

また、Appleの情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、AppleがiPhone用の充電端子としてLightningからUSB-Cへの切り替えを計画していると発信しています。

上記2人は新登場のiPhoneシリーズに関して、非常に精度の高い情報を発信している人物でもあります。

They’re going portless

There’s no reason to ask consumers to start using USBC for a year before full-portless.

They’re going right from Lightning to portless.

— Jon Prosser (@jon_prosser) October 18, 2020

さらに、有名リーカーのJon Prosser氏も、AppleがUSB Type-Cを搭載することはなく、Lightningからポートレス化に移行するとツイートしています。

これらのことから、2022年発売予定のiPhone 14ではUSB-Cが搭載されないとの見方が強くなっています。

欧州連合のType-C義務化は2024年秋から施行開始なのでiPhoneへの搭載までに猶予がある

2022年6月頃、欧州連合で「すべてのスマートフォンやタブレット、カメラの充電端子をUSB-Cに統一化する」という法案が可決されました。

これにより、AppleはEUでiPhoneシリーズを販売するためにUSB-Cを搭載する必要に迫られています。

その一方で、この法案が可決されたのは2022年6月頃で、実際に導入が義務付けられるのは2024年秋以降までと猶予期間が設けられています。

iPhoneシリーズは全世界で販売されている人気のスマートフォンで、当然ながらEUでも大きなシェアを獲得しています。

そのため、数年以内にはiPhoneにもUSB-Cが搭載される可能性は高いといえますが、2022年のiPhone14に急いで間に合わせる必要がありません。

上述の通り、著名アナリストのMing-Chi Kuo氏やBloombergのMark Gurman記者も、AppleがiPhoneへのUSB-C搭載を計画中という情報に留めているため、iPhone14はLightningが継続されるものと考えられます。

MagSafeなどのワイヤレス充電によるポートレス化を計画中か

They’re going portless

There’s no reason to ask consumers to start using USBC for a year before full-portless.

They’re going right from Lightning to portless.

— Jon Prosser (@jon_prosser) October 18, 2020

Appleの情報に精通しているJon Prosser氏は、USB-Cを搭載する前にAppleはiPhoneの完全ポートレス化を進めるとツイートしています。

2021年発売のiPhone12シリーズでは、本体背面に搭載された磁石を活用した「MagSafe」というワイヤレス充電が登場しました。

また、2017年のAppleイベントで発表されたものの、正式に開発中止と公表された「AirPower」も、iPhoneやAirPods、Apple Watch専用のワイヤレス充電マットでした。

AppleはこれまでにMacBookシリーズでのHDMI端子やカードリーダー、iPhoneやiPadシリーズではイヤホンジャックなど、さまざまな接続端子を排除してきた過去があります。

昨今登場したMacBook Proではカードリーダーなどの端子が一部復活しましたが、Appleはこれまでに無駄なものを徹底的に排除してきました。

過去にはiPhone13の一部機種がポートレス化するとの噂も出ていたので、AppleはiPhoneにUSB-Cを搭載せず、ポートレス化を視野に入れている可能性は高いと考えられます。

MFi認証によるライセンス料が大きな収入源となっていることからLightning端子を継続か

海外メディアの「iDropNews」によると、iPhone 14では2つの理由からLightning端子が継続される可能性が高いと予想しています。

MFi認証とは、Appleが設けた厳しい認証プログラムに認められたことを証明するものです。

MFi認証のある充電ケーブルや充電スタンド、その他アクセサリであれば、Appleの認証を得ているのと同じ意味を持つため、安い価格で安心して利用することができます。

また、MFi認証を取得して販売する企業に対しては、Appleがライセンス料を請求することができ、それが非常に大きな収入源となっているとしています。

ゆくゆくはiPhoneの完全ポートレス化を目指していることもあり、それまでは現在のMFi認証方式を採用し続けるとのことです。

Lightning端子継続のためにUSB3.0相当のデータ転送速度の実現に取り組んでいるとの噂も

その一方で、AppleはUSB-CよりもLightningはデータ転送速度が遅いことを把握しており、Lightningを継続するためにUSB3.0相当の転送速度の実現に取り組んでいるともしています。

これまでのLightningはUSB2.0相当で最大480Mbpsでしかデータ転送が行なえませんでした。

ですが、iPhone 14に搭載されるLightning端子でUSB3.0相当の転送速度が実現すれば、それを理由にUSB-Cへの移行をする必要がなくなります。

iPhone14にUSB-C（タイプC）が搭載される場合のメリット

ここでは、iPhone14にUSB-C（タイプC）が搭載される場合のメリットを確認していきましょう。

iPhoneにUSB-Cが搭載されれば充電ケーブルを他の製品と統一化できる

iPhone14にUSB-Cが搭載されれば、充電ケーブルを他の製品と統一化できるようになります。

最近のデバイスは軒並みUSB-Cに対応しており、Appleが手掛けるiPad ProやiPad mini、MacBookシリーズもUSB-Cが採用されています。

特に、外出先でノマドワークをする機会が多い人にとって、USB-C端子の充電ケーブルを1本持っていれば、すべてのデバイスを充電できるようになるのは非常に嬉しいポイントです。

さらに、以降はLightning端子の充電ケーブルや充電スタンドなどを購入する必要もなくなるので、余計な出費をせずに済むという利点もあります。

LightningからUSB-Cに変わることで充電速度がさらに速くなる

iPhone 14にUSB-Cが搭載されると、これまで以上に充電速度が速くなる可能性があります。

最近のiPhoneは急速充電に対応していますが、そのためには専用充電ケーブルに加えて18W以上の充電アダプタが必要です。

一方、USB-CのPD（Power Delievry）対応機種であれば、最大100Wでの受給電が可能となっています。

簡潔にいえばワット数が大きいほうが充電にかかる時間は少なく済むので、今までよりも充電に必要な時間の節約が期待できます。

LightningよりもUSB-Cのほうがデータの転送速度が速い

iPhone 14にUSB-Cが搭載されると、データ転送速度が速くなります。

最近のiPhoneは4K動画の撮影が可能で、データ容量が非常に大きくなっています。

LightningはUSB2.0相当の最大480Mbpsでしかデータ転送ができませんが、USB-Cなら規格によるものの最大40Gbpsの速度でデータの送受信が可能です。

iPhone13のProシリーズからはApple ProRes撮影も可能となり、さらにデータ容量が大きくなっているので、USB-C搭載によるデータ転送速度の向上は大きなメリットといえるでしょう。

iPhone 14にUSB-C（タイプC）が搭載される場合のデメリット

ここでは、iPhone14にUSB-C（タイプC）が搭載される場合のデメリットを確認していきましょう。

USB-Cが搭載されると今までのLightningケーブルや変換アダプタが使えなくなる

iPhone 14にUSB-Cが搭載されると、今までのLightningケーブルや変換アダプタは一切使えなくなります。

また、過去に同梱されていた有線イヤホン「EarPods」を使うためには、LightningからUSB-Cに変換するためのアダプタを用意しなければなりません。

これまでに買い揃えたケーブル類や充電スタンド、カードリーダーなどが完全に使えなくなってしまうので、その点は大きな懸念点です。

USB-Cが搭載されると他のApple製品との充電端子の互換性がなくなる

iPhone14にUSB-Cが搭載されても、Apple製品の中には他にもLightning端子が搭載されているものが数多く存在します。

iPhone14にUSB-Cが搭載されても、これらのApple製品を使っている場合は結局Lightningケーブルを使う必要があります。

特に外出先で無印iPadシリーズを使っている人は、iPhone14にUSB-Cが搭載されると、Lightningケーブル1本だけでは充電に困ってしまいます。

多くの人に歓迎されるUSB-Cですが、他のApple製品を併用している場合は注意が必要です。

USB-Cが搭載されると販売価格が高くなる傾向にある

一般的に、充電端子にUSB-Cが搭載されると、それまでよりも販売価格が高くなる傾向にあります。

たとえば、富士ソフトのモバイルルーター「FS030W」と「FS040W」を例に挙げてみます。

これらのルーターは、性能的にはそこまで大きな違いはありませんが、充電端子がUSB-CになったFS040Wのほうが価格は5,000円ほど高くなっています。

これらを考慮すると、ただでさえ高額化が進んでいるiPhoneの販売価格が、さらに高くなってしまう恐れがあります。

特に、iPhone14は円安の影響を受けて、全モデルが10万円以上の超高額機種になると予想されています。

その中でUSB-Cが搭載されることになれば、さらなる価格高騰の可能性が考えられるでしょう。

iPhone14のUSB-C（タイプC）でよくある質問

最後に、iPhone14のUSB-C（タイプC）でよくある質問を確認していきましょう。

USB-Cはいつから導入される？iPhone14ではなく15シリーズ？

著名アナリストのMing-Chi Kuo氏は、USB-Cが搭載されるiPhoneは2023年以降に発売されると予測しています。

また、BloombergのMark Gurman記者の情報によると、AppleはiPhoneのLightning端子をUSB-Cに切り替えることを計画していると公表しています。

EUのUSB Type-C法案の影響もあるため、2024年までにはUSB-Cを搭載したiPhoneが登場する可能性は高いといえます。

iPhoneシリーズで、ライトニングポートが継続されている理由とは？

「iDropNews」の情報によると、Lightningが継続されている理由として次の2点が挙げられています。

MFi認証によるライセンス料はAppleにとっても大きな収益源になっているので、よほど特別な事情がない限りはUSB-Cへの切り替えは難しいといわざるを得ません。

iPhone14以外で、USB-C導入の可能性が高いApple製品はある？

iPhone14以外でUSB-Cが導入される可能性が高いApple製品として「AirPods Pro（第2世代）」が挙げられます。

I predict Apple will launch USB-C-capable charging cases for all AirPods models in 2023. However, the charging case of the new AirPods Pro 2 launched in 2H22 may still support Lightning.

— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) August 9, 2022

Ming-Chi Kuo氏のツイートによると、Appleは2023年にすべてのAirPodsシリーズでUSB-C対応の充電ケースを発売すると予測しています。

Appleでは、すでにiPad ProシリーズやiPad mini（第6世代）でUSB-Cを搭載しているので、無印iPadシリーズへの搭載も期待されています。

iPhone14にLightningポートが搭載される場合、充電方法は？

iPhone14にLightningポートが搭載された場合の充電方法は、LightningケーブルとMagSafe（ワイヤレス充電）の2パターンとなります。

また、Lightning端子がUSB3.0相当の性能に向上した場合は、これまでよりも充電速度が速くなる可能性も考えられます。

iPhone 14にLightningポートが搭載される場合、充電で変換ケーブルが必要？

Apple公式のUSB-C to Lightningケーブルを使えば変換ケーブルは必要ありません。

他社製品のUSB-C対応製品を使う場合は、変換アダプタなどを別途用意する必要があります。

iPhoneがライトニングケーブルを廃止したら、ポートレス化される？

They’re going portless

There’s no reason to ask consumers to start using USBC for a year before full-portless.

They’re going right from Lightning to portless.

— Jon Prosser (@jon_prosser) October 18, 2020

Jon Prosser氏のツイートによると、AppleはiPhoneにUSB-Cを搭載せず、Lightningから一気にポートレス化を進める可能性が高いと予測しています。

また、直近ではiPhoneに「MagSage」を搭載し、過去には「AirPower」というワイヤレス充電マットの開発も行っていたので、Appleがワイヤレス充電に注目していることは間違いありません。

これらの理由から、Lightningケーブルの廃止から一気にポートレス化が進められる可能性は高いといえます。

まとめ：iPhone14にUSB-C（タイプC）は搭載されない可能性が高い！

iPhone14でUSB-C（タイプC）は搭載されるかどうかについて紹介しました。

iPhone14に、USB-C（タイプC）は搭載されない可能性が高いです。

引き続きLightning端子が継続される見込みとなっていますが、今後USB-C（タイプC）が搭載されるかもしれません。