本サイトの一部コンテンツ内にはプロモーションが含まれ、収益はサイト運営に役立てております。

インターネット回線

法人契約でおすすめのホームルーター3選

コンセントに挿せばすぐにWi-Fiを利用できる「ホームルーター」。個人宅での利用以外に、法人でホームルーターを契約するケースもあります。今回は法人で契約できるホームルーターについて解説します。

ホームルーターの仕組み

ホームルーターとは、スマートフォンなどと同じようにデータSIMを用いてモバイル通信を行う据え置き型のルーターです。ホームルーターを設置すると、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末が、Wi-Fi経由でインターネットにつながります。モバイルルーターもホームルーターと同様の機能を持っていますが、両者には明確な違いがあります。

最大の違いは、ホームルーターのほうがアンテナ感度が強力で、通信の電波を届けられる範囲が広い点です。モバイルルーターは持ち運びを考慮して端末が小さいため、電波の強度が下がる傾向にあります。

ホームルーターの便利さは、端末が届いたらすぐにWi-Fiによるインターネット接続ができることにあります。データSIMによる通信なので、固定回線の導入にあたって避けられない回線工事が不要です。

ホームルーターを法人契約するメリット・デメリット

まずメリットですが、先ほども紹介したように回線工事不要ですぐに使えます。ホームルーターが届いたら、SIMカードを端末に挿して初期設定すれば、Wi-Fiによるインターネット接続が可能です。

工事が不要なため、物件の管理会社などへの工事可否の確認や立ち会いといった手間を省けます。

そして、ホームルーターにはLANケーブルがないので、機器のレイアウトを自由に行えます。とくに店舗で配線がごちゃごちゃしてしまうのは美観の点から好ましくない、ということであれば、ホームルーターの導入が視野に入ってくるでしょう。

そして、ホームルーターは一般的なルーター(モバイルルーター含む)よりも同時接続台数が多いのもメリットです。ホームルーターの機種によっては50台ほどの同時接続台数を確保できるので、社内の規模によってはゲスト用Wi-Fiを開放できます。

デメリットとしては、携帯回線を使用するため、光回線・固定回線と比べ回線速度は遅くなります。大容量のデータを日々やり取りするような業務には、向いていません。

また、データの使用量によっては速度制限がかかることがあります。例えば直近の3日間で10GB以上の通信が行われた場合、通信速度の制限がかかってしまい、快適とはいえないインターネット環境になってしまう恐れがあります。

携帯回線由来の問題として、繁華街などにあるオフィスでは、多くの人が一斉にスマートフォンやタブレットで通信を行う通勤時間帯や昼休みなどに、回線が遅くなる場合があります。

データSIMによる通信であるがゆえ、これはどうしても避けられません。どうしても常に安定した速度でインターネット接続する必要があるのならば、光回線・固定回線の導入をおすすめします。

法人でホームルーターを活かせるシチュエーション

これまでに紹介したホームルーターを利用するメリットやデメリットから、ホームルーターを業務で活かせる具体例を紹介します。

店舗

期間限定などの店舗の場合、わざわざインターネット回線工事を行うのは効率的とは言えないため、ホームルーターを選ぶのがベターです。

業務用のパソコン、IP電話やインターネットFAXといった基本的な通信機器のほか、POSレジや電子決済の機器など、店舗運営に欠かせない機器をホームルーター経由でインターネット接続しますが、中小規模の店舗であれば、データSIM通信でも快適にインターネットに接続できるでしょう。

そのほか、閉店後の従業員がいない時間の安全確認のために店内に監視カメラを設置し、不審な動きがあればオーナー、従業員のスマートフォンに通知するといった利用方法も可能です。

ホームルーターの同時接続台数が数十台という場合が多いので、中小規模の店舗であればホームルーター1台で間に合うでしょう。配線も不要なので店内の美観を損ないません。

建設現場

近年は建築現場でも現場管理や事務処理はインターネットを通じ、データのやりとりが増加しています。仮設の現場事務所にインターネット回線が必要ですが、現場は長くても1年ほどなので回線工事をするほどでもない、という場合はホームルーターが便利です。現場の写真や図面など、ある程度のサイズのファイルのやりとりもホームルーターなら問題なく行えます。

ここでひとつ注意したいのが、ホームルーターは契約した場所以外での利用はNGになっている場合がある点です。ひとつの現場が終了し、次の現場で引き続きそのホームルーターを持っていく、というのは場合によっては契約違反になってしまう恐れがあります。したがって、そのような場合はホームルーターの提供会社への問い合わせをおすすめします。

バックアップ回線

インターネット接続による業務の比重が高い場合、災害が発生して固定のインターネット回線が物理的に断線といった事態が発生すると、復旧するまで業務がストップしてしまいます。さらに、インターネットを通じて一刻を争うような業務の場合、回線の不通は計り知れないダメージを被るおそれがあります。

このような事態に備えてホームルーターはバックアップ回線として役立ちます。ホームルーターはデータSIMによる通信なので、物理的なインターネット回線が断線しても影響は受けません。ホームルーターに電力を供給できれば普段どおりにインターネットを行えます。

Free Wi-Fiとして開放

社内にゲストを招いて打ち合わせをする際、データを見ながら、またインターネットに接続して調べ物をしながら、というケースが出てきます。このときにゲストに社内Wi-Fiのパスワードを教えるのは、セキュリティの観点からあまりおすすめできません。

このような場合にホームルーターがあれば、その回線をゲストに開放できます。ゲストWi-Fiを提供したいが、社内ネットワークにその機能がない場合に役立ちます。

データ通信量の少ない法人

インターネットは欠かせないものの、テキストファイルやワードやエクセルなどのOffice系のデータのやりとりが中心、画像や動画といった大容量データ、数GBデータの送受信はあまり行わないという業務内容であれば、ホームルーターでも十分なことがあります。

今後、小さな支社・支所を作る場合に、固定回線をひかずホームルーターにすることで、コスト削減につながります。

法人契約できるおすすめホームルーター3選

法人契約できるホームルーターですが、意外と少数です。その中でおすすめのものを順番に紹介します。

T-GAIA「Relay2」

携帯電話等販売シェアNo.1のT-GAIA社が提供する高機能Wi-Fiルーターである「Relay2」は、法人でホームルーターとしての使用に十二分に耐えうるスペックを有しています。

「Relay2」は多機能型Wi-Fiアクセスポイントとネットワークセキュリティを1つの機器として提供しているため、既存の回線にLANケーブルでRelay2をつなぐだけですぐにWi-Fi環境を構築できます。

Relay2では通常の固定回線のほかにもデータSIMを用いたLTE回線も利用できます。したがって、災害などなんらかの事情で回線が切断されてしまったものの、電気・電源は確保できるという場合においては、LTE回線を用いての通信が可能になるため、バックアップ回線としての役割も果たしてくれます。

そのほか、最大で250の同時接続台数(機器によって変動あり)やゲストWi-Fiの開放も行えます。また、IEEE802.11規格を採用しているため、Wi-Fiのスピードも確保しています。さらに、Relay2はWi-Fiアクセスポイントにコンピューター機能を持たせた「エッジコンピューティング機能」を搭載しているため、回線負荷の軽減も実現します。

エッジコンピューティングの代表的な使用例として、Windowsのアップデートファイルのような同一ファイルは各機器からの要求に応じてその都度ファイルをダウンロードしなくてはなりませんが、Relay2ではキャッシュ機能を利用し、一度ダウンロードしたファイルを再利用することに回線負荷の軽減と高速処理を実現します。

Relay2 公式ページ

UQ WiMAX「Speed Wi-Fi HOME 5G」

UQ WiMAXが提供する「Speed Wi-Fi HOME 5G」の特徴は、その名が示すように「5G」回線が使える点にあります。5G回線を利用できれば、カタログ値で下り最大2.7Gbpsもの通信速度となります。

そして、機種によりますが、最大接続台数は40台となっていますので、小規模のオフィスであれば、同時接続数も大丈夫そうです。

月額料金、ランニングコストですが、プロバイダによって開きがある点に注意が必要です。自社の使用用途にあったプランが安いプロバイダはどこかを探す手間があるのでご注意ください。

ランニングコストが低いものとしては「Speed Wi-Fi HOME 5G」があります。最低利用期間の2年間以上ホームルーターを使う予定があり、できるだけ低コストで抑えたい場合はこちらもおすすめ候補のひとつに挙げられます。

NTTドコモ「home 5G」

NTTドコモが提供する「home 5G」ですが、こちらはNTTドコモのスマートフォンと同じ4G回線、エリアによっては5G回線を使用しているので、つながりやすさと通信速度の速さが特徴です。したがって、通信速度を重視したい場合は「home 5G」がおすすめです。

ちなみに、NTTドコモが提供している「PREMIUM 4G」は、名前こそ「4G」がついていますが、複数の技術を組み合わせて4Gであるにもかかわらず、スペック上1.7Gbpsもの最大速度を実現しています。

費用面に関しては、契約期間の縛りがない=いつ解約しても違約金が発生しないのが「home 5G」の特徴です。したがって、短期間試しに使ってみたい、ホームルーターが必要なのは数ヶ月程度という場合にも気軽に使えるのが「home 5G」のメリットです。

なお、端末を36ヶ月の分割払いにすると、月々の割引額で端末代を補填できるので、実質0円で入手できます。ただし、36ヶ月経過前に解約する場合、端末の残債を一括払いしなければなりません。

まとめ

工事が要らず、コンセントに挿せばすぐに使えるホームルーター。法人で契約する場合、さまざまなシチュエーションでの利用が考えられます。

しかし、注意しておきたいのが、使用する環境をあらかじめ考慮する必要があります。例えば、仮設の事務所で使う場合でも大容量のデータ送受信が想定されたり、多台数の接続を必要とするといったケースでは、一般的なホームルーターでは機能的・性能的に不十分な場合があります。

企業が業務ネットワークの一部として本格的に使うなら、今回紹介したT-GAIA社の「Relay2」がおすすめです。ホームルーターとして使えるだけではなく、エッジコンピューティング機能などによって、より快適なインターネット接続環境を提供します。また、一般的なWi-Fiルーターとしても使用できるため、幅広いシーンでの利用が可能になっています。

※本記事は執筆時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

※当サイトに掲載している情報は、万全の保証をいたしかねます。サービスの価格やスペック、契約・解約、キャンペーン等の詳細情報は、必ず各公式サイトでご確認ください。