9日放送の『1番だけが知っている』(TBS系)に、平昌五輪スキージャンプ女子銅メダリストの高梨沙羅が出演。メダルの後押しとなった愛読書を明かした。 それは、2013年12月に発売されて以来ベストセラーを記録している『嫌われる勇気』(著:岸見一郎、古賀史健/ダイヤモンド社)。 それまでは「みんなの期待に応えたい」という気持ちで競技していた高梨。しかし、本の中に書かれていた、“あの人の期待を満たすために生きてはいけない”、“お前の顔を気にしているのはお前だけ”、“過剰な自意識が自分にブレーキをかける”といった文章を読むうちに競技に対する意識が変わったと明かし、中でも、“世界とは、他の誰かが変えてくれるものではなく、私によってしか変わり得ない”という一文に感銘を受け、まさに「自分の世界が開けた」と語った。 2014年のソチ五輪では4位と力を出せなかった高梨だが、その後のワールドカップでは優勝を連発。だが平昌五輪を目前に控えたシーズンに入ると、これまでにない絶不調に。 だがその時に『嫌われる勇気』と出会った高梨は、「たくさんの方の意見を参考にしながらも、しっかり自分の道を生きていく」という自覚が芽生えたと語っていた。 高梨は、先の平昌五輪でスキージャンプ個人で日本人初のメダルを獲得したばかりか、その後も、男女通じてワールドカップ55勝という最多勝利をもぎとり、ギネス記録を樹立している。