【ネット系女子!】ファストからエシカルへ。人と地球に優しいファッションで「世界を変えたい」ギャルモデル、鎌田安里紗さん | RBB TODAY

【ネット系女子!】ファストからエシカルへ。人と地球に優しいファッションで「世界を変えたい」ギャルモデル、鎌田安里紗さん

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【ネット系女子!】ファストからエシカルへ。人と地球に優しいファッションで「世界を変えたい」ギャルモデル、鎌田安里紗さん
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  • 鎌田さんのスマホのホーム画面。大学院生活においてはスキャナーアプリの『CamScanner』は必須。「論文を1Pだけコピーしたいとき、写真を撮ってPDF化しています。画質もすごくきれいですなんですよ!」
  • 「中学時代にギャルに目覚めて、急に金髪に染めたりしていました。周りからはグレたって思われていたみたい(笑)」
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いまどきのネットを騒がせている女性たちを紹介する「ネット系女子!」。18回目はモデルの鎌田安里紗さん。

高校生のときにギャル雑誌のモデルとしてデビュー。2011年に慶應大学に合格し、現在も大学で研究を続けながら現役のモデルとして活動し、"ありちゃん"の愛称で10代の女子を中心に支持されています。一方、「エシカルファッションプランナー」の肩書きでは、同年代の女性に向けてSNSなどで積極的に"エシカルファッション"の考え方を発信したり、ファッションブランドとコラボして洋服をプロデュースしています。

定期的に開催する勉強会は、SNSのみの告知にもかかわらずすぐに即定員オーバーという人気ぶり。Instagramのフォロワーは27万人を越え、若い女の子たちが彼女のエシカルなファッションやライフスタイルを真似するなど、ファッション業界において大きな影響力を持っています。

・・・・・・というわけでありちゃん、さっそくですがエシカルファッションについて教えてください!

■「エシカルファッション」の楽しさを積極的に発信


――まず、エシカルファッションとはどういったものなんでしょうか?

「エシカル(ethical)とは『道徳、倫理上の』という意味なので、エシカルファッションという言葉を直訳すると『倫理的なファッション』。定義が明確に決まっているわけではないのですが、私はわかりやすく『人と地球に優しいファッション』と説明することが多いです」

――「人と地球に優しいファッション」っていい響きですね。

「そう感じてもらえると嬉しいです。人によって捉え方が違うのでひと言で定義するのは難しいんですけど、私は"どこで、どんな人が、どうやって作っているか"という服づくりの背景と、"いつまで着られるか、着られなくなったらどうするか"などの未来、つまり服を買う前・買った後のことを想像しながらファッションを楽しむ消費活動を『エシカルファッション』と考えています。

近年、流行を取り入れた服を安く買えるファストファッションのブランドが増えましたよね。でも、なぜ服を大量に生産できているのか、ちょっとだけ考えてみて欲しいんです。もしかしたら、早く安く作るために生産者さんの賃金を抑えたり、農薬や化学染料を大量に使っているかもしれない。その結果、生産者さんが貧しい暮らしを送ったり、環境に悪い影響を与えているかもしれない。

もちろん、こんなことを考えながら買い物をする人は少ないと思います。でも、エシカルファッションという考え方を知ることで、服が持つストーリーを考えるきっかけになると思うんです」

――でも、今や若い人たちにとってファストファッションは不可欠な存在です。



「流行の服がすぐ手に入るのは魅力的ですし、それに、金銭的な理由から、安い服を購入せざるを得ないないのもわかります。私だって、たくさんお金を持っているわけじゃないですしね。でも、流行っていて安いから買った服って、1年経てば着れなくなって結果としてゴミになっちゃう。それってすごくもったいないことだと思うんです。

自分が心底好きだと思える服を買えば、長く着れるし、結果として環境にも優しい『エシカルな消費』になるのにって。逆に言えば、ファストファッションの服でも、気に入ってずっと着続ければ、それもまた"エシカルな消費"といえると思います」

■"好き"という感覚が「エシカルな消費」につながる

――ファストファッションの服でも、大事に着続ければ「エシカルな消費」になりうると。

「私はそう考えます。エシカルファッションって、なにも全身エシカルファッションブランドで決めなければいけないわけじゃないんです。私自身も、自分のしたいファッションを楽しみたいと常に思っています。でも、オーガニックだったりフェアトレードにこだわりすぎると、自分のしたい格好をすることが難しくなる。それって、絶対長続きしないと思うんです。

だから、まずは自分の"好き! 楽しい!"という気持ちを大事にして買い物を楽しめば良いと思います。そうすれば、おのずと『エシカルな消費』になりますから」
――鎌田さんが服をプロデュースするとき、長く使えるように工夫してることはありますか?

「はい。まず、流行り廃りに関係なく着れるよう、表面的な流行は取り入れないようにしています。かといってベーシックすぎると若い子たちが買いたいと思わないので、素材やシルエットを工夫したりして、長く愛してもらえるようなデザインをいつも意識しています」



――エシカルファッションについての勉強会も主催されているそうですね。どういった勉強会なんですか?

「『インヒールズ』というエシカルファッションブランドと協力して、『めぐるファッションラボ』という勉強会を開催しています。『循環するファッション』という、服が出来上がるまでの過程を解説した本を題材にして参加者と話し合うんです。

基本的に開催の告知はSNSのみですが、評判が良いみたいで回を重ねるごとに参加者が増えています。たとえ明確な答えが出なくても、今ファッション業界が抱えている問題について考えたい人が増えているなって感じます」

鎌田さんのスマホのホーム画面。大学院生活においてはスキャナーアプリの『CamScanner』は必須。「論文を1Pだけコピーしたいとき、写真を撮ってPDF化しています。画質もすごくきれいですなんですよ!」

■エシカルファッションから、世界のしくみを変えたい

「中学時代にギャルに目覚めて、急に金髪に染めたりしていました。周りからはグレたって思われていたみたい(笑)」

――エシカルファッションに興味を持ったきっかけを教えてください。

「14歳のとき、家族で行ったバリ島で貧富の差を目の当たりにして、発展途上国のことが気になるようになりました。その後、東京の高校に入学してボランティア活動などを通じて発展途上国が抱える問題や、フェアトレードについて関心を深めていったんです。

同じ頃、ギャル雑誌のモデルとして活動したり、渋谷109でショップ店員をしていて、常に服が身近にありました。ファッションとフェアトレードを絡めてなにかできないかなって調べているうちに、エシカルファッションという考え方と、服が生産される課程には、とても過酷な環境での労働を余儀なくされている人たちもいる、という現実を知りました。そんな現状が容認されているということに段々腹が立ってきて(笑)、これはどうにかしなきゃって思ったんです」

――それから現在の活動に至るまで、鎌田さんのなかでは、どんな気持ちの変化があったんでしょう?

「ここ数年、ものづくりをする人と話す機会がたくさんあって、そのなかでさまざまな考え方やこだわりを聞いてきました。それがすごく楽しかったんです。話だけじゃなく、それを聞いたうえで服を選ぶことも楽しい。友達に服を褒められたときも値段だけじゃなくて、『どんな人が、どうやって作っているか』というストーリーを話せることにとても価値があるって気がついたんです。それからは私も、問題にフォーカスして批判するばかりでなく、ストーリーがあるものの面白さにもっと光を当てていこうと思うようになりました」

――若い人たちがエシカルファッションを取り入れるには、どうしたらいいでしょうか。
「『ファストファッションは悪で、エシカルファッションは正しい』なんて単純な対立構造をつくって批判するばかりでは、負のエネルギーが強くて、受け入れにくいですよね。私はSNSで、自分がエシカルファッションをただただ楽しんでいる様子をいつも発信しています。そういう部分を見せて、『ちょっと面白いかも』とか、『エシカルファッションってなんだろう』って少しでも気にかけてもらえたらいいなって。

そうやって私のスタイルを見ていくうちに、『自分の着たい服ってなんだっけ』ってふと考えてもらう。そしていずれは服を着た自分だけじゃなく、服を作ってくれている人のことも考えるようになってくれれば、それが、自分なりのエシカルファッションスタイルを見つける入り口になるんじゃないかなって思います」



最初は難しそうに思えた「エシカルファッション」も、話を聞いてみるといつからでも、誰にでも実践できそうな考え方ということがわかりました。それぞれ自分の暮らしと折り合いをつけながら、少しずつ"エシカルな暮らし"を実践していけば、鎌田さんの描く未来が訪れる日が、ちょっとだけ早まるかもしれませんね。



文:服部桃子(アート・サプライ)
撮影:有坂政晴(STUH)

鎌田安里紗(かまだありさ)

モデル、タレント、エシカルファッションプランナー。1992年、徳島県生まれ。高校進学と同時に単身上京。在学中にギャル雑誌『Ranzuki』でモデルデビュー。撮影などの活動を続けながら、2011年に慶應義塾大学・総合政策学部に現役合格。現在は同大学の大学院に進学、芸能活動も続けている。途上国の支援活動に関心が高く、自身のブログでも情報を発信。JICAの『なんとかしなきゃ!プロジェクト』のメンバーにも選出され、フェアトレード製品の制作やスタディ・ツアーの企画などを行っている。ニックネームは「ありちゃん」。
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