猫も杓子も交通系ICカードの時代に、きっぷを買うメリット | RBB TODAY

猫も杓子も交通系ICカードの時代に、きっぷを買うメリット

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猫も杓子も交通系ICカードの時代に、きっぷを買うメリット
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 Suicaなど交通系ICカードで改札口を通ることが当たり前になった今、あえてきっぷを買う機会は少ないかもしれない。でも、切符を買った方が便利な状況というは意外と存在するものだ。

◆Suicaなど交通系ICカードできっぷを買いたいケースは、意外にあるもの?
 交通系ICカードのSuica(JR東日本)とPASMO(首都圏の私鉄&バス)を所持していた筆者は、ある日、利用カードを片方に統一するため、きっぷ購入でチャージ残高を使いきろうとした(※交通系ICカードの払い戻しの際、チャージが残っていると手数料がかかることが一般的なため)。というのが、今回の話題のいわゆる“初期設定”的なところ。

 きっぷではなく売店で使ってもいいのだが、1円単位の端数が面倒なため、10円単位でわかりやすいきっぷのほうが便利だろう……と思った次第だ。その後、自分の周囲でも「家族の勘違いでSuicaがダブってしまったのだけれど、使い切るためにきっぷを買えるのだろうか」などという話も耳にした。はてさてどのようなものか……。

 交通系ICカードを持っていても、きっぷを使ったほうが便利なケースというのはいくつかある。そのひとつが東京駅の在来線と新幹線のような、管轄が異なる(JR東日本とJR東海)鉄道への乗り換えの場合で、最寄り駅から交通系ICカードでタッチ乗車すると、有人窓口で精算しなければ乗換改札口を通れない。最近では不慣れな外国人利用者も多く混雑が頻発する有人窓口で、新幹線の時間が迫りあせった経験をお持ちの方も、少なくないのではないだろうか。こうした際、きっぷを持っていればすんなりと自動改札を通ることができるのだ。

 これはJR乗車券ではないツアー会社系の新幹線・格安チケットを利用する場合なども同様だ。異なるJRが管理する新幹線駅では、交通系ICカードのタッチ乗車より、きっぷのほうが乗換えに便利なケースも少なくない。

 また、小田急ロマンスカーなどの特急列車に乗る場は、特急券というきっぷを買う必要が出てくる。

◆きっぷは交通系ICカードでも買える。が、なかには対応不可な鉄道会社や駅も
 とはいえ、券売機で現金を用意するのも面倒だ。SuicaやPASMOなど交通系ICカードで、きっぷは買えるのだろうか。

 答は、「(原則として)買える」。

 この「原則として」という部分がちょっと厄介なので、説明しよう。まず、JR各社の券売機であれば、交通系ICカードを挿入することで現金投入と同様にきっぷを購入できる。が、問題は私鉄の各駅だ。

 筆者の場合は都営地下鉄の駅できっぷを買おうとしたのだが、駅員に尋ねてみると、券売機によってきっぷが購入可能なものと、不可なものがあるらしい。しかも、改札口によって設置されている券売機はまちまち。

 たとえば、ある改札口のA券売機ではきっぷを買えるが、B券売機はNG。別の改札口にはきっぷを買えないB券売機しかないため購入不可で、さらに別の改札口に行くとABC券売機の3種類があり、C券売機はチャージはできてもきっぷを買えない……といったことも。よく見ると、券売機が種類ごとに色分けされているものの説明を聞かなければ、パッと見ただけでは判断するのは難しいかもしれない。

 ちなみに、同じ東京の地下鉄でも東京メトロは、交通系ICカード対応券売機(チャージ可能なもの)が各駅・各改札口に必ず設置されている。このように、私鉄の対応は各鉄道会社・駅ごとに異なるケースが珍しくない。どうしても不安な場合は窓口で購入することをオススメ。窓口でも交通系ICカードで支払いできることが大半だ。

 交通系ICカードできっぷを買うことは、日常的に交通系ICカードを定期券利用したり、チャージ分で乗車している社会人や学生などにとっては、たしかにレアケースかもしれない。また、鉄道網が発達している首都圏では、基本的にIC運賃のほうがきっぷを購入するよりも安い場合が多いのも事実(※IC運賃は1円単位、きっぷは10円単位のため)。

 が、特定区間や地方交通線や新幹線などできっぷのほうが安くなることもあるので、普段乗らない路線を利用するときは何も考えずに交通系ICカードをかざす前に、必ずスマホで最安値を検索する癖をつけよう。もし、切符の方が安い場合は、その交通系ICカードを、最寄りの券売機へ挿入だ。
《宮藤遊馬》

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