目標はお笑い芸人!? 初音舞プロに直撃〜女性プロ雀士インタビュー<3> | RBB TODAY

目標はお笑い芸人!? 初音舞プロに直撃〜女性プロ雀士インタビュー<3>

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 今回の先生役は、「はこパラオンライン」をはじめ衛星放送の番組などでも大活躍の女性プロ雀士、初音舞さん。非常に真剣にキビキビと麻雀を打つ姿がビデオでは印象的だったのですが、実際に話をしてみると、「お笑い芸人が最終目標です」と真顔で話しつつ、非常にしっかりしたビジョンと豊富な経歴をお持ちでした。本当に女性麻雀プロは、個性的かつ大人の方ばかりです。

---簡単に自己紹介をお願いします。

 「こんにちは。麻雀界の芸人部門、初音舞です(笑)。よろしくお願いいたします」

---定番の質問で恐縮ですが、麻雀を覚えたきっかけについて教えてください。事前のアンケートだと『とりあえずやってみた』との回答なのですが。

 「私は、麻雀がしたかったというより、雀荘に行ってみたかったんですよ。ようは頭のなかで描いていたイメージどおりなのかどうかを、ただ確認してみたかっただけだったんです。裸電球で、老齢の玄人ばかりで、タバコがもくもくしていて、最後は窓から逃げなきゃいけない(笑)。そういうイメージでした」

---かなり斬新な理由だし、イメージがまた偏ってましたね。

 「それで18歳の頃ですが、当時学生だったんですけどパチンコ屋さんでアルバイトをしていまして、同い年の子が『今日仕事が終わったら、雀荘に行こうぜ〜』とか話をしていて、『え、そんな怖いところに、簡単に同い年の子が行けるんだ〜』と驚いたんです。それで連れてってもらったんですけど、イメージとは真逆で、キレイだし明るいし、飲み物は自動的にもらえるし、若いお客さんばかりだし(笑)」

---そのとき、プレイはされたんですか?

 「もちろんまだ、麻雀を知らなかったので後ろで見ていたんですが、どう見ても『私でもできそう』なんですよ! みんな難しそうに考えているけど、簡単に見えて仕方がない。どうして悩んでいるのかが理解できない。それで『できると思うから、ちょっと変わってください』ってお願いして入れてもらって、そしたら初めて上がったのが“数え役満”だったんですよ!(笑)」

---えええぇ〜。それは凄いですね。

※麻雀に詳しくない方のための注釈:今回の講座で説明したとおり、麻雀の“役”には、通常の“役”と特別な“役満”とがあります。ただし、通常の役でも、たくさんの役やドラなどを同時に重ね合わせることで、役満級の高ポイントを獲得できる場合があります。これを“数え役満”といいます。

 「もちろん、役とかは全然わかっていなかったんですけど、ちょうど今日の講座でお教えしたように、『とりあえず同じやつを集めればいいんでしょ?』と思って、チンイツを作りました。最終的にはリーチ・一発・チンイツ・裏3+αみたいな感じで。点数とかも当時はわからなかったんですが、とりあえずこれで『楽しかったなあ〜』と感じて、ほぼ毎日のように麻雀にのめり込んでいきました。学校行かなくなっちゃいました(笑)。あとアルバイト先も、パチンコ屋さんから雀荘(ポリエステル100%)に変えました」

---そこでプロになることを勧められたんですね。

 「そもそも、麻雀にプロ制度があること自体知らなかったので、最初はビックリしました。当時は(プロになることを)さほど真剣には考えていなかったし、一緒に受けてみようかな、といった軽い気持ちで受験しました」

---でも、噂ではお笑い芸人も目指していたんですよね。迷いはなかったんですか?

 「『目指していた』じゃなくて『今も目指している』ので、過去形ではないです(笑)。小さいときから芸人にはなりたかったんですけど、どうやってなればいいのか、全然わからなかったし、昔は行動力もなかったのでそのままになっていました。麻雀を覚えてからは麻雀一筋になったので、芸人を目指すのは止めたんですけど、お笑いの新人向けの賞やイベントが最近増えてきているので、やっぱりやりたい! という気持ちもあります。実は一昨年にヨシモトの養成所に入りたくて、願書を出して、2次面接まで進んでいたんですけど、ちょうどその時期に母が大怪我をしてしまい、その看病などがあって養成所入りは諦めました。でもチャンスがあればやりたいなあ、とは思っています」

---そうすると将来の目標などは?

 「M-1グランプリに出たいと思っています! 好きな芸人はロバートの秋山くんや次長課長の河本さんですけど、尊敬する島田紳助さんが目標です(笑)」

---こ、これまでの回は、麻雀での目標を皆さんにお聞きしています。確かに、すでに世界チャンピオンの称号を手にして、いわば世界一なわけですから、麻雀においてはそれ以上の目標というのが具体的にしにくいのかもしれませんが……。

「もちろん麻雀で、より高みを目指すということはあります。あと、初心者の方からベテランの方まで、みんなが一緒に麻雀を楽しんでもらえるようなお店を、自分で出したいというのは思っています。お店の経営がうまくいったら、他の人にまかせて、あらためてM-1に出ることにします(笑)。まあ目標というより、夢ですね」

---オンライン麻雀はプレイされますか?

 「基本的に自分は“携帯族”なんですね。パソコンはまだ覚えたばかりなので、あまり慣れていないんです。ですのでふだん『はこパラ』で日記を書かせていただいてます。それでじっくり時間をかけられるときは、回数は少ないですけど、オンラインゲームに参加させていただいています」

---はこパラで知り合った方とかはいらっしゃいますか?

 「はい、いっぱいいます。リアルに麻雀を囲んだこともありますし、お店に来ていただいた方に『フレンドリンクしてください』と申し込まれるケースもありますね。『はこパラ』自体、最初から麻雀好きの人がたくさん集まっているわけですから、自分の活動予定などは極力はこパラでお知らせするようにしています。そうするとそれを見て会いに来てくれたりもしますね」

---ブログが2つあるということで、内容を書き分けていたりはしますか?

 「麻雀のことより日常生活の報告が多いんですけど、はこパラの日記のほうが自分のブログ(『世界チャンピォン初音舞☆舞ペースな日常☆』<http://blog.livedoor.jp/champion1225/>)より“はっちゃけてる”(笑)かもしれませんね。実際、フレンドリンクで友だちとだけ繋がっている感覚ですから。『これっていいのかなあ?』と自分でも思うような下らないことも書いてたりします(笑)。そのぶん、本音だったりしますけど」

---じゃあ、はこパラの日記のほうが、より素顔の初音プロだったりするわけですね。

 「“実はこんな方だったんですね”といった反応はときどきいただきます。ほぼ1年前から自立して、実家を出て生活しているんですけど、当然、初体験の出来事ばかりなんですよ。恥ずかしながらできないことやわからないことがたくさんあって。洗濯物のマークとか電源ボタンとか(笑)。そういうものを写メでレポートすると“え!初音プロって、麻雀中はしっかりした人に見えるのに、何もできない人だったんですね”ってファンの方に驚かれてしまったり。でもすごくいろんな意味でコメントや皆さんの反応に“助けられている”というのはあります」

---今日の先生ぶりもハマっていましたし、ファンの方同様に、すごくしっかりした方だと思っていました。

 「いや〜、実家で甘やかされて育ったせいで、なんにもできないんですよ。とにかくはこパラやブログにいただくコメントは、私にとって、だいぶ励みになっています。ヒマさえあればはこパラのコメントはケータイから読んでいます」

---そうなんですか。

 「落ち込んだりしたときに『こんなことがあったんだけど……』といった書き込みをすると、本当に皆さんが『気にするな』『頑張れ』と励ましてくださったり、直接の知り合いになってくると、直接ケータイにメールや電話をくださったりします。ブログやはこパラのコミュニケーションがなかったら、一人暮らしそのものが続かなかったかもしれませんね」

---フレンドに助けられてますね。

 「そういえば、はこパラのフレンドリンクで、お笑いのほうのお弟子さんも5人ぐらいいます(笑)。麻雀のほうの弟子はいないんですけど(笑)。ただ現在、女子プロを目指す子たちを育てる企画をある麻雀店(名古屋・ウィング)と進めています。その子たちがプロになってくれたら嬉しいですね」

---門下生の直弟子ですね。そういえば、今日は初心者向けの役ということで、“タンヤオ”“トイトイ”“チートイ”“チンイツ”“リーチ”の5つを選んでいただきましたが、ふだんのご自身の打ち方では、どういった役を重視されますか?

 「いや〜手なりですね。もちろん点数が必要といった条件があれば、それなりに役は重視しますけど、ふだん打っているときは、ほとんどが手なりです」

※麻雀に詳しくない方のための注釈:「手なり」とは、特定の役を意識せず効率を最大に優先して、ツモった牌ごとにその場の判断で打っていく打ち方です。点数を考慮しない初心者的な打ち方のため、あまり良いとはされていませんでしたが、リーチと組み合わせることで破壊力が出るため、近年はスピード重視の戦法として見直されている面があります。

---ということは、わりと現在の主流であるリーチ重視の戦法をとられているということですか?

 「仕掛けがあまり得意ではないので、面前派は面前派だと思います。だけどリーチだけに頼るかと言われるとそうでもなくて、やはり長年、雀荘で働いていたため、メンバーっぽい打ち方というか、がつがつリーチをかけるわけではないです。基本的には大人しーく(笑)、深く構えて打つタイプと言えるかもしれません」

※麻雀に詳しくない方のための注釈:「面前」(めんぜん)とは、『ポン』や『チー』などの鳴きを使わず、できるだけ自力のツモだけで手牌を仕上げる打ち方です。『鳴き』は、テンパイが速くなるメリットと同時に、リーチができなくなる、他の人に自分の作戦がばれる、点数が低くなるといったデメリットがあります。

---では最後になりましたが、これから麻雀を覚えたい初心者の皆さんに、メッセージをお願いします。

「基本的に夜の時間帯が多いと思いますが、はこパラオンラインにも顔を出しているので、お時間のある方はぜひ遊びに来てください。お待ちしております」

---ありがとうございました!

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 初音舞プロは、サービス精神旺盛に人を笑わせてくれるんですが、その反面、お話の流れがとても論理的でわかりやすく、きっとすごく気配り上手かつ研究肌の人なんだろうなあと感じました。世界チャンピオンになるべくしてなったという気がします。なんだか、キビキビした教え方とか思い切りのよいところなどが、麻雀の打ち方そのままでした。

 それとお笑い関係への造詣と考察も深くて、オフレコタイムは、昨年末のM-1グランプリや年末年始のお笑い番組の話などで大盛り上がり(麻雀はできなくてもいいから、お笑いのネタを書いてくれる相方募集中だそうです)。もちろん麻雀の話も興味深いことばかりで、とにかく笑いが絶えないインタビューとなりました。
《藤原晶子》

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