オンナの麻力!?養成講座「女性雀士に学ぶ麻雀」〜第4回:初音舞プロ「麻雀の役を覚えよう!」 | RBB TODAY

オンナの麻力!?養成講座「女性雀士に学ぶ麻雀」〜第4回:初音舞プロ「麻雀の役を覚えよう!」

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本日の講師役は、初音舞プロ
  • 本日の講師役は、初音舞プロ
  • 先生コスプレになってノリノリ状態の初音舞プロ
  • おもな麻雀の「役」一覧
  • おもな麻雀の「役満」一覧
  • 気分は女教師? レクチャー中の初音舞プロは、微笑みつつも眼がマジです
  • ツモに関係なく自由に作れるはずなのに、けっこう難しい
  • タンヤオ
  • 完成した役について解説する初音舞プロ
◆前回のあらすじ

 さて、第1回講座では渡辺洋香プロに麻雀の基本を、第2回講座では手塚紗掬プロに捨牌の選び方を教えていただきました。いわば山登りの基本と、足の進め方を教わったようなもので、ここからは「どういうルートで山を登るか」が重要になってきます。これまでにも何度か話が出ているとおり、麻雀には「役(やく)」があって、最終的な牌の並び方=役によって、点数がぜんぜん違ってくるのだそうです。というか役がない場合は、基本的にあがれない! だから、この役をどうやって作るかが、ある意味、麻雀の最大の醍醐味なんだとか。

 “大人のオンナ”に成長することを目指して、プロに麻雀を教えていただくこの企画。今回は、初音舞(はつねまい)さんに、「役」の基本を教えていただきました。

◆いよいよ麻雀の「役」を覚えることに

 今回は、近々実際にゲームすることを意識して、基本の「役」を覚えることになりました。いつもの会議室で麻雀講座がスタート。今回お招きしたプロ雀士は初音舞さんです。

 なんと、初音さんは「第1回世界麻雀選手権大会」で優勝されており、「世界チャンピオン」なのだそうです。世界チャンピオンに麻雀を教えてもらえるとは! 今日は気が抜けないなあ、と緊張しつつ初対面。ところが実際にお会いしたら、底抜けに明るい方でした。笑い話を織り交ぜつつ、スムーズに明るくキビキビと喋る口調は、まさに先生そのもの。スタイル抜群の長身にメガネと指示棒というコスプレ(?)も見事に似合っています。後で聞いたら、レースクイーンのお仕事をされてた時期もあるとか。うーん、納得です。

 さてそういうわけで、まずは元気に初音舞さんの挨拶から始まりました。

 「はい! 今日はヨロシクお願いしますね!(満面の笑み)」

---こ、こちらこそよろしくお願いいたします。え〜とですね、今までの先生からも、何度かキーワードとして“麻雀には『役』が必要”と聞いてきたんですけど、これについて今回は詳しく教えてください。

 「了解です! まず、これまでのセンセイが説明してきたとおり、麻雀で上がるには『役』が必要です。この役というのは、『牌の組合せ』のことですね。トランプのポーカーだったら、ワンペアとかツーペアとかフルハウスとかの“役”があるけど、それと同じです。よりキレイな並び方が出来たら、役としても高得点になります」

--まずは『整って見える並び方』ができればいい、ということですか?

 「そうですね。“同じ種類の牌ばかり”とか、“同じ数字ばかり”とか、だいたい『整って見える並び方』が完成すれば『役ができた』と思っていいでしょう。もちろんキチンとした条件があって、それをクリアしていないといけませんけど。基本的には30種類近い“役”が麻雀にはありますよ。とりあえず表を見て、名前だけでも覚えておいてください」

---わぁ、けっこう多いですね〜。

 「今日1日で全部覚えるのはムリだと思うわ(笑)。でもなんとなく『キレイに並んでいる感じ』『何かしら法則がある感じ』だけ掴めば、それで構いませんよ。それに、オンライン麻雀でプレイするときは、自動的にパソコンが役を見極めてくれるし」

---役はこれで全部ですか?

 「実は、“役満”(やくまん)と呼ばれる、さらに高難度な特別役が10種類ほどあります。だから合計で、ほぼ40種類ぐらいということになります」

※麻雀に詳しくない方のための注釈:トランプでローカルルールがあるように、麻雀の役および役満についても、地域または国によって異なることがあります。ここでは一般的なルールをもとにカウントしています。

---うーん、正直、いつまで経っても覚えられそうにないです。

 「かなり複雑な組合せもあるし、役満なんて年に1回できるかどうか、という感じですよ。だから今日は、『オンライン麻雀でのプレイに参加できるレベル』を目標にしましょう。だから“これだけは必須!”という初心者向けの役を、『5・つ・だ・け』覚えてください♪」


---“5つ”ですか!? よかった〜。それならなんとかなりそうです。

 「(笑)ではそういうわけで、今日覚えてもらうのは、“タンヤオ”“トイトイ”“チートイ”“チンイツ”“リーチ”の5つに絞ります。ガンバって覚えてくださいね」

◆その前に上がり方の確認〜「ロン」と「ツモ」って?

 「では、役の前に、その使い方をおさらいしますね。これまで教わったことと重なる部分もあるかもしれないけど、復習だと思ってください。まず麻雀は“4メンツ1雀頭を作る=14枚の牌を使う”というのはOKですね? 実際には手元に13枚あって、残り1枚を付け足したら完成、という状態まで作り上げていきます」

---はい、大丈夫です。その状態を『テンパイ』っていうんですよね。

 「そうそう、仕事が忙しくて身動き取れないときに『テンパってる』ていう言い回しをするけど、あれは麻雀の『テンパイ』から来てるんですね。ようは、“もう形ができ上がっていて、他に変わりようのない状態=あと1歩で終わり(上がり)”ってことなんですね。さて、手持ちの牌がテンパイしているときに、完成する牌をツモりました」

---これで上がれるんですね。

 「そうそう、ツモってきた牌で完成した場合、そこで上がりです。この上がり方はそのまま『ツモ』と言います」

---あと、もう1つ、“他の人が捨てた牌で完成する場合”もあるんですよね。

 「そうそう、他の人が捨てた牌で完成した場合、それも上がりです。この上がり方は『ロン』といいます。つまり麻雀の上がり方には『ロン』と『ツモ』の2種類があります」

---でもどっちも上がりなんですよね? 区別しないといけないんでしょうか?

 「麻雀の場合、上がりのときに必ず声を出して『ロン』または『ツモ』と、ちゃんと言わないとダメなんですよ。正しいほうを言ってから、牌を倒して、みんなに見せて、点数を申告する。この手順を抜かしたり間違ったりした場合は、上がりが無効になっちゃいます」

---え〜! せっかく完成したのに〜!?

 「そう! だから、『自力で上がったらツモ』『他人の捨牌で上がったらロン』という違いを、しっかり覚えてください。ただオンライン麻雀なら、もちろん発声も必要ないし、自動的に点数計算などの手順を進めてくれるから、安心してください」

---そうでした! それならなんとかなりそうです。

 「ただ、さらに大切な違いがあって、麻雀は『ツモは役がなくてもOKだけど、ロンは役がないとダメ』というルールになってます」

---不思議な違いですね〜。

 「『ツモ』というのは、“自力でガンバったご褒美”として、それ自体で1つの役になっているの。だからいつでも上がれるんだけど、“他の人の力(捨牌)を借りる”ロンは、役がないといけないんだと考えてください。だから正しくは『役がないと上がれない』『ツモは役だけど、ロンは役じゃない』ってことになります」

---そう考えるとスッキリしますね。

 「とりあえずはシンプルに、“ツモは基本的にいつでもOK”“ロンするには役が必要”という点を忘れないでくださいね」

◆おすすめの役 その1:タンヤオ(断幺九)

 「さて、まずは初心者が覚えておきたい役その1は『タンヤオ』です」

---これはどういう役なんでしょう?

 「タンヤオは、2〜8の牌だけを使って、3枚4組+雀頭を作る」のが条件になります」

---1と9、それに字牌が使えないんですね。

 「そう、数字を使うのが前提なので、萬子と索子と筒子のどれかになります。逆に2〜8の牌であれば、萬子と索子と筒子、どれを使っても構いません。ただし、3枚組は基本ルールで説明したとおり、同じ種類じゃないと有効になりませんよ」

---筒子の4と、萬子の5・6で作っても「4・5・6」の1セットにはならない、ということですね。

 「そうです。そういうときは萬子だけ、あるいは筒子や索子だけで『順子』(しゅんつ、数字の並び3枚)または『刻子』(こうつ、同じ数字3枚)を作ってください」

---タンヤオは、覚えやすいですね。

 「そうですね」

---あの〜先生、1つだけ質問があるんですが?

 「はい、なんですか?」

---実は、私、市販の麻雀入門書を買って読んでいるんです。その本には「初心者はまずピンフを覚えろ」と書いてあったんです。ピンフは簡単に作れる基本の役だって。タンヤオよりピンフのほうが大事じゃないんですか?

 「その本に書いてあることも間違いではないです。確かにピンフは、作りやすいし、麻雀の基本となる役の1つです。確率だけで言えばタンヤオより効率がいいかもしれませんね。でも、私は本当の初心者にはまずタンヤオを作戦のベースにすることをお勧めします」

---どうしてですか?

 「まず、ピンフは実は覚えにくいんです。ピンフの場合、3枚4組は必ず数字の並びになりますが、雀頭の2枚にいろいろな条件があるんです。数字だけでなく字牌も使えるんだけど、このときに、自分の座り位置やゲームの進行具合によって使えるものと使えないものが出てきて、これが1ゲームごとにどんどん変わるんです。あと字牌でも白発中はダメとか、かなり複雑なんですよ」

---そうなんですか? だとすると覚えにくいですね。

 「あと、詳しくは次回、杉村プロが説明してくれる予定ですけど、『ポン』や『チー』などの『鳴き』を使っても『タンヤオ』は有効です。それに比べて、ピンフは『鳴き』を使った瞬間、無効になります。だから、ずっと最後までツモ牌だけで作り上げないといけないから、時間もかかるんですよ」

---わかりました! 『鳴き』はまだわからないけど、断然タンヤオのほうが初心者向きなんですね。

 「はい。ですので、とにかくまず1番に意識する役は『タンヤオ』だと思ってください」

◆おすすめの役 その2:トイトイ(対々和)

 「では、次に初心者が覚えておきたい役その2は、『トイトイ』です」

---あ、これはわかりやすいですね。同じ牌ばかりだ。

 「そう、トイトイでは、『同じ牌3枚を4組+雀頭を作る』という形になります」

---タンヤオと違って、字牌とかも使って構いませんか?

 「もちろん、別物の役なのでOKです。うまく役を重ね合わせたら『タンヤオで、しかもトイトイ』という風に、同時に違う役を作り上げることもできますよ」

---うわ〜上級編ですね。でもトイトイだけ、タンヤオだけ、と分けたほうが簡単だし速いですよね。

 「もちろんです。毎回、両方同時に作り上げるのはムリだから、早い段階でどちらに進むかを見極めたほうがいいでしょうね」

---役作りには、『どの役を最終的に作るか』というゴールのイメージが必要なんですね。でも同じ牌ばかりツモってこないといけないから、運が強くないとダメですね。

 「いえいえ、自力だけで作るのは大変だけど、タンヤオと同じくトイトイも、『ポン』を使って鳴いても有効です。だから、鳴きも使えば、そこそこ進めやすい役ですよ。同じ牌が2枚手元にあったら、どんどんポンしちゃうと、あっという間にトイトイができ上がります」

◆ おすすめの役 その3:チートイ(七対子)

 「さて、次に初心者が覚えておきたい役その3は、『チートイツ』です」

---これもわかりやすい形ですね。でも『同じ牌3枚を4組+雀頭を作る』というルールからは、外れているような……。

 「そう、チートイツは麻雀のルールのなかで、ちょっと異質な役なんです。チートイツだけは『2枚組を7セット作る』という形になります。文字どおり、『7個の対子(といつ)』ですね」

---形がキレイだし、意外と簡単そうです。

 「確かにチートイツもわかりやすい形の役ですね。ただチートイツを進めていると、同じ牌が3枚揃ったりして『トイトイ』と迷うときが出てきます。進め方を悩む役だと言えるかもしれません」

---え〜、そういうときはどうしたらいいんでしょう?

 「見てのとおり、3枚組を作る役ではないから、チートイツでは『ポン』ができません」

---あ、なるほど。ポンしたら、その瞬間からは『トイトイ』に進むしかないんですね。

 「だから、チートイは最後まで自力で作る必要があります。他の人が攻めの姿勢で、こちらはじっくりと戦いたいときは、チートイツに進むといいでしょうね。逆に序盤から簡単にポンができそうなとき、3枚組みが2つできたとき、他の役が同時利用できそうなときなどは『トイトイ』に進むといいでしょう。とりあえずはわかりやすい形なので、『チートイもあり』ぐらいの気持ちで覚えておくと、打ち方の幅が広がります」

◆ おすすめの役 その4:チンイツ(清一色)

 「さて、次に初心者が覚えておきたい役その4は『チンイツ』です」

---これも非常に覚えやすいですね。同じ種類しかない!

 「そう、チンイツは文字どおり『1種類で作る役』です。萬子、索子、筒子のどれでもいいから、どれか1種類だけで手牌を作ります」

---キレイな手牌ですよね〜。でもこれ、とても難しい気がするんですけど。

 「そうですね、チンイツは、まず1種類だけで作るから、同じ牌ばかりツモってこないと、そもそも完成しません。だから、かなり運の要素が必要になります。ただこれも『鳴き』を使ってもよい役なので、ポンとチーを駆使すれば、そこそこ上がれますよ」

---“わかりやすいけど、そのぶん難しい役”なんですね。

 「そうですね。覚えておいて損はない役です。ただ“どの牌で上がりになるか”が非常にわかりにくくなることが多いんですね」

---そうなんですか?

 「“多面聴”(ためんちゃん)というんですけど、上がりの1枚にできる牌が何枚もあるケースが出てくるんです。特に『鳴き』を使っていない場合は、上級者でも一瞬では判定できないこともあります」

---うぇ〜、そんな役だったら、私たち初心者にはムリなんじゃあ……。

 「だからこれも、『チンイツもあり』ぐらいの気持ちで覚えておく役ですね。スタート時点で8、9枚以上同じ種類の牌があったときとかに思い出してください。もしどうしてもムリなときは、字牌もまざった『ホンイツ』(混一色)という役にグレードダウンする手もあります。」

◆おすすめの役 その5:リーチ

---「リーチ」は、聞いたことあります。完成=テンパイを宣言すること、ですよね。

 「そうそう、まさにそのとおり! リーチは『テンパイを宣言すること』です。これで、まったく役がなくても上がれるようになります。とにかく、どんな形でもいいからテンパイさせて、リーチしちゃうだけ」

---簡単ですね〜。

 「でも、もちろんデメリットもありますよ」

---前回、習いました! 敵にテンパイがバレちゃうんですよね。宣言しているのだから当然ですけど。

 「そうそう、それも大きなデメリットだし、あとからどんなによい牌が来ても、入れ替えできないんですよね〜」

---うーん。じゃあやっぱり、リーチはしないほうがいいんでしょうか?

 「いえいえ、リーチはどんどんするべきです。とりあえず誰から何が出ても上がれるわけだし、『一発』『裏ドラ』といったラッキーポイントも付くので、お得なんですよ」

◆役はいくつでも同時利用可能!? しかも点数が倍々に!

 「あと役は同時利用することもできます。役は重ね合わせることで、どんどん点数が高くなるから、たくさんの役を同時に駆使できるようになれば、上級者にステップアップしたと言えますよ。たとえば、リーチはどんな役とでも同時利用が可能ね。ちなみに今日習った役の中では、『タンヤオ and トイトイ』『チンイツ and チートイ』『タンヤオ and チンイツ and チートイ』なんて重合せが、同時に利用できますよ」

---そういうケースって、そんなになさそうですけど……。

 「そんなことないですよ〜。たとえば図の例を見てください。ここでリーチしちゃうと、『リーチ』しか役がないけど、ここにある『1萬』を『2筒』に入れ替えてからリーチできたら、待ち牌がだんぜん増えるし、『タンヤオ・チンイツ・リーチ』になるの。麻雀の点数は役が重なると、倍々に膨らんでいくから、この場合だと最終的な点数では、だいたい10倍以上変わってくるんですよ」

---そんなに変わるんですか! なるほど〜。

 「逆に、よく考えるとわかるんだけど、絶対に同時利用できない役もあるわ。たとえば『トイトイ and チートイ』は、絶対にあり得ない同時利用ですね。『2枚7組を作る』のと『3枚4組+雀頭を作る』のは、どうやっても同時には無理ですもん」

---役は同時利用できるから、いろんな重ね方があるんですね。

 「テレビCMとか麻雀マンガとかで“メン・タン・ピン・ドラ3”とか“リーチ・一発・ホンイツ・チートイ”とか呪文みたいなのを唱えているのを聞いたことがあるかもしれないけど、あれは、上がったときに、重ね合わさった役の名前を、ひとつずつ並べて唱えて、確認しているんですよ」

---了解です! とりあえず“タンヤオ”“トイトイ”“チートイ”“チンイツ”“リーチ”については把握しました。

 「今日覚えたこの5つはもちろん、知らない役についても、麻雀本を読んだり、実際にオンライン麻雀をプレイしたりして、覚えていきましょうね」

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 しゃべり口調も流ちょうでテンポ良く、教え上手な初音プロ。本当に普段先生をやっているのではないかと思いました。役についてもわかりやすいものばかりだったので、今日のレクチャーは今まで以上にスムーズに終了です。

 ただ、実戦でもそれが活かせるかは別問題。ついにまったく知らない人と対戦するときが近づいてきました。いよいよ次回は「はこパラオンライン」でオンライン麻雀に挑戦です!

 ただ、まだまだ初心者の私たちでは、とても勝てそうにありません。そのために、最後のとっておきの切り札として、「鳴き」と「役牌」を杉村えみプロがレクチャーしてくれる予定とのこと。この2つを駆使すると、格段に速いスピードでテンパイできるのだとか。

 では次回もお楽しみに。

◆今日覚えたこと
・麻雀では、上がるときに「役」が必要になる。
・上がり方には、自力でツモる「ツモ」と、他人の捨牌で上がる「ロン」の2つがある。
・ロンで上がるには、かならず「役」が必要になる
・初心者は、とりあえず“タンヤオ”“トイトイ”“チートイ”“チンイツ”“リーチ”の5つを覚えて、常に意識しておく。
・役は、2つ以上同時に組み合わせて作ってもよい
《藤原晶子》

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