オンナの麻力!?養成講座「女性雀士に学ぶ麻雀」〜第3回:手塚紗掬プロ「テンパイへの向かい方」 | RBB TODAY

オンナの麻力!?養成講座「女性雀士に学ぶ麻雀」〜第3回:手塚紗掬プロ「テンパイへの向かい方」

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シックな私服で再登場の手塚紗掬(てづかさきく)プロ
  • シックな私服で再登場の手塚紗掬(てづかさきく)プロ
  • 指示棒を手にしたら、熱血先生に変身
  • 第2回麻雀講座はテンパイが目標。とにかく「リーチ」を目指すことに
  • きちんと牌を並べて、実戦さながらにゲームを進めていく
  • 配牌に「西」をツモってきた。何を切る?
  • 数字牌は縦にも横にも伸びるが、字牌は横にしか伸びない
  • 「6索」をツモってきた。何を切る?
  • 「5索」をツモってきた。何を切る?
◆前回のあらすじ

 少し遅くなりましたけど、あけましておめでとうございます。この年末年始、皆さんの麻雀の腕は進歩しましたか? お正月には、テレビで麻雀番組をやっていましたよね。私も、少しでも勉強になるようにしっかり観戦していました。でも、やっぱりまだまだわからないことだらけ。特に「どうしてそっちじゃなくこっちを捨てるの」という、「捨てる牌の選び方」が最大のナゾ。

 そんな私たちがマージャンを覚えるためのこの企画。今回は、「はこパラオンライン」で活躍中の手塚紗掬(てづかさきく)さんに、テンパイに向かうための基本を教えていただきました。

◆第2回・麻雀講座は、テンパイすることがゴール地点

 前回と同じく、会議室での講座スタイルで麻雀の授業がスタート。手塚紗掬先生は黒のシックなワンピースで登場です。華奢な姿はお人形さんみたい。なんかもう、このお姿を見ただけで、麻雀がうまくなりそうな気になります。しかし現実はそう甘くない! 今日もまた牌との闘いがスタートです。

 さて、第2回の麻雀講座は、実際のゲームと同じように牌をツモって切って、「聴牌」(テンパイ、あと1枚で上がれる状態)までこぎつけるのが課題です。

 「前回の渡辺洋香プロの授業で『手元の牌は14枚』『その14枚で、4メンツ1雀頭を作る』ということは習ったと思います。ですので、今回は実際にプレイしてみましょう!」

---え〜っ!? いきなり実戦? 本当に大丈夫でしょうか?

 「大丈夫ですよ〜。『1枚とってくる』→『どれがいらないか考える』→『いらない1枚を捨てる』を繰り返すだけですから。パズル感覚で挑戦してみてね」

 さっそく牌を実戦そのままに並べます。手際よく牌を4人分くばってくれる手塚プロ。

 「今みんなの手元に来た牌を『配牌』(はいぱい)といいます。この配牌は、ほぼ100%バラバラの状態ですから、これをテンパイまで育てないといけません」

 レクチャーを進めやすいように、全員の配牌を倒して、オープンな状態でゲーム開始となりました。

 「まずこの配牌を見てください。筒子の5・6・7は1メンツできあがってるけど、他はほとんどばらばらですよね。ここに西をツモってきました。さあどれがいらないかな?」

◆記念すべき人生初の捨牌1枚目は字牌から

---え〜、どれもいらないように見えますけど。とりあえず、どの牌ともくっついていない、『2萬』『1筒』(丸いやつ)『中』あたりでしょうか?

 「そうですね。本当は『役』なんかもしっかり考えないといけないんだけど、今日はあくまで練習なので、わかりやすいように進めますね。ここでは『中』を切りましょう」

---どうして『中』なんですか?

 「数字の牌に比べて、字牌はくっつきにくいんです。たとえば『2萬』は、『2萬』だけじゃなくて『1萬』や『3萬』を次に持ってきたら、順子(シュンツ、続き数字の牌)になる可能性が広がるわけ。でも『中』なんかの字牌だと、同じ『中』を持ってきて刻子(コウツ、同じ牌の牌)を作るしかないわけ」

---数字牌は前後につながるけど、字牌はその可能性がないんですね。

「そうそう。『2萬』は『1・2・3萬』『2・2・2萬』『2・3・4萬』になる可能性があるけど、『中』は『中・中・中』にしかならないから。ちなみに数字の並びが続くのを『横に伸びる』、同じ牌が続くのを『縦に伸びる』といいます」

---じゃあ、『中』を切ることにします!

 「同じように、他の人もツモって切るのを繰り返しますね。さあ、一周して、次は『6索』をツモってきました。何を切る?」

---字牌は伸びないから、『東』か『西』? でも『東』も『西』も、もう2枚ずつ持ってますよね……。

 「そう、もう1枚来るだけで、3枚セットになるから、これを切るのはもったいないわ。だから『2萬』か『1筒』のどちらかがいいでしょうね」

---うーん、ぜんぜんわかりません……。

 「ここでは『1筒』のほうを切ります。なぜかというと、完成しそうなパターンの数が違うからです」

 そうなんですか?

 「さっきもいったように、『2萬』は『1・2・3萬』『2・2・2萬』『2・3・4萬』のパターンになる可能性があるよね。それに対して『1筒』は?」

---あ! 『1筒』は『1・2・3筒』か『1・1・1筒』の2つしかない。

 「そうなの! 1筒が伸びるには、1筒か2筒か3筒を次にツモらないといけない。それに対して2萬が伸びるには、1萬か2萬か3萬か4萬を次にツモらないといけない。こういう牌を『有効牌』と言うんだけど、ちょっとでも有効牌を引く確率が高いほうの『2萬』を残して、『1筒』を先に切りましょう」

◆基本は確率を考えながら、上級者は役を考える?

---なるほど〜、つねに確率を考えないといけないわけですね。次は『5索』をツモりました。

 「さあ、なにを切りましょう?」

---う〜ん、そのまま見た目では、『2萬』を切っていいように思いますけど、『3索』でもいいように思います。

 「そうかなぁ? たしかに『3索』は、直接どこにもくっついてないように見えるけど、もし次に『4索』をツモったら、どうなる?」

---あっ! 5索とくっついて『3・4・5索』で1メンツになりますね。

 「そうそう。こういう形を『間張』(かんちゃん)っていうの。『4・5』とか『6・7』とかの『両面』(りゃんめん)に比べると、確率は低いけど、メンツになるかもしれないから、見落とさないようにね。他にも間張がないかな?」

---大丈夫です!『6・8索』も間張ですね?

 「正解〜♪。だけど、実はもう1つ間張があるの。9筒が2枚揃ってるから見落としそうだけど、『7・9筒』の間張が隠れているのよね」

---本当だ〜。こ、これは気づきませんでした。

 「牌が入り組んでくると、間張は見落としやすいから気をつけてね。とりあえずここで切るのは『2萬』がいいでしょう。次に進みましょう」

---今度は『8索』をツモりました。あれれ、同じ牌がたくさんになってきました。

 「うーん、なかなか面白い形になってきたわねえ」

---ぜんぜんわかりません……。やっぱり『3索』? それとも間張を崩さないように『8索』?

 「いちおう“役”は考えないってことにしてましたけど、こういうふうに、同じ牌2枚ずつばかりで作る役に“七対子”(ちーといつ)って役があるの。この手牌は七対子の可能性が出てきたわねえ。上級者はちゃんと役を考えながら牌を選択するの。さて、計算は難しくなるので説明は省略するけど、ここでは『3索』を切るのがよさそうね」

---了解です。『3索』切ります! ツモります! 『8筒』です!

 「さっき説明した『7・9筒』の間張を、見事にツモったわね」

---どんどん複雑になってきました〜。

 「この手牌は、縦にも横にも伸びてて、かなり選択が難しくなってきたけど、今日のテーマは手作りよりテンパイ重視だから、横に伸ばすのを基本にしましょう。だからここでは、七対子は見送ることにして、『9筒』を切ります。こうすることで『5・6・7・8・9筒』が残りますよね。つまり『5・6萬』の両面待ちと、『7・8・9筒』の1メンツが残る形になります」

---ただ効率だけじゃなくて、役や残る形も考えるんですね。次のツモは、『7筒』です!

 「有効牌ね。ちょうど残した『5・6萬』の両面待ちにくっついたよ!」

 手がどんどんキレイになってきて、嬉しいです。でも、これもまた何を切ったらいいか、迷いますね……。

 「ではここで、一度原点に戻りましょうか。作らないといけないのは『4メンツ1雀頭』でしょう。いまの状態は?」

---えーと、筒子で2メンツあって、2枚セットが3組あるから『2メンツ3雀頭』です。

 「雀頭候補が多すぎ、というわけね。だから、せっかく揃っている2枚組だけど、『8索』『東』『西』のどれかを捨てちゃいましょう」

---なんか、もったいない〜。『5索』や『6索』じゃダメですか?

 「ここで確率計算だけど、『5・6索』の並びがメンツになるには『4索』か『7索』を引かなきゃいけない。つまり、残り8枚のチャンスがあるわけ。でもそれに対して、『8・8索』がメンツになるには『8索』を引かなきゃいけない。ところが『8索』そのものは、すでに手元に2枚ある。だから残りはたった2枚しかない。つまり4分の1しかメンツになるチャンスがないの」

---あ〜、ぜんぜん確率が違うんですね。

 「これは『東』も『西』も同じ。だから、ここで切るのは『8索』『東』『西』のどれかなの」

◆麻雀は4人でやってるのを忘れてた? 他の人の捨牌や気配に注意!?

---でも、今度は、その3つのうちでどれを切るのがいいかが、違いがぜんぜんわかりません。勘に頼っていいですか?

 「さて、ここまではずっと、自分の手元しか見ていなかったけど、ここで他の人の捨牌を見てみましょう」

---あ〜、とっくの昔に他の人に『西』を捨てられてます。しかも2枚も。

 「ということは、いくらガンバっても、西がメンツになる可能性はもうないわけ。雀頭か七対子にしか使えない。でも七対子はあきらめたし、いまは雀頭が多いから……」

---いらないのは『西』なんですね! そうか〜、他の人の捨牌も情報になるんですね。

 「そう、これがマージャンの『読み』と言われる部分。上級者だと、相手の捨牌から、相手の手牌の進行状況や狙っている役まで推理できちゃうのよ」

---じゃあ、『西』を捨てます。次のツモは……『3筒』です。

 「『3筒』は、ここまで手牌が育っていたらいらないかな。もう1枚の『西』は残しておきたいし」

---あれ、たったいま『西』を捨てちゃったし、1枚だけだからいらないですよ! これは自信あります!

 「うーん、本当は残しておきたいんだけどな」

---え〜、どうしてですか?

 「それは、本当は『3筒』より『西』を残すほうが、将来的によさそうだから。『西』は安全牌(あんぜんはい、あんぱい)なの」

---安全牌ってなんですか?

 「こうして、あなたの手牌が進んでいるってことは、実は、他の人の手牌もそのぶん進んでいるってことになるでしょ。つまりいつ攻撃されるかわからないわけ」

---こわっ! 攻撃って何をされるんですか?

 「たとえば、相手が先にテンパイしたとするわ。すると『リーチ』と言ってくることがあるわけ。リーチと言われたら、あなたがなにか牌を捨てた瞬間に、それであがられる可能性が出てくるわ。つまり負け。点数をとられちゃう」

---先生、どうにか避けたいです……。

 「そのときに、『西』を残していたら、それを切ればいいの。だって、西はすでに他の人が捨ててるから、もう残りがないんだもの」

---なるほど! 西を捨てても、それでメンツができたり、雀頭ができたりすることが絶対にないんですね!

 「厳密には国士無双という役があるから、100%ではないんだけど。でも、『フリテン』というルールもあって、『自分が捨てた牌では、あがれない』の。だから、西を捨ててる人がリーチをかけたら、100%『西』は安全に捨てられるのよ」

---ところで、3筒は残してても意味ないんでしょうか?

 「『1筒』を捨ててるから、『3筒』はたぶん結局使えないと思うの」

---ずいぶん前に捨てた1筒が関係してくるんですか?

 「今さっき『フリテン』っていうルールを説明したでしょう。もしこの配牌を、『3筒』を残しつついろいろと入れ換えていって、最後に『2筒』をツモって、『2・3筒』が残ったとします。さて上がれる牌は?」

---1筒と4筒。ということは、フリテンであがれない!?

 「そう、『自分の捨牌ではあがれない』という足かせが、いつかズシリと効いてくる。だから『3筒』も結局は捨てたほうがいいの」

---なるほど了解です……。でも、3筒はいずれ切る牌ということで、とりあえず『西』を捨てさせてください(わがまま)。

 「仕方ないですね。まあ、たまには自分でも牌を選びたいと思うし、ここは『西』でオーケーよ」

◆ツモ切りが続くが、ついにテンパイ!?

---今度のツモは『1索』(孔雀)でした。

 「これは3筒以上にいらない牌ね。そのまま捨てちゃいましょう。ツモった牌を入れ換えずにすぐ捨てちゃうことを『ツモ切り』といいます」

---『1索』ツモ切ります。次のツモは『3萬』でした。

 「これもいらない牌ね。2萬も捨ててるし。ツモ切りましょう」

---うーん、ツモ切りが続いちゃいますね。

 「こういうときにイライラしないことが大切よ。それに実は、あと一歩のところまで来てるのよ」

---えっ、そうなんですか?

 「この手牌をよく見ると、『4索』『7索』『8索』『東』のどれかが来ればテンパイなんです。このように『あと1枚でテンパイ』という状態を、『イーシャンテン』といいますね。さあ、有効牌をガンバってツモりましょう〜」

---……次のツモは、先生! 『4索』ツモりました!

 「やった〜、ついにテンパイだよ!」

---いよいよ『3筒』を切ればいいんですね!?

 「もちろん! ただし、切る前にまず『待ちは何か』を確認しましょう」

---「待ち」って何でしょうか?

 「最後の最後、手牌が完成するための残り1枚ってこと。ここでは、『3メンツ・2雀頭』の形になっちゃったから、最後は、雀頭になっている『8索』か『東』かのどちらかがメンツになればいい。つまり『8索』と『東』の2種類が待ち牌ね。このとき他の人が全部捨ててないかも確認ね。残りが1枚もないのに、それで待っても上がれないから」

◆生まれて初めてのリーチ、そしてついに……

---大丈夫、誰も捨ててないから残ってます。じゃあ『3筒』を捨てますね。

 「あ、せっかくだから、リーチをかけましょう」

---リーチ、って、さっきも出てきましたけど、“テンパイした宣言”なんですよね。

 「そうそう、リーチはテンパイしましたって皆に宣言することなの。警戒されちゃうけど、その分点数が高くなるし、いろいろボーナスポイントが入ってくるわ」

---リーチって、どうすればいいんですか?

 「まず口に出して『リーチ!』って宣言します。次に、いらない牌を捨てるけど、今までみたいに縦に置くんじゃなくて、横に寝かせておいてください。で、参加料として1,000点を出します。これが正式なリーチの作法ね」

---じゃあリーチ!

 「あとは、誰かが『8索』『東』を捨てるか、自分が『8索』『東』を積もればオーケーね。ただし、テンパイしてリーチをかけちゃったあとは、牌の入れ替えは禁止ね。つまりずっとツモ切りになるわ」

---がーん、入れ替えできなくなっちゃうんですか!?

 「そうなの、だから、何でもかんでもリーチをかける、というのはもったいなかったりするの。これについては『役』が密接にからんでくるから、今日は説明できないけど、頭の片隅においておいて、『リーチのかけ時』も考えてみるといいわ」

---……とりあえず、ゲームを進めさせてください。

 「じゃあ、次の人に進みましょう」

---そして次の瞬間、私の向かい側で8索が余ったため、『8索』が捨てられました。

 「はい、あがってください!」

---記念すべき初上がりの瞬間でした! 山あり谷あり、長かったぁ。

 というわけで、記念すべき初上がり! たった2回麻雀のレクチャー受けただけで上がれるって私すごくない? と思ったけど、よく考えたら全員の牌を開きながらなので、完全に手塚プロからのプレゼントなのでした。

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 とにかく今回は、麻雀の楽しさのエッセンスを体験できたように思います。「どの牌を切っていけばいいか」という選択で一喜一憂するのが、とにかく楽しい。そしてこれこそが、“麻雀の楽しさ=難しさ”なのだと感じました。あとは、たくさんたくさん場数を踏めば、いつでもデビュー可能!? と思ったのですが、「麻雀には役がある」のを思い出しました。それをちゃんと覚えなければ、実戦では勝てないはず。そこで次回は初音舞プロが「役」をレクチャーしてくれることになりました。今度こそホントに麻雀デビュー!?

◆今日覚えたこと
・配牌から、4メンツ1雀頭を作って「テンパイ」を目指す
・できあがる「メンツ」を考えながら、牌を選ぼう
・数字牌は縦にも横にも伸びるけど、字牌は縦にしか伸びない
・「間張」も大事にしよう
・他の人の「捨牌」にも注意
・「フリテン」にならないように気をつける
・「安全牌」は残しておいたほうがいい
・「テンパイ」したら、「待ち」が何かを必ず確認
《藤原晶子》

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