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この箱にはCDケースサイズの「Macのすべて」という小冊子が同梱されている。これがなかなかよくできているので、初めてMacを使う人はこれを読むといいだろう。
CPUはIntelのCore 2 Duoで、2.16GHzと2.33GHzの2つのモデルが用意されている。2.33GHzモデルは税込みで309,800円だが、メモリは最初から2GB、シリアルATAの2.5インチHDDは最初から120GBのものが搭載されているのでそのまま使える。
光学ドライブは2層式に対応したSuperDriveでDVD-RAM以外のDVDメディア(DVD-R、DVD+R、DVD±RW)に対応。細かいことだが、グラフィックスチップはATI MOBILITY RADEON X1600でデュアルリンクDVIをサポート。256MBのビデオメモリを搭載している。
ディスプレイは1,440×900ドットで15.4インチ。基本は反射防止コーティングだが、オプションで光沢タイプのクリアディスプレイも選択できる。ディスプレイの上にはビデオカメラのiSightとマイクを搭載。静止画や動画の撮影のほか、iChat AVをはじめとする映像通話に対応する。手前には赤外線リモコン用ポートがあり、付属のリモコンで、FrontRawを利用可能だ。
 | | リモコンとFrontRaw |
FrontRawではiPhotoのライブラリ、iTunesの音楽、ムービー、DVDメディアの再生をフルスクリーンで行える。
キーボードはバックライト付き。光センサーを持っており、暗くなるとキーボードバックライトが点灯するため、暗い場所でもキーを間違うことなく打てるのだ。また環境光に応じてディスプレイの明るさをコントロールする機能もある。
 | | キーボードバックライトはこのようにほわっと点灯する |
ポインティングデバイスはワイドなトラックパッド。ワンボタンだが、control+クリックで右クリックの操作ができる他、指を2本置いてスライドさせればスクロール操作ができる。これは非常に便利。
バッテリーは60Wのリチウムポリマー充電池。バッテリーを外し、ネジを3つ外すとメモリスロットにアクセスできる。
バッテリーには5段階の容量チェック機能がある。
付属ソフトはMac OS X 10.4 Tigerと、iLife '06、Comic Life(写真からマンガを作るソフト)、Omni Outliner(アウトラインプロセッサー)。さらに、評価版のOffice 2004、iWork '06、FileMaker Proが搭載されている。
という感じだ。
また、2007年に登場するMac OS X 10.5 Leopardを待つか、現在パブリックベータとして公開されているBootCampを使うか、サードパーティのアプリケーション「Paralles Desktop」を購入すれば、Windowsをネイティブで動かすこともできる。
●性能と可搬性のバランスがとれた15インチノート
MacBook Proの15インチは常時持ち歩くにはちょっと重いが(2.54kg)、単なるモバイルパソコンではなく、外でもしっかり仕事ができる環境をフルに持ち歩けると思えば妥当なところ。必要に応じて、あるいはクルマで移動する人なら、苦にならない重さだ。
同じくCore 2 Duoを搭載したMacBookが139,800円から登場した。CPUだけを見るとクロック周波数の違いはあるものの、MacBookの方がかなりお得にみえるが、前述したようにグラフィックス性能やディスプレイのクオリティが大きく異なるし、FireWire 800やExpressCardスロットなど拡張性にも差がある。そういう意味で、MacBook Proの「Pro」ならではの優位性は揺らいでないといっていい。
Core 2 Duoが搭載されたIntel MacということでWindows機との比較もしてみたくなるが、Windowsの世界には2.5kg前後で大きなモニタを持ち、バッテリーが最大5時間持つというノートはなかなかみあたらない。このサイズでCore 2 Duoクラスになるとたいてい3kg以上でバッテリーも2〜3時間と「据え置きタイプのノート」になってしまうのだ。薄くて持ち運べる(ギリギリの)重さで、フルスペックで仕事がちゃんとできて、なおかつシンプルできれいなデザインのノートとなると、MacBook Proが唯一だろう。Windowsマシンとしても魅力的なのだ。
そんなわけで、価格や可搬性を重視するので多少は犠牲にしてもいいという人や、家庭のパソコンとして気軽に使うならMacBookがお薦めだし、グラフィックス性能や拡張性を重視する仕事で使う人はMacBook Proの方が圧倒的にお薦めである。
(荻窪圭)
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■著者紹介
荻窪 圭(おぎくぼけい)
東京農工大学数理情報工学科在学中の1980年代後半にパソコン誌のライターとしてデビュー。以後、Macやデジカメを中心にデジタル系ライター・評論家・コラムニスト・ときどきカメラマンとして各媒体に執筆中。現在、Web媒体ではITMediaなど、紙媒体では「デジタルフォト」(ソフトバンクパブリッシング)、「日本カメラ」(日本カメラ社)などに連載を持つ。主な単行本として「デジカメ撮影の知恵」(宝島社新書)などがある。95年にホームページを作成し、現在はホームページで日記を書いているほか、混沌の猫屋敷はビデオポッドキャストの配信を実験的に行うなど、ネット上でもあれこれ遊んでいる。趣味は猫と自転車。デジカメの作例撮りにはもっぱら自転車ででかける。
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