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 | | QuietConfort 3付属の収納バッグ |
 | | QuietConfort 3のバッグを開けたところ |
この変更に伴って変更されたのが電源とノイズキャンセリング効果だ。
バッテリーは小型のリチウムポリマーになり、イヤーハウジングの薄型化に大きく貢献している。充電器はウォールマウントタイプのACプラグを持ち、本体も小型化されているので、付属キャリングケースの中にキレイに収まる。キャリングケース内には予備のバッテリーを入れておく場所もあるので、バッテリー切れが心配ならばオプションで入手しておくといいかもしれない。
乾電池ならではの利便性とのトレードオフとなるが、充電器がスマートなデザインで可搬性が高いため、さほど不便になったという実感はない。
 | | バッテリーは小型のリチウムポリマーを採用 |
一方、イヤーハウジングの変更は、遮音性の違いとなって現れる。試しにオフにしたまま両ヘッドホンを付け比べてみると、特に中域から高域にかけての遮音性はQuietConfort 2の方が優れている。
パッシブなノイズキャンセル効果はQuietConfort 2の方が上と言える。ところがアクティブなノイズキャンセリング効果を加えるべく電源をオンにすると、QuietConfort 3の方がずっと静かなのだ。つまり、イヤーハウジングによるパッシブなノイズキャンセル効果と、逆位相の音を出すことによるアクティブノイズキャンセル効果を合わせると、QuietConfort 3の方が高性能となる。
 | | 右側ハウジング部の電源をオンにすると、スイッチが赤く点灯 |
これはQuietConfort 2では低域のみに効かせていたノイズキャンセル効果を、中域から中高域にかけてもある程度、働かせているからだとボーズは説明している。中域以上の周波数帯にアクティブノイズキャンセルを極端に行うと、人の声や周囲の状況を察知するための音まで聞こえなくなる。
どうやらQuietConfort 3は、完全ではないにしろ、ある程度高い周波数の音も“そこそこ“キャンセルするよう味付けしているようだ。この味付けが実に絶妙で、心地よい。ノイズキャンセリングヘッドホンとしての質は、3になって明らかに向上している。
●飛行機よりも普段の通勤・通学で使いたい
筆者はQuietConfort 2を、主に海外出張時に飛行機の中で活用してきた。マイナーチェンジ後のQuietConfort 2は、側圧も適度で付けていて疲れを感じにくく、そのまま眠ってもイヤーハウジングがずれにくい。
しかしQuietConfort 3で、同様の状況時にどのようになるかをチェックしてみたところ、イヤーハウジングがズレやすく、そのまま眠るような状況での使い勝手はやや落ちる印象を持った。また耳たぶの上に直接、パッドを乗せる形になるため、長時間装着していると汗で耳がやや不快になることもある。
一方で折りたたむとかなり薄くなるため、鞄への収まりは大幅に改善される。加えて電車の中は飛行機よりも高域よりのノイズが多いため、両者を付け比べると圧倒的にQuietConfort 3の方がノイズキャンセル効果が高い。
このようにQuietConfort 2と3は、その長所と短所が異なる。どちらが優れているかを議論するよりも、使われるフィールドごとに適したものを選ぶ方がより建設的だ。実は筆者自身、QuietConfort 2ユーザーでありながら、追加で購入したいと思ったほどである。
最後に音質傾向に関しても述べておこう。冒頭でも述べたように、QuietConfortシリーズはノイズキャンセリングヘッドホンとしては音質が良い。が、フラットな周波数特性のQuietConfort 2とは異なり、3は低域にピーク感がある。おそらく100Hzよりも少し上のあたりを中心とした音域の量が増え、ベースラインの音が強調されて聞こえるのだ。
ちょっと迫力が出る程度ではなく、かなり量感が増す印象なので、好き嫌いが大きく分かれるだろう。もう少し上品に、量よりも質を重視した鳴り方をすれば良いのだが。とはいえ、iPodなど比較的低域の量感が少ない音楽プレーヤーと組み合わせるならば、相互補完でバランスはやや改善される印象。
ピーク感があるといっても、一部の下品なヘッドホンよりはずっとバランスは良い。なによりノイズキャンセルという本業がこれだけ優れているなら、些細な欠点と笑える程度だ。
(本田雅一)
■関連リンク
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