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Part 4:製品レビュー
(II)大容量HDDプレーヤー編
iPod photo − アップルコンピュータ
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 | | iPod photo |
iPodはいわずとしれた現在のポータブルデジタルオーディオプレーヤー流行の先鞭をつけ、現在でもトップシェアを誇る。
iPod(iPod miniと区別するために、ホワイトiPodや白iPodと呼ぶ人もいる)には、ポピュラーな20Gバイトバージョンと大容量で少し分厚い40Gバイトバージョンの2種類がラインアップされていたが、さらにハイエンドの写真対応バージョンiPod photoが投入された。40Gバイトバージョンより1.5mmほど分厚くなったiPod photo 40Gバイトとさらに大容量のiPod photo 60Gバイトだ。ここでは主力機種であるiPod photo 40Gバイトを取り上げたい。
iPod photoのポイントは第4世代iPodにカラー液晶パネルと写真表示機能が付いたことだ。
●基本操作はクリックホイール
一応基本から抑えておこう。写真対応になったとはいえ、基本インターフェースは一切手が加えられていない。220×176ピクセルで2インチサイズのTFTカラー液晶パネルの下にはドーナツ型のクリックホイールが1つあるだけだ。
音楽の操作と同様に、写真をめくるときもホイールの回転だしスライドショーの操作などもこれだけで行う。円盤1つで全操作をストレスなく行えるインターフェースはやはりすごい。
基本的な操作方法はiPod miniと同じ。上を押すとメニュー(兼「戻る」)になる。ただメインメニューの構成が少し変わり、「ミュージック」「写真」という大きなジャンルがトップにくるようになった。好きな項目をメインメニューにおけるのでショートカット的に使えば深い階層をたどる必要はないが、基本的には音楽を選び、そこから演奏する曲やリストを選ぶ、写真を選んでからそこから表示するアルバムを選ぶというインターフェースだ。
 | | メニュー画面 |
液晶がカラー化されたおかげでジャケットが登録されている曲についてはジャケット表示も可能になったし、そうじゃなくても文字のカラー化によって読みやすくなったのは大きい。
ジャケット画像の登録はiTunes上で行うことができる。ジャケット写真の登録は簡単。手元に画像がなくても、Web上でジャケット写真があるサイトを見つけ(個人的によく使うのはアマゾン)、そこから画像をiTunes上にドラッグ&ドロップすればいいだけだ。ファイル名をつけて保存、というような作業が不要なため、あっけないほど簡単に登録できる。アルバム単位でジャケット写真を登録できるのも便利だ。将来、iTunes Music Storeの日本版が始まれば、そこで購入した曲には自動的にジャケット写真がついてくるので、iPod photoユーザーにはたまらない。
●BGM付スライドショーも使える写真機能
演奏機能については、iPod miniと同等なのでそちらを参照してほしいが、基本的にはプレイリスト、ブラウズ機能を使って指定したアルバムやアーティスト(「すべて」を指定すると、そのアーティストの曲すべてが対象になるのは便利)、そして全曲をランダムに鳴らす「曲をシャッフル」だ。
新しく追加された写真機能は「写真」メニューの中にある。写真は登録時に「アルバム単位」で転送されるので、メニューにもアルバムの一覧が表示される。アルバムを選ぶと5×5の小さな画像のサムネイルが表示され、クリックホイールを回して鑑賞したい写真を選び、中央のボタンを押して画面いっぱいの表示する。さらにクリックホイールを回せば写真を自由にめくれるという寸法だ。
 | | サムネイル写真の表示画面 |
素晴らしいのは写真表示が非常に高速なこと。サムネイル表示時には数が多いので少し待たされるが、写真描画は一瞬だ。だからクルクルと回して自在に閲覧できる。なぜかというと、iPod photoはiPodの画面サイズ(220×176ピクセル)に合わせた画像サイズで高速描画を旨とした独自フォーマットで写真を格納しているから。パソコンからiPod photoへ転送するときにその変換作業が自動的に行われるのだ。
よってiPod photoの写真表示機能は「写真を外へ持ち出して見たり見せたりする」ことに特化した作りになっているといっていい。拡大表示などには未対応だ。ただ元データも一緒にコピーするというオプションを使えば元データも持ち歩くことができる。
写真表示にはスライドショーを使うことも可能だ。簡単なエフェクトがついたスライドショー上映ができる。音楽を聴きながら写真モードに切り替えればBGM付きスライドショーである。音楽を聴きながら何気なく暇つぶしに写真を見たいというときにもいい。
ただし、あくまでもアルバムのブラウズということで、写真を撮影日時でソートする、ファイル名を表示するなどの付加機能はなく、写真を探すときはサムネイルとにらめっこするしかないのが残念だ。
音楽や写真以外にも、時計表示やアドレス帳・カレンダー、テキスト表示機能もあるし、ゲームも付属するなど実は結構多機能。ゲームもカラー化されたのでより楽しめるようになった。
●写真の転送もiTunesで行う
iPod photoはほかのiPodと同様、データの転送や同期はiTunes 4.7のみですべて行うことができる。iPod photoを接続すると、iPodの設定に「写真」項目が追加され、そこで同期の方法を選べるのだ。
 | | iTunes 4.7 |
Windows XPならPhotoshop Album(あるいはPhotoshop Elements 3)か任意のフォルダ、Mac OS XならiPhotoか任意のフォルダをしていできる。Photoshop AlbumやiPhotoを指定した場合はそのアプリ内で作っているアルバムから選べるし、フォルダを指定したらその中のサブフォルダをアルバムとして登録できるのだ。注目すべきはこれがすべて「同期」であること。指定したフォルダに写真を追加すれば、次にiPod photoをつないだとき自動的にその写真もiPod photoに転送されるのだ。この自動更新機能は便利である。
iTunes自体に写真をブラウズする機能はなく、写真についてはあくまでも転送だけを行う。このあたりは今後の展開によって変わっていくかもしれない。
iPod photoはモノクロのiPodよりバッテリーの持ちはよくなっているもののやや厚くて重く、そして高価だ。でも写真を持ち出して気軽に閲覧するという用途ではなかなか楽しく、ストレスがたまらないのもいい。予想以上に楽しめるものに仕上がっていた。専用形式の小さなサイズの画像しか表示できないが、現行のポータブルプレーヤーの処理能力ではそれがベストと判断したのだろう。
まだ初の写真ブラウズ対応モデルということで機能は最小限だが、写真を持ち出すというのはどういうことかという使い方をきちんと提案してきたところがアップルらしさといっていい。
Part 1:デジタルオーディオプレーヤーの歴史
Part 2:ポータブルデジタルオーディオプレーヤーの現状
Part 3:パソコンへの接続方法とソフトの種類
Part 4:製品レビュー
(I)小型軽量HDDプレーヤー編
・iPod mini ― アップルコンピュータ
・Rio Carbon ― リオ・ジャパン
・Zen micro と MuVo2 ― クリエイティブメディア
(II)大容量HDDプレーヤー編
・iPod photo ― アップルコンピュータ
・H340 ― アイリバー・ジャパン
・gigabeat F20 ― 東芝
・NW-HD2 ― ソニー
Part 5:まとめ
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