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Part 4:製品レビュー

  (I)小型軽量HDDプレーヤー編

Zen micro と MuVo2 − クリエイティブメディア

 リオと並んで古くからメモリオーディオプレーヤーを展開してきたのがクリエイティブ。かつてはSoundBlasterというパソコン用オーディオカードのトップメーカーとしても名を馳せていたパソコン用オーディオ機器ブランドだ。

 クリエイティブの最新ハードディスク内蔵オーディオプレーヤーがZenシリーズ。今までのZENシリーズは大容量タイプだったが、Zen Microで5GバイトのHDDを内蔵した小型軽量タイプにも挑戦という感じだ。

 クリエイティブは小型軽量系のMuVoシリーズをすでに展開しており、5GバイトのHDDを内蔵したMuVo2と競合するわけだが、製品としてはZenがハイエンド系、MuVo2が普及型と考えていいだろう。Zen Microには小型軽量タイプには珍しくリモコンも付属する。実はデザインもユーザーインターフェースも大きな違いがあるのだ。


Zen Micro


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●Zen Microの基本操作

 Zen Microはいきなり10色の派手なカラーバリエーションで登場。Creativeの力の入れようが分かるというものだ。HDDも5Gバイトでバッテリーはリチウムポリマー充電池で約12時間持つ。小型軽量系プレーヤーとしてはやや厚みがあって180gと重さもあるが、あまり大きいとは感じない。

 液晶ディスプレイは1.4インチながら160×104ピクセルの解像度を持ち、文字も見やすくてなかなかきれいだ。

 上部にあるスイッチを入れると全体が青くぼわっと光るというギミックもなかなか効いている(LEDを使ったギミックがRioが赤、Creativeが青というのもなかなかおもしろい)。

 それ以上に注目は全面タッチパネルのユーザーインターフェースだ。液晶パネルの下には全体を6つのエリアに分けたタッチパネルがあり、それぞれがボタンになっているのだ。上には左から巻き戻し、再生・一時停止、早送りとボタンが並び、左下には「戻る」、右下には「メニュー」、そして中央には上下に指をなでてカーソルをコントロールするパッドがある。

 すべての操作を指でパネルをなでることで行うのだ。慣れればなかなか快適で、上下に指を滑らせて選び、タップする(指先でポンと叩く)ことで決定というユーザーインターフェースはなかなかおもしろい。

 ただし、少し触れただけでも反応してしまうので誤操作が多いのは否めない。演奏中は音量調整以外の余計なことはせず(音量調整ももちろんタッチパッドだ)、普段はホールドスイッチをオンにしておきたい。


●Zen Microの再生機能のDJモードに注目

 メインメニューを表示するとライブラリ・再生リスト・再生モードと再生系の機能が並ぶ。再生モードはシャッフルかリピートかランダムかという再生順を選ぶもの。ライブラリや再生モードから選んだ現在の再生リストが表示される。普段はこの画面だ。

 ライブラリを見ると、一般的なプレイリスト、アルバム、アーティストといった項目の下に「DJ」というのがある。これはプレーヤーが勝手に曲をピックアップしてリストを作ってるという機能で、「本日のお薦めアルバム」「オールシャッフル再生」「よく再生するトラック」「再生してないトラック」と並んでいる。実はこれがなかなか便利。今日は何を聴こうかなと漠然としてる日に使うと効果的だ。

ライブラリ画面


 また、聴いている曲をブックマークしたり、聞きながらプレイリストを作っていくことも可能だ。

 音楽再生以外ではFMラジオ、ボイスレコーダー、日付と時刻表示機能やオーガナイザー機能がある。オーガナイザーはOutlookのデータと同期を取り、スケジュールを持ち出せる機能だ。

 機能は結構豊富だが、メインメニューに現れる項目をカスタマイズできる機能もあり、欲しい機能にすぐアクセスすることもできる。


●Zen Microは専用ソフトでのシンクロも可能

 パソコンとの接続はUSBで行う。本体側はmini B端子で汎用的なケーブルの利用が可能だ。

 パソコンとの接続には付属ソフトのインストールが必要になるが、インストールするとマイコンピュータに「Zen Micro メディアエクスプローラ」というZen Micro専用のアイコンが表示される。Zen Microを接続するとさらにその横にZen Microのアイコンまで登場するのだ。Windows XPとできるだけ密着して親和性を上げようとしているのがわかる。

Zen Micro専用のアイコンが表示される


 Zen Micro メディアエクスプローラを立ち上げると、音楽のインポートやCDのリッピング、デバイス上の音楽の管理やデータの同期といった機能がシンプルに用意されている。あくまでも「エクスプローラ」的にデータをやりとりしたり管理しようというソフトだ。

Zen Micro メディアエクスプローラ


 Zen MicroはWindows Media Player 10にも対応しており、Windows Media Playerのプレイリストもそのまま一緒に同期して持ち出すことができる。ただ、便利なのはメディアエクスプローラから「シンクマネージャ」を使ってパソコンとZen Microの内容を完全に同期しちゃうという方法だ。これはかなり便利である。

 ちなみにZen Microは小型軽量タイプながらバッテリーが簡単に着脱可能で、ケータイ電話のバッテリーを換える感覚で入れ替えられるのも安心できる材料の1つ。

 Zen Microを見ているとメニューの作り方やホワイトを基調にしたデザイン、リモコンデザインなどiPodをかなり意識しているのが分かる。ソフトもよく考えられており、小型軽量タイプの中ではやや大きくやや重くやや高価ではあるけれども、機能面ではトップクラスといっていいだろう。タッチパッドの操作になじめるかどうかがポイントとなりそうだ。


●MuVo2の使い勝手や機能

MuVo2


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 Zen Microに比べるとシンプルでカジュアルな廉価版プレーヤーがMuVo2 FM。Zen Microと同じように5GバイトのHDDを内蔵し、FMラジオ機能やボイスレコーダー機能も持っていながら、価格面ではZen Microの32,800円に対して26,800円と6,000円も安い。

 だが重さは約103gと軽く、バッテリーの持ちも14時間となかなかいい。見た目の高級感はないがその分高いコストパフォーマンスをとったということだろう。

 液晶ディスプレイも132×32ドット横長の小さな2行表示のパネルが付いているだけだ。ここに小さく経過時間と、曲名-アーティスト名-アルバム名が横スクロールしつつ表示される。



 操作も中央がクリックになった十字スティックと再生・一時停止ボタンのみ。再生ボタンの長押しが電源のオン/オフに対応し、音量は十字スティックの上下という具合だ。

 メニューは十字スティックの中央を押すと現れるアイコンが横にずらっと並ぶだけのシンプルなもの。シンプルすぎてかえって使いやすいくらいだ。FMやボイスレコーダーという機能もあるが、シンプルにプレイリストを使って音楽を聴くだけに徹して余計なことはしないという方が似合っている感じである。

 パソコンとの連携はUSBで。Windows Media Player 10にも対応しているし、付属のMedia Source オーガナイザーを使えば簡単に楽曲やプレイリストの転送ができる。

Media Source オーガナイザー


 Windows Media Player 10のライブラリをそのまま使えるのでCDのリッピングはPC上での楽曲の管理はWindows Media Player 10で、シンクロはオーガナイザーでと使い分けるのもいい。

 シンプルで決して質感が高いわけではないが、コストパフォーマンスは高いMuVo2 FM。低価格な製品を求めている人向けだ。


Part 1:デジタルオーディオプレーヤーの歴史
Part 2:ポータブルデジタルオーディオプレーヤーの現状
Part 3:パソコンへの接続方法とソフトの種類
Part 4:製品レビュー
 (I)小型軽量HDDプレーヤー編
  iPod mini ― アップルコンピュータ
  Rio Carbon ― リオ・ジャパン
  Zen micro と MuVo2 ― クリエイティブメディア
 (II)大容量HDDプレーヤー編
  iPod photo ― アップルコンピュータ
  H340 ― アイリバー・ジャパン
  gigabeat F20 ― 東芝
  NW-HD2 ― ソニー
Part 5:まとめ




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