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Part 4:製品レビュー
(I)小型軽量HDDプレーヤー編
iPod mini − アップルコンピュータ
製品情報
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 | | iPod mini |
日本におけるHDDオーディオプレーヤーの火付け役ともなったのがアップルコンピュータのiPod mini。
スリムな縦型のデザインで厚さは12.7mmで重さは103gと適度に小型軽量なのがポイントだ。内蔵HDDは4Gバイトとなっている。
本体は非常にシンプルで上面にホールドスイッチとヘッドホン端子。底面にパソコンとつないだり充電するための専用の「ドックコネクタ」。正面には液晶モニタとクリックホイールがあるというだけだ。最もスイッチが少ないプレーヤーである。
●基本操作はクリックホイール
液晶ディスプレイは6行表示で1.67インチサイズ。暗いところではバックライトも点灯できる。もともとMac OSの日本語フォントには定評があり、iPodのフォントもきれいで見やすいのはうれしい点だ。
操作はすべてクリックホイールで行う。ホイールはドーナツ型のタッチセンサーになっており、指で円に沿ってクルクルとなぞって項目を選び、中央のボタンを押せば実行というシンプルなインターフェースだ。
1つのホイールですべての操作を行うのだが、なかなか考えられており、曲を選ぶときは早く回転させるとスクロールも早くなるので大量の項目(1,000曲も入れるとアーティスト名もアルバム名も曲名も膨大な量になる)を選ぶときも比較的楽だし、指を本体から離さずに操作できるのでストレスもあまりたまらない。演奏中はホイールの操作がそのまま音量調節になるため、音量調節ボタンを別途用意しなくてもいい。
このホイールは上下左右の4方向にスイッチが入っており、下を押すと再生と停止、左右が曲のスキップ、上がメニュー(兼「戻る」)ボタンとなっている。つまり指をクリックホイールからまったく離さずに曲の選択から再生までできるのだ。ルールがしっかりしているため、これだけでも使っていて迷うことはまずない。
iPod miniの操作のシンプルさは徹底しており、電源スイッチもない。何らかの操作を始めれば自動的に電源がオンになり、演奏を停止してしばらくすると自動的にオフになるからだ。
●新たに「曲をシャッフル」機能がついた演奏機能
演奏機能は3つ用意されている。1つはプレイリスト。iTunes上で作ったプレイリストがそのまま転送され、そのプレイリストに従った演奏が可能だ。
2つはアーティストやアルバム別の演奏。すべてを演奏することもできれば、特定のアーティストを演奏、さらにアルバム単位で演奏と3つのパターンが用意されている。
3つは完全ランダム演奏。メニューの「曲をシャッフル」を実行すると全曲をランダムに並べ替えて演奏してくれる。
 | | メニュー画面 |
なお演奏中に気に入った曲を「On-The-Go」というプレイリストに追加したり、聞きながら「マイレート」をセットすることもできる。マイレートはいわば「お気に入り度」で、なし〜5つ星の6段階評価をつけられるのだ。この結果はもちろんiTunesにも反映される。
演奏以外にはカレンダーやアドレス帳表示(パソコン側で用意したデータを表示するだけで新規入力はできない)や時計機能、簡単なゲームも用意されている。
メインメニューのトップに置く項目をカスタマイズできるので、よく使う機能はすぐ呼び出せるようセットできるのもいいところだ。
●パソコンとの連携は非常に素晴らしい
iPod miniが最も優れているのはパソコンとの連携といっていいだろう。パソコンとの接続はUSB2.0かIEEE1394。ケーブルが2本付属するので好きな方を使えばいい。どちらを使っても、充電兼データ転送ができる。ただし、IEEE1394を使う場合は本体に6ピン端子があるかどうか確認すること。4ピンの小さな端子(i.LinkやDV端子と呼ばれていることもある)では充電することができないからだ。
iPod miniを接続すると自動的にiTunesが起動し、「オートシンク」がはじまる。あらかじめ「自動的にアップデート」にしておけば、iTunes側に新しい曲が追加されているとiPodのデータも一緒に書き換え、常に内容を同じに保ってくれるのだ。これは非常に楽ちんである。また、iPod miniで再生した曲のデータや再生回数も一緒に同期されるので、最近聴いた曲やよく聴く曲もさっと分かる。
 | | iTunes |
別売りのクレードルを使えばさらに便利になる。付属品はACアダプタとステレオイヤホンとベルトクリップ。リモコンやクレードルは別売りだ。だが本体がコンパクトで小さいため、リモコンはなくても困らないだろう。
純正・サードパーティ問わずアクセサリが多いのも特徴で、iPod専用の外付けスピーカーやケースも多数存在する。そういう意味では購入後のシステムアップの楽しめるプレーヤーだ。
4Gバイトと内蔵HDDはあまり大きくないし、ボディが最小というわけでも特に多機能なわけでもない。バッテリーの持ちも約10時間と実用には十分だが、競合機に比べると短めだ。バッテリーの交換も自分ではできず、サービスセンター扱いとなる。
だがパソコンを含めた全体の使い勝手の良さやシンプルさはピカイチで、最も完成度が高いプレーヤーといっていい。使い勝手の良さでこれに優る製品は今のところない。
Part 1:デジタルオーディオプレーヤーの歴史
Part 2:ポータブルデジタルオーディオプレーヤーの現状
Part 3:パソコンへの接続方法とソフトの種類
Part 4:製品レビュー
(I)小型軽量HDDプレーヤー編
・iPod mini ― アップルコンピュータ
・Rio Carbon ― リオ・ジャパン
・Zen micro と MuVo2 ― クリエイティブメディア
(II)大容量HDDプレーヤー編
・iPod photo ― アップルコンピュータ
・H340 ― アイリバー・ジャパン
・gigabeat F20 ― 東芝
・NW-HD2 ― ソニー
Part 5:まとめ
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