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レビュー


東芝 「dynabook SS SX/2211LNKW」(Dothanモデル)
――旧Baniasモデルとの性能差は?


dynabook SS SX/2211LNKW


 東芝のB5モバイルノートPC「dynabook SS SX/2211LNKW」は、2003年12月に発売した「dynabook SS SX/210LNLW」の後継モデル。主な強化点は、CPUに100MHzアップの超低電圧版Pentium M 733(1.1GHz)を採用し、OSにWindows XP Professionalをプリインストールしたことだ。また、デザイン面では液晶ディスプレイのベゼル(外枠)カラーがブラックからシルバーに変更されている。

 このように一見すると、先代モデルとのパフォーマンスに大きな違いがないように思われるが、実際のところはどうなのだろう。そこで、本レビューでは新旧モデルのパフォーマンスを検証してみた。

dynabook SS SXの実力は? (新)Dothanモデル VS (旧)Baniasモデル

 最新モデルのSX/2211LNKWで採用した超低電圧版Pentium M 733(1.1GHz)は、90nmプロセス技術によって作られた「Dothan」(開発コード名)と呼ばれていたものだ。Dothanは、2Mバイトの2次キャッシュを内蔵し、TDP(熱設計電力)は5W(超低電圧版の場合)に抑えられている。

 一方、先代のSX/210LNLWに搭載した超低電圧版Pentium M 1.0GHzは、130nm(0.13μm)プロセス技術で作られた「Banias」(開発コード名)と呼ばれ、2次キャッシュは1Mバイトだった。BaniasのTDPは7W(超低電圧版の場合)。FSBは、DothanとBaniasのどちらも400MHz。

 これらを整理すると、CPUは100MHzの動作クロックアップおよび2次キャッシュの倍増によりパフォーマンスが向上するとともに、BaniasからDothanに変更したことでTDPが7Wから5Wになり発熱量(消費電力)が少なくなっている。

 それでは、最新のDothanモデル(SX/2211LNKW)と先代のBaniasモデル(SX/210LNLW)のパフォーマンスを比較してみよう。

 まず、PCベンチマークソフト「PCMark04」を利用し、CPU性能を測定。スコアは、SX/2211LNKWが1,941、SX/210LNLWが1,742となり、従来比11.4%アップ。スコア差としては、約200の性能差があった。これは、100MHzのクロック以外に、2次キャッシュの違いも大きく影響しているようだ。

 新旧モデルともにバッテリー容量は3,160mAhで、JEITA1.0測定法によるカタログ表記のバッテリー駆動時間は、SX/2211LNKWが約4.8時間、SX/210LNLWが5時間となっているが、バッテリーベンチマークソフト「Business Winstone 2001 BatteryMark Ver.4.0.1」を利用し、バッテリー駆動時間を測定してみた。電源設定はいずれもロングバッテリー(CPUクロック600MHz固定、ディスプレイ輝度1/8ステップ)に揃えた。

 バッテリーライフのテスト結果は、SX/2211LNKWが3時間54分、SX/210LNLWが3時間57分。両モデルの差はわずか3分で、上記設定ではバッテリーライフはほぼ同一と思っていいだろう。もちろん説明するまでもないが、CPUの設定を最高クロックにしたり、パフォーマンス重視の電源設定にすれば差は広がるはずだ。

底面にはHDDへの衝撃を抑える応力分散ドーム構造を採用。バッテリー容量は3,160mAhで従来モデルと同じタイプ


 チップセットは、新旧モデルともにグラフィックス機能を統合した「Intel 855GM」。外付けのグラフィックスチップと比較するとパフォーマンスは劣るが、モバイル用途としては十分の性能を持っている。

 そこで、3Dグラフィックス性能を測ってみた。使用ソフトは、定番の3Dベンチマークソフト「3DMark2001 SE」(Build 330)。動作環境は、1,024×768ピクセル、32ビットカラー、アンチエイリアスなしに設定した。SX/2211LNKWのスコアは1,787、SX/210LNLWが1,724で、63ポイント差。

 「3DMark03」のベンチマークでは、SX/2211LNKWのスコアが88、SX/210LNLWは86となった。

 また、「FINAL FANTASY XI Official Benchmark 2」も試してみた。ただし、Intel 855GMはハードウェアT&Lを実装していないために、通常のやり方ではソフトを起動できない。したがって、ハードウェアT&Lをソフトでエミュレートし測定した。スコア(Low)は、SX/2211LNKWが1,452、SX/210LNLWが1,342で、110ポイントの差が開いた。Highは起動せず。なお、これは正規の起動方法ではないので、あくまで参考値としてほしい。

ベンチマークテストの結果


 液晶ディスプレイのベゼル(外枠)カラーがブラックからシルバーに変更されている。個人的には、ブラックのベゼルカラーのほうがディスプレイ画面が締まって見えた。一方、シルバーはブラックより目が疲れにくいと感じた。新旧のベゼルカラーにはそれぞれの長所があり、優劣をつけるのは難しい。この点は、カラーバランスも含めて好みの問題だろう。

 そして、プレインストールOSはWindows XP Home EditionからProfessionalに強化。IEEE802.11b/g準拠のワイヤレスLANはアセロス製からインテル製「PRO/Wireless 2200BG」に替わり、Centrinoモバイルテクノロジ対応モデルとなった。

従来モデル同様、液晶カバーの形状を「スプーンカット」にすることで強度を高める


側面





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