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倍のレスポンスが得られることもある驚速ADSL

ハードウェアに走る前に試す価値十分あり


 本日3月8日より、ソースネクストからADSLユーザ待望のツール「驚速ADSL」が発売された。驚速ADSLは、起動して設定を選ぶだけでOSのセットアップ環境を整え、レスポンスを高めるというツールである。この手の話題、これまでも非常に多かったが、計算がめんどうであったり、環境が変わるとまったく意味がなかったりすることが多かった。しかし、驚速ADSLであればわずかに立ち上げるだけ。利用環境によって効果が出たり、出なかったりするが、どうにも速度に不満があるのなら、ハードウェアに走る前に驚速ADSLを試す価値が十分ある。


■レジストリの変更とローカルDNSの設置という2つ方法で高速化を図る

 驚速ADSLは、ADSL接続のときの通信速度を改良するというソフトである。高速化の手段は2つ。ひとつは、Windowsのレジストリを直接変更して現環境にもっとも適していると見込まれる設定に変更する方法。そして、もうひとつはローカルにDNSサーバを作り出し、DNSキャッシュをローカルに保存することで、ホストアクセス時のレスポンスを改良する方法だ。全体的な通信速度の改良が前者で、夜間の混み合う時間帯にDNSサーバへのアクセスを軽減して、レスポンスを改良しようという試みが後者である。この2つの相乗効果によって、ADSL環境を快適にしようというのだ。

 後者のローカルにDNSサーバを作る方法は、自分自身が名前解決のDNSサーバとなり、本来使っているISPや自分のネットワークのプライマリDNSの役目を担おうというものである。設定としては、DNSとしてローカルのIPを指し示すようになり、まずは自分自身のDNSを引くという使い方になる。このため、目的の名前解決リクエストを出したときに、リクエスト先のネットワーク内のDNSサーバ自体の負荷が高くて返事をしないようなときにはあまり効果がない。逆に、日ごろ名前解決用に使っているISPや自分のDNSサーバの負荷が重くて返事が返ってこないようなときには、ローカルにDNSキャッシュサーバがあることにかなり重要な意味を持つ。ケースによって効果のほどがかなり左右されるので、試してみる価値があるだろう。


■レジストリ変更による効果はどのような環境でも必ず出てくる

 Windows系OSに対しては、これまでも各雑誌やウェブサイトで、レジストリを変更して通信速度を向上させるさまざまな試みが展開されてきた。レジストリを変更すること自体は悪いことではないし、自分のリスクで試す限りでは誰しもが挑戦してもよいことだ。

 だが、実際にチャレンジしているのはその中の一握りのユーザではないだろうか。なぜならば、レジストリを変更して速度アップを図るには、最適な数値を求めるための作業が必要で、ときには最適地を求めるためのややこしい計算もしなければならない。さらに、もし万一、通信速度が向上しなかった場合には、元の値に戻すという作業も発生する。レジストリの変更で誰もが必ず速度アップするという保証があるならば誰しもが試そうという気にもなるだろうが、速度アップするという保証はない。これではやはり躊躇してしまうだろう。驚速ADSLは、これらの地道な作業と計算を不要にしてくれ、何かしらベストであろうという設定にしてくれるのだ。

 ところで、通信速度の向上に向けたレジストリの変更は、どのような環境でも必ずといっていいほど、目に見える値として反映される。ただし、必ずしもすべての環境で速度が向上するわけではない。場合によっては、大幅な速度低下につながることもある。だが、驚速ADSLならばこのような場合でも安心である。万が一効果がなかったとしても、驚速ADSLならば元の値に戻すことも簡単にできる。いつでも元に戻せる安心感を売り物にしたソフトといえるだろう。

画面1
画面1 元に戻すための画面。過去の値のことを考えずに、設定した内容はすべてヒストリとして記録されるため、いつでも呼び出せる。もちろんOSの標準設定にも戻せる。


■スピードアップを試みるにはクリック2つ 速度を選んで再起動するだけ

 驚速ADSLを使い、8MbpsADSL環境下でのテストを実施してみた。今回はISPの評価ではないため、具体的なISP名は省かせてもらう。ADSLモデムの表示によれば、測定環境のリンク速度は下りが5.6kMps、上りが800kbpsである(画面2)。

画面2
画面2 モデムの表示値。局からが620mで下りが5.664Mbps、上りが800kbps。物理的にどんなにがんばっても、下りは5.6Mbp以上の速度は出ない。


 この環境で、実効速度としてどのくらい出るかの目安だが、3段のスイッチングハブによる遅延とルータによるNAT変換がかかってインターネットに出ることになる。下り側の物理的な最大速度が5.6Mbpsなので、環境と経験から、その8割である4.5Mbpsが出ればとてつもなくベスト、6割以上の3.6Mbpsが比較的いい数字となる。日中はリンク速度の4〜5割がごく普通で夜間だと2割ほどというという状態だ。つまり、3.6Mbpsに近い値になれば、驚速ADSLの価値はあるということになる。ADSLモデムがリンクしている物理速度から考えるとあまりにも余裕のある値に見えるかもしれないが、NATルータやスイッチによる遅延は無視できない。しかも安価な個人向け機器で構成されている家庭内ネットワークであれば、物理的にリンクしている速度の6割も出れば合格点だと思っている。

 驚速ADSLをインストール後、作業することは2つだけ。ソフトウェアを立ち上げたら、8MbpsのADSLか1.5MbpsのADSLかを選ぶ。あとは、驚速ADSLが自動測定をして高速と思われる値にレジストリを変更してくれるので、最後に再起動ボタンをクリックして再起動する。このとき、既存のOSの標準的な設定値を控え忘れたなどとあせらななくてもいい。驚速ADSLがすでに履歴を持っているため、いつでも過去の状態に戻すことができる。 (画面3、4)。

画面2
画面3 驚速ADSLを起動して、まずやることは回線速度を選ぶこと。フレッツだのどうだのということではなく、ずばり8Mbpsなのか1.5Mbpsなのかを選ぶ
画面2
画面4 回線を選ぶと、もっともベストな状態を測定して驚速ADSLが設定してくれる。我々に残されている作業は、再起動のボタンを押すだけ。とてつもなく簡単だ

 




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