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ハードウェアレビュー


録画したMPEG2ファイルをPCで編集・コピーできるHDDレコーダ
ホームAVサーバ「AX20」
NEC


 テレビ番組をハードディスクに記録するHDDレコーダ。最近のモデルは、録画だけでなく、EPGを使った番組予約、DVD-Rへの書き出しやタイムシフト再生に対応するなど、機能強化が進んでいる。価格も10万円前後に下がり値頃感が強まった。今年、HDDレコーダを買おうと思っている人も多いだろう。

 HDDレコーダを大別すると、家電系とPCに分けられるが、PCを使う立場で考えるとどちらも中途半端に映る点があった。

 家電系HDDレコーダは、手軽に利用できるのが最大の特徴だ。多くの機種で、録画した番組の不要な部分をカットするなど編集機能を備えているが、PCの編集能力と比べると貧弱に感じるのは否めないだろう。さらに、記録できる映像フォーマットや、対応メディアなどの柔軟性もPCにかなわない。

 次に、PCにテレビチューナと専用ソフトをインストールすることで、HDDレコーダとして利用する選択肢がある。このケースでは、録画した番組を好みの映像ソフトで編集できるなど、柔軟に対応できるのが強みだが、設置面積や動作の安定性、さらにファンの騒音が気になる。

  「HDDレコーダのMPEG2ファイルをPCで編集できたら…」、HDDレコーダの新製品が出るたびに思ったのは私だけではないはずだ。NECの新製品「AX20」は、これが可能だという。さっそく貸し出しを依頼してテストしてみた。



■標準的なAV機器のデザイン、発熱や騒音も気にならず

 「AX20」の見た目は、普通のAV機器だ。派手なインジゲータはなく、LEDは「POWER」と「REC」のみ。これに、動作状態を表示するLEDパネルを中央に備えている。パネル右側は開くようになっていて、中には「外部入力端子2」が納められている。

AX20の本体はヘアライン加工がされ、高級感のあるものだ。表示部分は、最近流行のミラータイプではないが、反射率の高いアクリルを採用している。
※ クリックで拡大表示(以下同様)

 背面に冷却ファンが付いているものの、音はほとんど気にならない。室温が25度を超える状態で半日ほど連続して動作させたが、ファンの音が気になることはなかった。

 起動時間はビデオと比べると長めだ。電源ボタンを押してから、実際に操作が可能になるまで50秒ほどかかる。電源を入れると、カリカリと音がしはじめる。HDDレコーダだなぁ、と感じさせる音だ。

 内蔵のHDD容量は約250GB。長時間モードで約230時間、標準モードで約123時間の録画が可能だ。2週間で40番組近く録画したが、全容量の30%しか使っていない。内蔵HDDを使い切るだけでも大変だ。それでも足りなければ、USB 2.0対応の外付けHDDドライブを増設できる。外付けHDDには、後日公開予定のアップデータで対応するという。

 最後に接続端子を見ると、ビデオ入力が2系統、ビデオ出力が1系統で、どれもS端子を装備している。AVマニアも納得の装備ではないだろうか。

右側のパネルを開いたところ。 背面には、ビデオ入出力やアンテナ端子、USB端子などが並ぶ。小型のファンが付いているがほとんど無音だ。

 なお、AX20のIPアドレスは「192.168.0.210」が割り当てられている。ネットワークアドレスが違うときや、IPアドレスが重複するときは、適宜変更しよう。


完成度の高い操作系、他社のHDDレコーダと遜色のないレベル

 まず、AX20を家電として評価してみよう。というのも、これまでもPCと連携できるHDDレコーダがあった。しかし、家電として見たとき、操作性が今ひとつの物が少なくなかったためだ。

 AX20では、基本的にすべての操作をリモコンで行う。上部のスティックでカーソル移動と選択、中央付近のボタンでチャンネル変更やテレビの音量変更、下部のボタンでチャンネルをダイレクトに選択できる。この辺りのインタフェースは、テレビのリモコンやゲーム機でなじみの深いもので、マニュアルを読まなくても利用できるだろう。

AX20のリモコン。本体に共通するデザインテイストでまとめあげられている。

 番組表はADAMS-EPGを利用している。番組のデータは、AX20の電源がオフのときに自動的にダウンロードされるので、常に最新の番組表が利用可能だ。

 早送りや巻き戻しサーチのほか、「シーンサーチ」が用意されている。20秒〜5分ごとに、番組のサムネイルが表示されて、スティックの左右で再生箇所を指定する仕組みだ。私は主にシーンサーチを使い、早送りや巻き戻しは利用していない。目新しく、かつ実用的な機能だ。

シーンサーチでは、サムネイルが表示されるので、見たい場面にすぐにアクセスできる。

 リモコンの「番組表」ボタンを押すたびに、チャンネルごと/ジャンルごと/時間帯ごとに表示が切り替わる。番組を選択した状態でスティックを押すと「予約モード」に入る。ここで、「予約」を選択するだけで作業は完了だ。ほかの予約とバッティングしているときは、予約済みの番組を取り消して、新たに予約するかどうかの警告が表示される。

ジャンルごと、チャンネルごと、時間帯の順番で番組表が表示される。

番組の予約は番組表から行う。重複しているときは、前の予約を取り消す画面が表示される。

 録画した番組を見るときはリモコンの「コンテンツ」ボタンを押す。新しい順に録画済みの番組が表示され、スティックを押し込むと再生開始。録画日時と番組名が表示されるので、コンテンツ管理も楽である。

録画済みの番組リスト。未試聴の番組には流れ星のアイコンが表示される。

 AX20で特筆すべきは、録画中でもタイムシフトが可能な点だろう。ある日、シベリアンハスキーが出てくる某ドラマを予約録画中に帰宅したが、待つことなくすぐに番組の最初から見はじめることができた。録画が完了していなくても、タイムシフトですぐに見られるのだ(当然、録画も継続して行われている)。これがビデオなら、ビデオ録画が終るのを待たなければならない。

 AX20は、家電として見ても完成度が高く、PCの連携機能を使わない方にも自信を持って勧められる。




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