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Windows Vista Q&A (3/4) |
●運用編
Q.10 実行ファイルをクリックしたり、システムの設定を変更するたびに確認が出て煩わしい
Answer
Windows系のOSは、長い間、利用者が常時、管理権限で操作する形をとってきました。管理権限を持つユーザーは、パソコン内部のすべてのリソースにアクセスが可能です。そのことが、ワームやスパイウェアなどマルウェアが活動しやすい条件となり、さまざまな被害をもたらしてきた側面があります。
そこで、Windows Vistaではユーザーの権限を制限する「ユーザーアカウント制御」(User Account Control:UAC)という機能が組み込まれました。Windows Vistaでもインストール時に登録されたユーザーは管理者(Administrator)グループに所属しますが、管理権限を持っていてもシステムに関わる操作や、不明な実行ファイル(デジタル署名が埋め込まれていない実行ファイル)の実行などでは警告ダイアログが現れユーザーの注意を促します。
このような動作はWindows XPまでなかったため煩わしいと感じるユーザーは多いでしょう。また、ユーザー=管理権限を持つという前提で作成されたソフト、あるいはソフトやハードのインストーラは非常に多く、UACの影響でソフトやハードのインストールに失敗したり、あるいは動作不良を起こすケースが多々あります。
UACはコントロールパネル→ユーザーアカウント→ユーザーアカウントにある「ユーザーアカウント制御の有効化または無効化」で無効にすることができます。
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| ユーザーアカウントの設定 |
さらに、コントロールパネル→システムとメンテナンス→管理ツール→ローカルセキュリティポリシーの中の「セキュリティオプション」でUACの動作をより詳細に有効化、無効化できます。
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| ローカルセキュリティポリシー |
UACを無効にすると、ほぼWindows XPと同等な操作ができるようになり、煩わしいダイアログは現れなくなります。
ただし、ユーザーの権限に制限を加える方向はセキュリティ面からみて望ましい方向です。したがって、原則的にはUACを無効化すべきではありません。単に「煩わしい」という理由で無効化するのはお勧めできず、利用しているソフトが動作しないなど、問題が発生する場合に限り無効化を行うようにしてください。
Q.11 「ファイル名を指定して実行」がスタートメニューにない
Answer
Windows Vistaでは、スタートメニューにある「検索」欄が「ファイル名を指定して実行」の代用として使えます。この検索欄はプログラムや実行ファイルを検索、表示する機能を持っています。検索はインクリメンタルサーチをサポートする高機能なものです。
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| スタートメニューの検索機能 |
もちろん、従来どおりの「ファイル名を指定して実行」を表示させることもできます。スタートメニューで右クリックしてプロパティを選び「スタートメニューのカスタマイズ」ボタンを押してください。
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| スタートメニューのカスタマイズ |
ここで「ファイル名を指定して実行コマンド」にチェックを入れればOKです。
Q.12 Documents and Settingsがない
Answer
Windows Vistaでは、ユーザーディレクトリは従来のDocuments and Settingsに代わり、インストールドライブのUsersディレクトリ以下に切り替えられました。
また、ユーザー固有のアプリケーションの設定などが記録されるApplication Dataディレクトリは、インストール先ドライブのUsers\ユーザー名\AppData\Roaming\の下に移されています。Windows Vistaなどからアプリケーション設定を手動でコピーする場合、このディレクトリに設定ファイル(フォルダ)をコピーすればいいでしょう。
Q.13 アプリケーションの設定ファイルを書き換えたが反映されない
Answer
旧型のアプリケーションソフトの中には、アプリケーションのインストール先ディレクトリ(\Program Files以下)に自前の設定ファイル(INIファイルなど)を作成する形式をとるものがありますが、Windows Vistaでは原則、アプリケーションのインストール先ディレクトリへの設定ファイルの作成や変更が禁止されています。
しかし、単に禁止してしまうと、旧型のアプリケーションとの互換性が失われるため「バーチャルストア」という少々、特殊な機能が組み込まれています。
たとえば、fooというアプリケーションがあり、インストール先ディレクトリである\Program Files\foo\foo.iniという設定ファイルを利用しているとします。インストール後、いちどもfoo.iniを変更しないのであれば、設定ファイルとしては\Program Files\foo\foo.iniが参照され続けます。
しかし、ユーザーが設定を変えるなどして\Program Files\foo\foo.iniを書き換えようとすると、Windows Vistaはユーザーディレクトリ(\Users\ユーザー名)の下のAppData\Local\VirtualStore\Program Filesの下にfoo\foo.iniをオリジナルのfoo.iniを元に作成し、そのファイルを書き変えます。以後、\Program Files\foo\foo.iniは参照されなくなり、代わりに\Users\ユーザー名AppData\Local\VirtualStore\Program Files\foo\foo.iniが参照され続けるようになります。
したがって、ユーザーがエディタなどを使って\Program Files\foo\foo.iniを変更しても、その設定が反映されないという事態が起こりえるわけです。設定を変えるときはバーチャルストアの中の設定ファイルを変更してみてください。
Q.14 ファイルエクスプローラーのメニューがないが?
Answer
ファイルエクスプローラーのメニュー(編集、表示など)はWindows Vistaでは表示されません。そのため、操作にとまどうかもしれませんが、Altキーを押すと従来どおりのメニューが現れ操作できます。
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| Altキーを押すとメニューが現れる |
Altキーを押すとメニューが現れる
従来のフォルダオプション(拡張子を表示するなど)も、従来どおりツールメニューから開けますので、この方法で設定を変更するのが手早いでしょう。
Q.15 誤ってゴミ箱を削除してしまった
Answer
Windows Vistaのデスクトップ上のゴミ箱は従来とメニューが変わっている関係で、誤って削除してしまうユーザーが非常に多いようです。デスクトップからゴミ箱が消えると一瞬、驚くかもしれませんが復活は簡単です。
デスクトップ上で右クリックし「個人設定」を選び、左ペインから「デスクトップアイコンの変更」をクリックしてください。
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| デスクトップアイコンの変更 |
この「ゴミ箱」にチェックを入れれば、デスクトップ上のゴミ箱が復活します。
Q.16 デスクトップのアイコンが大きすぎて邪魔
Answer
デスクトップ上のアイコンはデフォルトでは大きなサイズが設定されています。変更する箇所が分からないというユーザーが意外に多いのですが、デスクトップ上で右クリックし表示メニューの中にアイコンサイズの変更があります。
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| デスクトップアイコンのサイズ変更 |
Q.17 フリップ3Dはどうやったら表示させられるのか?
Answer
タスク切り替えに3Dを利用するフリップ3Dは、Windows Vistaを代表する華麗なユーザーインターフェースとしてよく取り上げられます。フリップ3Dは、Windowsキー+Altキーで表示させることができます。
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| フリップ3D |
Windowsキーがないキーボードを利用している場合は、スタートメニュー横(クイック起動)にあるフリップ3Dアイコンをマウスでクリックすればいいでしょう。
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| フリップ3Dアイコン(スタートメニューの右隣にあるアイコン) |
Q.18 Acrobat Readerが正常に動作しない
Answer
Acrobat Readerのブラウザプラグインなどの動作が正常でないことが確認されていますが、この問題は最新版のAcrobat Readerで修正されています。Adobeのサイトから最新版をダウンロードしてインストールしてください。
Q.19 あるWebサイトのActiveX機能が使えない
Answer
Windows Vistaではセキュリティが強化されたInternet Explorer 7を採用しています。Internet Explorer 7ではActiveXの実行機構が大幅に変更され、従来よりもセキュアになっていますが、その代償としてInternet Explorer 6や以前のInternet Explorer向けに利用されたActiveXオブジェクトの一部は正常に動作しません。
国内では、ActiveXはさほど盛んには利用されていませんが、オンライン株取引、オンライン銀行などのアプリケーションの一部で利用されています。ユーザーができる解決法はなく、そのActive Xコンテンツを運用している側の対応を待つしかありません。
Q.20 ある種のソフトが動作しない
Answer
Windows Vistaは過去のWInodwsと相応の互換性を維持していますが、一部のソフトウェアは動作しない、表示が崩れる、操作できないなどの問題を起こすことがあります。
そのため、Windows Vistaには互換性を持つ環境でソフトを起動する機能をが備わっています。ソフトを起動するスタートメニュー項目、あいはショートカット、あるいはソフトの実行ファイル本体を選択して右クリックし、プロパティを開いて互換性タブを選んでください。
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| 互換性タブ |
「互換モード」で、そのソフトを起動させたい過去のWindowsを選択します。また、設定欄でWindows Vistaの画面特殊効果などを個別に制御できます。特殊効果がソフトの動作に影響を与えていそうな場合は、これらの設定も変えてみるといいでしょう。
なお、シェル拡張(デスクトップ上のコンテキストメニューの拡張など)など、Windows Vistaで明らかに互換性が失われている機能はいくつかあります。この種の非互換は、この機能でも修正することができません。ソフト側の対応を待つしかないでしょう。
Q.21 ある種のゲームが動かない
Answer
DirectX 6まで実装されていたDirect3D Retained Modeですが、DirectX 7以降では利用は推奨されなくなっています。しかし、Windows XP(DirectX 9)まではD3DRM.DLLというDLLファイルで互換性が維持されてきました。そのため、Direct3D Retained Modeを用いたゲームもWindows XP上で実行することができたのです。
しかし、Windows Vistaではついに、Direct3D Retained Modeの互換サポートが打ち切られました。そのためDirect3D Retained Modeを利用するソフトは起動すらできなくなっています。
従来も利用が推奨されていたわけではなく、下位互換性を維持するためだけに残されていた機能ですので、サポートが打ち切られたのはやむを得ないともいえます。何らかの方法で互換用のDLL(D3DRM.DLL)が入手できれば、動作させられる可能性がありますが、入手法が分からないならあきらめた方がいいでしょう。
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