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新米編集者みおみお自作指令
最終回「私は、ネタ作って歩く人間じゃありませんよ!」
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――前回のあらすじ
やるべきことはやったのに、ちっとも動いてくれないVistaさん。
日ごろの行いかっ!何かの初期不良かっ
!!
どうすればいいのさぁぁぁっ!
ってところから、前回の続きです。
わいわいと、社内のいろんな人が集まって診直してくれるのですが
ウンともスンともいいません。
電源のファンすら回らないのです。
なーぜだーーー
「静電気で壊れた?」
「つなぐとこつないだ?」
「電源の初期不良じゃないの?」
「壊したなッ!!」
結局のところ、誰にも原因がわかりませんで、
ひとまず放置しておくことに決まりました。
泣く泣く通常業務に戻る私。
1時間も過ぎたころ。
外出から戻ったSlash Games編集長がなにやら覗き込み、がさがさとやっています。
いろんな人が見て、なお動いてくれなかったPCです。
今日中にできあがることは半ばあきらめた私は、さほど気にせずに作業を続けていました。
が。
「うごいたよー」
ナニイイイイイ!!!
あっさりとした声でSlash Games編集長。
ア然とする私。
編集長の前で光輝くファン。ムダにス・テ・キ♥
ステキなのは編集長じゃなくてファンがですよ、光るファン!
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| いともあっさりファンタスティック |
動いている…!
思わず食いつく私。
「何が駄目だったんですか!挿すものは挿したし!挿すとこも間違ってないみたいだって、いろんな人が!!」
「これ、FDドライブの電源用のコードなんだけど」
Slash Games編集長が指したのは、3ピンのソケット。
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| これが諸悪の根源。FDDドライブ用のコードとCPUクーラー用のソケットのドッキングです |
引き抜いてやるわっ |
「何故かCPUファンの電源のとこに挿さってたよ」
「……あれ?」
再びア然とする私、そして編集部。
「動かなかったら全部抜いてつなぎなおす!基本中の基本ですよ〜」
がんばって挿したものを元に戻すなんてそんなもったいないこと!
私は突き進むのみを信条とする年女ですよ!
イノシシは実は猪突猛進じゃない、なんて話も聞かれますが
そんなことはどうでもいいんです。
私は自分の過失を棚に上げて聞きなおします。
「でもっ!挿さるところにしか挿さらないと聞いたんですが!!」
確か、その言葉はSlash Games編集長からもらったハズッ!
お隣の編集長まで失敗したらおもしろかろ、とか思ってる口ですかっ!
失敗への誘いですかッ!!
ひどいひどい!
昔はSlash Gamesの記事もよく登録してたのにーーっ!!
「いや、確かにそう言ったけど…たまたまこれは挿さっちゃったんだねぇ」
た、たまたま……!
そうか、たまたま…それは仕方ない…です、ね…
ですよね…
私でもなく、編集長でもなく、すべては運命が悪かった。
そういうことですね……?
文句があるならベルサイユへいらっしゃい。
そういってあの馬車は走り去っていったの……って、何の話だ。
がっくりうなだれる私。
ぽんとたたかれる肩。
「ハハ、ネタができたじゃない」
デスクのそんな励ましが心に痛いほど沁みました。
普通にしてても、何かしらネタが降ってくるこの体質が憎い。
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