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Windows Embedded CE6.0 R2リリース――マイクロソフトKevin Dallas氏が基調講演

 Windows Embedded CEの最新リージョンアップ版、Windows Embedded CE6.0 R2が16日にリリースされた。英語版に加え、日本語版も同時に発表となっている。

 同日、パシフィコ横浜で開催中のEmbedded Technology 2007(組み込み総合技術展)にて、Windows Embedded CE6.0 R2製品発表セミナーが行われた。MicrosoftのWindows Embedded Business、ゼネラルマネージャーKevin Dallas氏による基調講演をレポートする。

Kevin Dallas氏
Kevin Dallas氏

 Windows Embeddedファミリーは、用途に合わせ、次の3製品が展開されている。POS端末やキオスク端末、ATMなどをターゲットとしたWindows XP Embedded、さらにPOSに特化した形で開発されたWindows Embedded for Point of Service、そして、リアルタイム性を持ち信頼性、安定性に優れたOSを提供するWindows Embedded CEである。ほかにも、ごく小規模なシステムやセンサー向けのランタイムである.NET Micro Frameworkが用意されており、Windows Vista for Embeddedのリリースも予定されている。加えて、特定用途向けにAUIを拡張したサブセット版(Windows Mobile、Windows Automotiveなど)が存在する。

Windows Embeddedファミリー
Windows Embeddedファミリー ※ クリックで拡大

 今回は、Windows Embedded CE6.0 R2の発表である。同OSは16日より、マイクロソフトのホームページからダウンロード可能となった。

Windows Embedded CE6.0 R2
Windows Embedded CE6.0 R2

 日本語版と英語版が同時リリースとなったのは、CEファミリーでは初めてのことだという。Windows Embedded CEの開発にあたって、日本発の改良が数多くあることが、その背景にあるという。

 講演の中で、これからの組み込み機器は、ネットワークデバイスから、サービスと密接に結び付いたコネクテッドエクスペリエンスを提供する、サービス指向型デバイスとなっていくとのビジョンを示した。また、他のテクノロジーの方向性として、マルチコアCPUへの対応、サービス指向型デベロップメントなどをあげている。これらを踏まえ、6.0から6.0 R2は、カーネルレベルでの変更はないものの、新しい“Connected”な用途(ネットワーク接続型デバイス)への対応を強化するものとなっている。

“Connected”な用途
“Connected”な用途

 Windows Embedded CE6.0 R2は、プロセス数が32から32,000へと大幅に拡大したほか、各種デバイス向けのコンポーネントや統合ランタイム分析ツールが標準装備された。

 ネットワーク接続型デバイスとして、Web Services on DeviceやVoIPなど5つの分野をあげている。このうち、たとえばブラウザのためには、レンダリング機能の強化や編集機能のサポートが盛り込まれている。

 また、多くの企業とパートナーとして信頼関係を構築している。これらパートナーには、主要ユーザー、代理店に加え、半導体メーカーやネットワークサービス事業者が含まれている。

パートナー
パートナー

 Windows Embedded CE6.0 R2は、PC用Windowsのためにリリースされた画面作成ツール/開発環境である、Visual Studioをサポートしている。PC向けアプリケーション開発のノウハウを活かすことができることになる。

 また、シェアードソースコードとなっている。これは、ユーザーがWindows Embedded CE6.0 R2のソースコードにアクセスできることを意味する。開発者がソースコードレベルで手を加え、差別化することが可能になっている。そのようにして開発者が独自に付加した機能について、CE側にフィードバックするかどうかは、そのユーザーの自由である(フィードバックの義務はない)。

 10年間のサポートを提供するプログラムが用意されている。一度出荷されてしまえば、長期間の使用が前提となることが多い組み込み機器向けならではのサポート体制といえる。

 また、まずは使ってもらうこと、そしてユーザーコミュニティからのフィードバックがたいへん重要であるとの認識から、教育用途や営利を目的としない用途に対して、数百ドルの安価な費用でライセンスを発行するSPARKプログラムを用意しているという。

SPARKプログラム
SPARKプログラム

 当然のことながら、Windows Embedded CE6.0 R2は、Windows Embedded CE6.0からの継承を特に重視しており、CE6.0で走っているプロジェクトをCE6.0R2に変更しても問題ないとのことであった。
(小林直行@RBB 2007年11月16日 23:17)
キーワード: マイクロソフト CE Windows Embedded

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