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★ Slash Gamesは、2007年6月1日より「インサイド」になりました
【GDC07】プレステ3が目指す「Game 3.0」はオンライン3Dコミュニティと新機軸アクションの2本立て
3月9日
 サンフランシスコで開催中のGame Developers Conferenece 2007で、Sony Computer Entertainment World Wide Studiosプレジデント、フィル・ハリソン氏による基調講演「Game 3.0: 第三世代テレビゲームの開発と創造」が行われた。

 ハリソン氏の定義する「Game 3.0」とは、PLAYSTATION 3/Wii/Xbox 360など、ネットワークに接続して、そのゲーム内容が日々変化するゲームだ。

 過去のゲーム機、ATARI 2600、NES(ファミコン)、GENESIS(メガドライブ)、初代PlayStaionなど「ゲームが記録媒体のみで提供され、かつネットワークにつながってないゲーム機」がGame 1.0だ。Game 2.0では「ネットワークに接続ができるものの、ゲーム内容は記録媒体のみで提供されるゲーム機」となり、主な機種としてはPlayStation2、Xbox、ニンテンドーDSなどが挙げられた。

 ではGame 3.0とは何か。「ゲームを通じてプレイヤーが情報を発信し、それによりコミュニティを形成できるゲーム機」である。「Game 2.0」と「Web 2.0」を融合したものと考えることができ、実際にハリソン氏はYouTubeやMixi(!)などのユーザ参加型コンテンツやソーシャルネットワーキングを例に取って説明していた。とはいえ、現状のPLAYSTATION3に搭載されているPLAYSTATION Networkでは、正直そこまでの機能は搭載されていない。では、それをどうやって具現化するのか? その答えは2つ提示された。

■3D空間とアバターによるコミュニケーションワールドを実現する「Home」

 まず最初に紹介されたのが「Home」。このソフトはPS3のXMBから新規メニューとして搭載されるとのこと。現在の「ゲーム」「フレンド」などのメニューの中に新たに「Home」が加わるようだ。キャラクタはリアルタイプの3Dで表現され、顔などは自由にエディットが可能。衣装も様々な物を着ることが可能だ。

髪型を変えるだけでもアバターの印象はガラッと変わる

 アバター同士のチャットは定型文入力、USB/バーチャルキーボードによる任意文入力、マイクによる音声入力(PS3に対応したマイク・USB/Bluetoothが使用できると思われる)に対応している。そこで気があったらもちろんその場でフレンドリストに登録することもできる。

ラウンジと呼ばれる共有スペースの1つ。画面を見る限りではチャットは不特定多数の人間に見えるようだ。ラウンジ上でのプライベートチャットの存在は不明

 共有スペースの中にはゲームルームやスポーツコーナーがあり、様々なミニゲームが無料でプレイすることができる。また、共有スペースにはモニタがあり、いくつかのビデオ映像が流れているのだが、これらは広告モデルとして機能するようだ。

ボウリングやビリヤードでは対戦が可能。また、アーケードゲーム機が用意されていて、ミニゲームを遊ぶことができる(左) スポーツロビーではスポーツに関連したミニゲームを遊ぶことができる。上のモニタでは何らかの試合の映像が見られるようだが……(中、右)

 アバターにはそれぞれ1つの部屋が用意され、フレンドを招待してプライベートチャットができる。家具や壁紙などのカスタマイズも可能で、額縁などにはデジカメなどで撮影した写真などを飾ることもできる。ちなみにテレビなども用意されているが、「32インチのブラビア」とグループ製品のブランド名が付いていた。

最初に与えられる部屋はこの部屋の様子。これでも結構広い

2階建て・テラス付きの家に引っ越すこともできる。テラスに集まってみんなでバーベキューパーティ?

 共有できるのは写真だけではなく、ビデオも共有することができる。「ホームシアター」では映画やBlu-ray Discの予告編視聴だけでなく、ユーザからの動画の共有ができるとのことだ。AVCHDなどのハイビジョン映像の共有もできると面白いだろう。

ホームシアター。ロビーで予告映像やポスターが見られる内部は将来的には映像配信も視野に入れていそうだ

 「ホールオブフェイム」ではいよいよPS3タイトルに「実績」が付くようになる。特定の条件を満たすと実績が獲得でき、3D表現された「トロフィー」がもらえる。プレイヤーのゲームの熱中度・習熟度を知る目安となるだろう。なお、Homeリリース前に発売されたタイトルもあるようなので、旧作でも実績は獲得できると思われる。

 「Home」は4月にクローズドベータテストが予定され、今秋にPLAYSTATION Storeで無料配信される予定。配信開始後はプリインストールされる可能性も高いだろう。

獲得したトロフィーはゲーム別に検索可能。で、何気にLocoRocoのトロフィーがあったりするんですが、これってPS3版? それとも……(左) ゲームごとに様々な実績とトロフィーが用意される。フレンドを呼んで自慢することも可能(中・右)

最後になったが、ナビゲーションはこのバーチャルPSPで行う。色も変えられるらしい。ということは、もちろん迷彩柄(メタルギアソリッドポータブルオプスプレミアムパック同梱品)は入りますよね?

■世界のプレイヤーが様々な世界を作り出すアクション「LittleBigPlanet」

 「Home」は非ゲームでのGame 3.0とすれば、ゲームとしてのGame 3.0を体現したのが同時に発表された「LittleBigPlanet」だろう。本作は元Lionhead Studiosメンバーが設立したイギリスの新スタジオ「Media Molecule」社によって開発されている。

 プレイヤーは編み人形風のキャラクターで、ジャンプしたり、アイテムを引っ張ったりすることで2Dマップ(多少前後への移動が可能なベルトタイプアクション風)を進んでいくアクションゲーム。アイテムはすべて物理演算による挙動を行う。最大4人までの同時参加(オンライン対応)が可能で、他のプレイヤーの体につかまって移動するなどの芸当も可能だ。

4人(匹?)そろいぶみのプレイヤーキャラクター。SIXAXISのモーションセンサーで首を振ったり、右スティックで手を振るなど動きのバリエーションが多いのも特徴(左) ロープを使って大ジャンプ! もちろん、これらの動きもしっかり物理演算で表現される。なお、キャラクターの手は多少伸びるみたい(中) スケボーを動かして坂を下る。特定条件を満たせば記念写真を撮ってもらえる、などの楽しいギミックも用意されているようだ(右)
(C) Sony Computer Entertainment Europe Ltd.

 さて、本作は「遊ぶ」ことだけが目的でなく、自由にアイテムを配置することでステージを作る楽しみもある。それも、ゲーム中にプレイヤーが任意で行えることに注目したい。今までのコンストラクションゲームではコンストラクションモードとゲームモードを行き来しながら「トライ&エラー」の地道な繰り返しが必要だったが、本作ではゲームを遊びながら作ったパズルをクリアしてゲームを作っていく、という新しい形を提案している。

 ゲームアイテムだけでなく、プレイヤーキャラもアイテムを付けることでコスチュームチェンジっぽいこともできるのも特徴の1つ。そして、作ったステージはPLAYSTATION Network上で配信され、他のプレイヤーがダウンロードして遊んでもらうことができる。その際にコメントをつけることができ、さらにはダウンロード数や評価ランキングなども予定されているので、作った側のモチベーションも上がるはずだ。

 コミカルなキャラクターと物理演算による世界の構築に加え、コンストラクション機能による無限の可能性は来場した多くの開発者の賞賛を受けた。

 LittleBigPlanetは今秋にPLAYSTATION STOREで体験版が配布され、2008年初頭に市販タイトルとして発売される予定。

 従来の「固定されたゲーム内容でプレイするゲーム」から「世界中のプレイヤーがゲームを日々作り変えていくゲーム」への進化を提示したハリソン氏の基調講演。今後、それらがどう花開くかが期待されるところだ。
(岩井省吾@RBB)
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