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【AOGC2007】ゲームマスター、もっと女性に来て欲しい― 高村弓氏インタビュー
2月16日
2月22日〜23日に開催されるアジアオンラインゲームカンファレス2007(AOGC2007)。オンラインゲームの運営において鍵となるゲームマスター(GM)であるが、ゲーム開発とはまた違った特徴のある「現場」である。GMについてのラウンドテーブルをもち、女性の視点からのディスカッションをおこなうのがISAOの高村弓氏である。このセッションの狙いについてインタビューをおこなった。
Q:今回、AOGC2007で「女性スタッフの目から見た、オンラインゲーム運営の問題点」と題してラウンドテーブルを持たれるわけですが、このラウンドテーブルの、そもそもの問題意識というのはどういった点にあったのでしょうか?
高村:まず、今回は女性限定のラウンドテーブル(注:このセッションは男性は聴講のみ)にさせてもらったんですけど、別に男子禁制とかいうような話ではなくて、ぜひ男性の方にもお話を聞いていただきたいなと思ってますし、ご意見もお聞きしたいと思ってます。
ラウンドテーブルですが、顕在化している問題というわけではないんですけど、開発は男性が主導でやっていらっしゃるところが多くて、「俺がこれだけ面白いものを出したから遊べ」っていうスタンスが結構あるじゃないですか。でも、コミュニティの維持においては、おもてなしの心みたいなところが結構大事で、継続的かつ複数のものを同時に進行していくみたいなところで、女性の力が結構生きている部分があると感じてます。
実際、GM組織で女性がキーポイントの役職についているところが結構多くて、その方々と話したときに、GMという職業は女性の方が向いているんじゃない?とか、スタッフが男性ばかりのところでやっていく中で、問題というか、うまくいかないことがあるなということを感じている、といった話をしたんですよ。
Q:ということは、GMの課題とともに、GM組織の課題でもある?
高村:そうですね、GMというとゲーム関係のお仕事というところで男性の方の応募が多いのですが、GMの仕事はゲームに関してすごく深いマニアである必要は全然ないんですね。もっと女性にもこの職業を認知していただきたい、女性の方に来ていただきたいというのがあるんです。
Q:なるほど。
高村:ユーザサポートという部分で、似たような職業としてコールセンタとかがあるわけなんですけど、そういうところって女性が多いじゃないですか。かといって女性ばかりでも問題はあるので、バランスの問題なんですけど、今ちょっと女性が少ない。オンラインゲームのユーザさんに結構女性の方増えてらっしゃいますから、こういう職業が、面白くて、女性にとって結構興味深いものであるということを知っていただきたいということなんです。
Q:なるほどですね。今回、ラウンドテーブルというスタイルを選ばれたというのは何か理由があったのでしょうか?
高村:現場で働いていらっしゃる女性の方って奥ゆかしくてですね、なかなか表舞台に出てこないんですよ。でもきっと皆、言いたいことはあるのではないかなというのがありまして、ラウンドテーブルで気軽に参加していただければと思っています。皆さんの意見を聞きたいところもありますし、一方的に話すだけというよりいいかなと。
Q:なるほど。では、ラウンドテーブルに参加しようかなと思っている人に、何か宿題というか、こんなことを考えておいてもらえると話に取っ掛かりやすい、といったことはありますか?
高村:そうですね、特に現場の方の意見をすごく聞きたいので、日々仕事をされている中で、これは違うだろうとか、普段感じているところをちょっと考えておいて欲しいかなと。結構、言えなくてたまっているところがあると思うので。別に男性を糾弾しようとかいうわけではないのですよ?(笑) 聴講に来ていただいた方にも何か、ためになればいいなという感じです。
Q:うちの会社も女性比率は高いんですよ。編集部の島については5割を超えています。
高村:うちのGMでも最近ぼちぼちと女性が増えていて、大分いい感じになりつつあるかなと。すごく些細なことですが、GMという仕事は24時間365日やってるわけですけど、男性ばかりのところだと、職場がほんとうに汚くなるんですよね。結構これも大事なことで、環境を維持したりとかでも、女性が1人でもいると結構違うと思うんですよ。
Q:私がいうのも何ですが、男性って仕事にムラがありませんか? 気が乗った時と乗らない時みたいな。
高村:そうなんですよ。あとコミュニケーションがちょっと弱い人が多い。何か自分の仕事を一筋にやっていて、なかなか周囲に発信がない。男性の方って、考えていることを何か形にするまで表に出さないところもあって。程度問題なんですけど、職場での会話であるとかコミュニケーションをもうちょっと取って欲しいなと思うんですよね。
Q:耳が痛いです(苦笑)
高村:自分の仕事に集中してる時に、呼んでもなかなか返事がないとか、そういう細かいことなんですけど。個々の能力は高いですから、開発とかそういう現場においては、成果物さえきちっとしてれば許される文化があって、それはそれでまあいいと思うんですよ、ただ、GMという仕事をやる上では、もう少しコミュニケーションとかを大事にして欲しいというところがあって、ゲーム業界という中でも割と、もろに“ゲームのお仕事”っていうのとはちょっと違うところがあるので、そこのところを一緒に考えたいなと思っています。
Q:なるほどですね。ちなみにGM業務では、何かトラブルが起きた時って、クリアするまで専任でやるんですか、それともシフトで順番に引き継いでいく?
高村:場合によるんですけど、基本的には引き継いでいく方法ですね。最初に担当した人なり何なりがその担当者ということで一応設定されますが。
Q:何か起きるとクリアするまで時間がかかるものですか?
高村:場合によってはすごくかかりますね。1か月〜2か月かかってしまう時も稀にある。そういう時は本当にもうチーム全体で情報共有してやっていかないといけない。基本的にGMは裏方なので、個人というよりチームでやってる感が強いし、GMコールのようなサポート形式だと、担当者の顔が見えないじゃないですか。コールセンタであれば、電話で一応その担当者の方が出てみたいな形があるんですけど、GMコールとかだと「GMキャラクタ」でしかなくて、シフトによって「中の人」が入れ替わっているわけですよ。それもあって、専任は立てづらいですよね。
Q:であれば、なおのことコミュニケーションが重要ですね。ちなみに、GMをやってみようと思った女性がISAOさんの門を叩くにあたって、何ら臆するところはない?
高村:もちろんです。
Q:ありがとうございました。ラウンドテーブル、楽しみにしています。
(伊藤雅俊@RBB)
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