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【CEDEC2006】モバイル2.0/モバイルサイト進化論
9月6日
 株式会社ユビキタスエンターテインメント 代表取締役社長の清水 亮氏によるサイト運営に関する講演。最新のWeb技術から、次世代のモバイルエンターテイメントコンテンツの可能性に関する話が主であった。

 まず初めに、近ごろ騒がれている「Web2.0」がいままでのWebと異なる点について説明した。清水氏は14個の項目を挙げて、いままでのWebからどのように進化するのかを説明した。

 そもそも、「Web2.0」とはなんなのか? 清水氏の解説では、「パッケージではなくサービス」を指す言葉だと言う。高い拡張性とコスト効率に優れていたり、参加型のアーキテクチャであるとも続けた。

 そして話は講義のテーマである「モバイル2.0」へと進む。上述したWeb2.0の解説のように、モバイル2.0においてもいままでのモバイル環境との比較を解説。携帯版Googleローカルやコンテンツ管理システム、SNSなどの登場が印象的である。また、話のなかで「勝手サイトの台頭」についても触れた。公式サイトのアクセス数を遥かに上回る人気の勝手サイトが、今後も増えてゆくとのことだ。


 モバイルにおけるクライアント環境について、清水氏は3つを挙げて紹介した。

・Web
・アプリ(ネットワーク型、スタンドアローン型)
・Flashゲーム

 この3つのなかで、講義の内容はアプリとFlashゲームについて進むこととなった。まず、アプリのメリットとデメリットについての紹介。アプリは自由度が高く高速処理も可能なプログラムだが、入手方法がダウンロードなのと「BREW検証」が必要なのがネックであると語った。特にBREW検証についてはとても長い時間がかかるため、効率よいソフトウェア開発は行なえない。常に清水氏は、なるべくBREWを使わずに開発することを考えているそうだ。

その点「Flash Lite」はと言うと、PCでもモバイルでも単一のプログラムで動作可能である。かつて「Flash Lite1.0、1.1」の時代はシンプルなものしか作れなかったが、現行の「Flash Lite2.0」であれば本格的なプログラムが可能である。そして、最大の利点はデザイナーとの連携がしやすい点を挙げた。ソフトウェア開発においてデザイナーは欠かせない存在なので、この利点はとても大きいと語る。


■これからのモバイルサイト運営

 これからのモバイルサイト運営は、「コンテンツ配信の簡易化」がキーワードだと紹介した。コンテンツは日々消化されるものであり、この速度よりも速く更新を行なう必要がある。しかし、本格的にサイト運営を行なおうとすると、3つのキャリアに対応したサイトを作らなければならない。これには管理人一人の力では難しい。

 そこで、清水氏は「コンテンツ管理システム(CMS)」の導入を提案した。
講演で紹介されたのは清水氏が開発した「ZEKE(ジーク) CMS MOBILE」。これはAjaxベースのGUIで、とてもわかりやすいインターフェースが特徴。現在は3つのキャリアに対応しており、将来的にはWILLCOMにも対応予定だと言う。

 話はCMSの紹介からCMSを使ったゲーム開発へと進んだ。CMSを使ってゲームを開発すると、シナリオやユーザーデータ、ゲームバランスなどの管理・更新がスムーズに行なえるといった内容だ。ゲームメーカーのサポートやゲームマスター、シナリオライターがひとつのCMS上に集まって作業を行なうと仕事の結果がすべてデータベースに蓄積され、その結果、誰でも現状が把握しやすくなるからである。

 そもそも、ネットワーク上は巨大なデータベースと言え、すべてのWebアプリケーションは、それらのデータベースのフロントエンドであると説明。そして、そのWebアプリケーションとデータベースをつなぐ役目を果たすのは「Web-API」である。Web-APIには「Google API」や「Amazon API」、「はてなAPI」などが存在し、それらがデータベースから必要な情報を引っ張ってくる。

 これからの技術的な課題としては、「セキュリティー」をキーワードに挙げた。情報を流通させるとき、見せてよい情報と悪い情報を取捨選択するかが課題である。また、情報検索を効率的に行なう仕組みについても課題とした。

■Web2.0とGameの関連性

 講演の最後はWeb2.0時代のゲーム開発についてスピーチを行なった。これからの時代は現実社会の情報がすぐに引き出せるようになっているため、ゲームを開発するときにそれらのデータを活用しない手はないと語る。ゲームに活用できそうな情報は、天気・気温情報やブログ、SNS、ポッドキャスト、GPSなどなど。このような例をいくつか挙げ、講演を締めくくった。


(佐藤隆博@RBB)
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