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コンピュータエンターテインメント協会(CESA)、東京ゲームショウ2006開催発表会を開催
2月16日
 社団法人コンピュータエンターテインメント協会(以下、CESA)は2月15日、東京ゲームショウ2006開催発表会を、赤坂見附のホテルニューオータニにて開催した。節目の10年目となる今回は開催が9月22日(金)から24日(日)で、会場は例年通りの幕張メッセ。発表会では、主催者の意気込みや、昨年のデータなどが公表され、まだ半年以上先だが、早くも会場では期待感が高まっていた。ここでは、その模様をお届けする。

 発表会が始まり、まず主催者を代表して壇上に立ったのは、CESA副会長の和田洋一氏。同氏の言葉は、ゲーム業界のトップの考えとほぼイコールといってもいいわけで、興味深いコメントがうかがえた。祭りとして東京ゲームショウについて浮かれ騒ぐのももちろんいいのだが、次世代機の一角Xbox 360が芳しくない状況、一方でニンテンドーDSが革命的なまでに好調なことなど、いろいろと変わりつつあるのが昨年後半から現在に至るまでの流れである。そうした状況を踏まえ、ゲーム業界のトップがどう考えているのかを、ぜひ読者の方も考えながら読んでいただきたい。

CESA副会長の和田洋一氏。転機となるとし、そして今後10年を占う重要な年になると語っていた
CESA副会長の和田洋一氏。転機となるとし、そして今後10年を占う重要な年になると語っていた

 和田氏の第一声は、ちょうど10年目を迎える今年は、大きな変革を迎える年であるというものからスタート。据え置き型の次世代機が出そろうのが今年であり、今後10年のゲーム業界を占う意味でも非常に重要な年になるだろうと。また、次世代機による上への広がりに加え、携帯電話も含めた多様な端末によって横へも広がり、より多くの形で多くの人がゲームを遊ぶようになるのが今年だろうと語った。

 しかし、そうしたバラ色の未来だけが待っていると考えているのかというと、そうではないようで、10年も経つとさまざまな部分を見直す必要があり、そうした意味で今年は「転機」にもなるだろうとも語る。次世代機が発表されるから、ニンテンドーDSが好調だから、と安穏としていられないというのが、業界のトップどころも感じているのがわかるコメントだ。

 また、東京ゲームショウの位置づけに対しても語った。ビジネスのトレードショーとしての位置づけをさらに濃くするのか、エンジニアの技術情報の交換の場とするのか、それとも文化的精神的な求心力を持つものにするのか。ただゲーム業界の好況を体現するかのような形で、開催されてきた東京ゲームショウも、そろそろ成熟期に入ったということであろう。また、ゲーム業界にとっての「東京」というものがどういう意味を持つのか、そうした点も「隠れたテーマ」として挙げているのが興味深いところであった。

 続いて、共催者の日経BP社代表取締役社長、大輝精一(おおてる・せいいち)氏が壇上に立ち、日経BP社として今後もサポートしていく旨を語った後、映像を利用した東京ゲームショウ2005の結果報告・記録ビデオ放映へ。決して順風満帆なゲーム業界ではないことは承知のとおりだが、着実に出展者数、入場者数、メディアに掲載された件数もともに増加しており、今年はさらに数字が上待っていく勢いを感じさせられた。

共催者の日経BP社代表取締役社長の大輝精一氏。共催を始めてから今年で5回なので、日経BP社にとっても節目の年 2005年の第9回の模様を、スクリーンにて上映。画面は、初日の開場直前のテープカットの場面だ
(左)共催者の日経BP社代表取締役社長の大輝精一氏。共催を始めてから今年で5回なので、日経BP社にとっても節目の年 (右)2005年の模様を、スクリーンにて上映。画面は、初日の開場直前のテープカットの場面だ

 そして、次に壇上に立ったのが、日経BP社事業局東京ゲームショウ事務局長の船本泰弘氏。前回の東京ゲームショウ2006の開催概要・募集要項の発表の場となった。前回のデータ面をいくつかピックアップしてみると、まず総入場者数だが、3日間の合計で17万6,056人。前々回の16万96人から1万5000人以上増えたというわけである。次いで出展者数は131社で、1,433小間が利用(前々回は117社1491小間)。そして事前登録数だが、552タイトルが出展された(前々回は461タイトル)。また報道実績報告では、放送・掲載件数が1,229件(2005年10月19日までの集計)で、第8回の1068件より大幅増という具合である。唯一、小間数のみが減少しているが、出展社数に対して減っているのは、出展する側が予算的に減らす方向になったという証拠であり、ソフトメーカーの台所事情の余裕のなさを感じ取れるのではないだろうか?

日経BP社事業局東京ゲームショウ事務局長の船本泰弘氏。春のE3のように、東京ゲームショウを全世界的に世界2大ゲームショウにするのが目標と語った 来場者アンケートなども発表された。東京ゲームショウ自体は好調なので、あとはどれだけゲームの売れ行きなどにフィードバックできるか、である
(左)日経BP社事業局東京ゲームショウ事務局長の船本泰弘氏。春のE3のように、東京ゲームショウを全世界的に世界2大ゲームショウにするのが目標と語った (右)来場者アンケートなども発表された。東京ゲームショウ自体は好調なので、あとはどれだけゲームの売れ行きなどにフィードバックできるか、である

 また、東京ゲームショウの方向性として、ビジネスとコンシューマー(一般)の両立、国際化、ゲームの総合イベントの3つを提示。さらに10周年を盛り上げるための記念企画を準備中であること、これまでは開催後に発表されていた「CESA GAME AWARDS」の発表授賞式を初日の会場内で行うことなども発表された。「春のE3に対し、秋のTGS」というイメージを、世界的に確立させていく力強い抱負も聴けたので、ぜひとも実現を目指していただきたいところである。

発表会終了後は、別室にて懇親パーティーが開催された。乾杯の音頭を取ったのは、CESA副会長のひとり、工藤浩氏。第1回の時は混乱して苦労したことが、今でも印象深いとのコメントであった
発表会終了後は、別室にて懇親パーティーが開催された。乾杯の音頭を取ったのは、CESA副会長のひとり、工藤浩氏。第1回の時は混乱して苦労したことが、今でも印象深いとのコメントであった

 今回は、開催日までには少なくともPLAYSTATION 3は発売されているだろうし、Revolution(仮)も仮に発売には至っていないとしても、少なくとも実機によるデモかそれに近い形にはなるだろうから、おそらくゲームショウ自体の注目度はますます上がることだろう。が、ゲームの開発費がますます高騰する状況を受け、さらに次世代機のXbox 360が芳しくないなど、ますますソフトメーカーに厳しくなりそうな雰囲気も見える2006年。昨年は、バンダイとナムコが合併の関係で共同ブースとなったように、今年も9月の開催期間までには大手が合併して小間数が減少、といった事態があるかもしれない。できれば、ニンテンドーDSのように絶好調な話ばかりの10周年となってほしいが、はたして……? 変革の年、転機の年という和田副会長の言葉が、妙にしみる発表会であった。
(デイビー日高@RBB)
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