PS3の詳細スペックについては、既出の通りだ。カンファレンスでは、グラフィック描画システムのコアであるGPUの開発を担当したNvidiaの共同創設者、Jason Wang氏が登場し、PS3用カスタムGPU、RSX Reality Synthesizer(以下、RSX)の機能についてその詳細を説明した。Wang氏によると映画並みに高品質なGCのリアルタイムレンダリングを達成することを目標に開発されたRSXは1クロックで136ものシェーダオペレーションが可能であるという。また、現行機は32ビットの浮動小数点ピクセルプレシジョンしか達成していなかっため、250もの光質しか表現できなかった。本来、人間は、5万もの光質を識別できるため32ビットではどうしても不自然に見えてしまう場合がある。RSXでは、128ビットの浮動小数点ピクセルプレシジョンを達成しため、ハイダイナミックレンジライティングをよりリアルに行えることが可能となった。解像度は高品位テレビでも最もハイクオリティである、2K X 1Kにも対応したうえ、これらの機能を一つに統合したアーキテクチャーは3億以上のトランジスターにより成り立っている。これは現行における最高級のGPUであるGeForce6800ウルトラ2枚分の(金額にして約10万円相当)トランジスター数に匹敵する。Wang氏は、このような優れたGPUとCellが作動することにより今まで不可能と思えた複雑な画像のリアルタイムレンダリングが可能になったと述べた。
●RSX X CELLで達成された驚愕のグラフィック描画能力
今回のカンファレンスで行われたデモの中で、最も観客の注目を浴びたのが浴槽に浮かぶおもちゃのアヒルとボートのデモだ。PS2発表時にも活用されたデモだが、今回は、単におもちゃのアヒルが水上に浮いているだけでなく、発表者のコントローラによるインタクションで、アヒルが動くことによりゲーム世界が物理的な影響をうけ、水が波立つ、波紋をつくりあげるなど複雑が処理がリアルタイム処理されている様を見ることが出来た。これに加え、数え切れないほどのアヒルのおもちゃが追加されても処理落ちせずに、水槽いっぱいにアヒルが水上に浮かびんでいた。中には物理法則に従って浴槽からすべり落ちるアヒルもあり、PS3の処理能力を存分に見せ付けた。